メタル侍#4 [ドラマ]
前回で出っさんに気があることを告白した平八親分を受けて、その続きとなる物語。キャラクタとして出てきたものをしっかりと活かした物語となった今回の物語でした。
出っさんを追いかける平八親分、が、出っさんは逃げ回る。で、江戸から東海道を経て、備前を経由して四国、再び本州に戻って山陽道から九州を回り、山陰道、北陸を経て越後からは佐渡を回り、東北を回って太平洋岸を下って房総半島を通ってから江戸に戻ってくるという日本一周(蝦夷には行っていない。)を逃げ回った出っさん。久しぶりに江戸に戻ってきておたふくに行くと、おみつは松五郎に怒られて店を飛び出して行方不明になっていた。(そのため、おたふくは閑古鳥が鳴いていた。)
で、おもつを探しに出た出っさんは、町中でおみつを見かけ後をつけた。すると、おみつはなんとやくざの羽無手羅一家の2代目親分となって、縄張りを守っていた。が、羽無手羅一家の縄張りを越後屋が狙っていて、押しかけてきた。
越後屋は出っさんたちの姿を見ると「あいつらは...」と気づいていたが、出っさんたちは「何処かで見たような…」と感じただけだった、
何だかんだでやられた平八親分は越後屋一味に拉致されていくが、おみつと出っさんは無事だった。しかし、平八が拉致されたことには気づかなかった。
平八はいつものように拷問を受けていた。で、耐えられなくなって「オイラの貞はお奉行様のものだ」と寝返った。一方、おみつと出っさんは「あいつらは越後屋だ」と思い出し、平八を救いに行こうとしておみつは飛び出して行った。が、出っさんは戻って来た平八が薬を入れたお茶を飲まされて眠らされてしまい、平八から迫られる。が、何とかして逃れた。
その頃、越後屋では「越後屋、お主も悪じゃのう」「いやいや、お奉行様には敵いません」と行って高笑いをしていて、捕らえたおみつをものにしようとしていた。(おみつは何とナース姿をしていた。)で、お医者さんゴッコでおみつを我がものにしようとしていた所に出っさんが殴り込んできた。いつもの名乗りを語っている途中で、越後屋の手下たちが襲ってくる。「最後まで聴けよ」という出っさんだったが、メタル侍に変身して、一味を退治した。
いつものように千両箱をひっくり返して命乞いをするお奉行。更に今回は生け花、羽無手羅一家、おみつも付けると言っていたが、メタル侍が天誅を下した。また、おみつはメタル侍に「ベタぼれ」と言っていた。
おみつは「やくざなんて出来ない」といっておたふくに戻って来た。で、元の看板娘に戻ったが、「まずは熱燗ね」と頼んでいたおみつだった。
越後屋の方が学習効果が出ていたが、出っさんたちの方には学習効果が出ていないで物語が進んでいったのがポイントでした。また、本作のような定番の台詞の所で、最後までそれを言わせずに攻撃を仕掛けてくるというのは、変身ヒーロー作品を見ていても感じていたことであるだけに、それをやってくれたというのは面白い所であり、楽しい所でした。(が、こういう型破りはメジャーになれないものというのが残念なのですが...)
4話にもなると、パターンも完全に分かっているだけに、それを押し進めるか、変化球ににするという2通りがあるが、変化球にしたということで、今後、更にどんな変化を見せてくれるか期待が膨らみます。多くの定番の物語を大量に製作している東映・太秦映画村であるが、なかなかやってくれますね。第5次「ケータイ刑事」が終わり、BS-TBSドラマが消滅した土曜日夜のお楽しみとしては、期待以上の作品となっていて、その穴を十分埋めてお釣りが来るだけのものになっていますね。ということで、年内は土曜夜の唯一のお楽しみとして楽しめます。
↓第5次「ケータイ刑事」はこの作品です。
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