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ケータイ刑事銭形泪36話(2nd.23話・アナザーストーリー1話)[裏ネタ編]PART 1 [ケータイ刑事]

今週の「名曲探偵アマデウス」はファイルNo.043のホルスト『組曲「惑星」』の再放送だったので、ちゃんが代打で登場です。尚、今月の「名曲探偵アマデウス」のラインナップは、11/8がファイルNo.048・ショスタコーヴィチ「交響曲第5番」、11/15がファイルNo.049・プロコフィエフ「ロメオとジュリエット」、11/22がファイルNo.050・ヤナーチェク「シンフォニエッタ」という予定です。


銭形泪・裏ネタ編」も「アナザーストーリー」の4話を残すところまで来ました。今回からはその「アナザーストーリー」に突入です。で、通算では第36話となる2nd.23話(アナザーストーリーの第1話)となる「まりもクイーンVS女王卑弥呼 ~邪馬台国を迎撃せよ!」の裏ネタ編の初回となる今回は、サブタイトルにある言葉から「まりも」について、「卑弥呼」について、「邪馬台国」について、そして「迎撃」について記します。

尚、約3年2ヶ月前のBS-i(当時)での再放送時に記した本編について記した記事(「改訂版」となります。)は「ここをクリック」してご覧下さい。

まりも」:漢字で記すと「毬藻」、英語でも「Marimo」という。緑藻類シオグサ科の淡水藻である。世界の寒冷地の淡水湖に分布しているが、球状になって分布している所は少ない。

日本では北海道・阿寒湖に生息しているものが特に有名である。(特別天然記念物に指定されている。)阿寒湖以外では、釧路湿原のいくつかの湖沼やチミケップ湖、青森県の左京沼、田面木沼、小川原湖など、山梨県の山中湖、河口湖、西湖、滋賀県の琵琶湖などである。但し、阿寒湖と小川原湖以外では、特にボールのような球形にはならずに分布している。

外国では北半球の寒冷地の湖に分布しているが、球状になったものが確認されているのはアイスランドのミーヴァトン湖、エストニアのオイツ湖ぐらいである。

本来は糸状の藻であるが、阿寒湖などで球状になるのはいくつかの条件があって出来上がるものである。糸状の藻が絡み合い、それが水中を沈んだり、光合成で生じた酸素のために浮き上がったり、更には河川の流入や風による水の動きなどによって動くが、この時に転がるように動くことでボールのような形に形成されていく。つまり、自然の力で丸くなるものであり、自らの生育によって球状になるものでは無い。→特に阿寒湖の毬藻は大きいものは直径が25cm~30cm程度まで生育する。

但し、直径が大きくなると、球の内部の方までは太陽光が届かないため、その部分の藻はそれ以上生育することが出来ず、枯れてしまう。そのため、球形の中心部分は中空になる。そして、その部分は糸状の藻が無くなるため、大きさを支えきれなくなって、自然と崩壊してしまう。(小さいものも、中心部になると藻の生育が鈍るのは同じである。)但し、球形が崩壊しても、本来は糸状の形をしているため、それが再び水の動きによって丸められて、新たな球状の毬藻へとなっていく。尚、水の動きが無い所では、糸状の藻は芝生状になってそのまま生育していくことになる。

ちなみに、阿寒湖をはじめ、観光地では「毬藻」が販売されているが、これらは自然に出来た毬藻ではなく、糸状、もしくは芝生状になった毬藻の藻を集め、それを人工的に丸めたものである。(阿寒湖の毬藻は特別天然記念物であるため、それを採取することは禁じられているので、天然の球状になった毬藻を持っていると処罰されることになる。)→(人工的に丸めた)毬藻を育てることは、法的にも問題はない。(だからお土産として販売されている。)

お土産の毬藻は人工的に丸めたものであり、育てていくと自然と崩壊してしまう。球形を保つためには、ある程度転がることが必要である。単に水槽の中に入れておくだけでは、それほど大きくならない内に自然と崩壊してしまう。(天然の毬藻の大きさにというのは無理であるが、ある程度の大きさにまで育てようとするのなら、水槽をシーソー状にするとか、ら旋運動をするような仕掛けを作り、毬藻が転がっていくようにする必要がある。→そこまでするには、結構な仕掛けとなるため、何かとお金が掛かるのは言うまでもない。まあ、人工的に丸めた毬藻を定期的に手で丸めてやることぐらいは出来るが、それほど長い間球形を保つことにはなりません。)

また、毬藻は寒さには強く、厚さには弱い。そのため、夏場は保管場所に気をつける必要がある。尚、冷蔵庫の中に入れて保管するというのは有効である。

卑弥呼」:「ひみこ」と読むが「ひめこ」と呼ぶ場合もある。生没年は不明である(一応、175年頃の生まれで、248年頃に亡くなったとされている。)が、2世紀の後半から3世紀前半に活きた人物であり、「魏志倭人伝」に出てくる「邪馬台国」の女王であり、また倭国の王でもある。

2世紀の後半に、倭国大乱と呼ばれている争乱が起こり、これまでは男の央河と打ちしていた倭国の統治が乱れ、数年間続いたとされている大規模な内乱になったが、それを解決する方法として女である卑弥呼を倭の国の王として立て、騒乱に終止符を打ったとされている。この大乱を鎮めたことで30数カ国を統治することになった。

倭国の王となってからは、難升米(なしめ)を魏の国に使者として派遣し、親魏倭王の仮の金印(福岡市の志賀島で発見された「漢委奴国王印」は余りにも有名である。)と銅鏡100枚を与えられ、「魏志倭人伝」に記されることになった。

呪術的宗教の巫女であった彼女は夫を持たず、弟(有男弟佐治國)を補佐役として国を統治した。尚、卑弥呼は人前には殆ど姿を見せなかったとされている。

248年前後(一応、西暦240年代の後半に死亡したとされている)に没すると、直径が百余歩もある大きな塚を作り、卑弥呼を埋葬した。この時に、奴婢100余人を殉葬したとされている。王位の方は男王が継いだが、統治することが出来ず、親族である13歳の壹與(とよ、一般的には「台与」という文字で代用される)が王位を継ぎ、国中が治まったとされている。

邪馬台国」:「魏志倭人伝」に記されている2世紀後半から3世紀前半に倭の国(当時の日本)にあった最大の国である。女王卑弥呼が支配していた国でもある。尚、「三國志」では「邪馬壹国」と表記されており、「後漢書」では「邪馬臺国」と記されている。尚、現在では「邪馬台国」と表記するのが一般的となっているが、「耶馬台国」と表記されることもある。また、読みは「やまたいこく」であるが、「やばたいこく」と読む場合もある。

元々は男王が統治していたが、倭国大乱により倭の国全体が混乱する中、卑弥呼を王として女王の国となり、倭国大乱が治まり、卑弥呼が倭の国の国王になって沈静化した。卑弥呼は邪馬台国の統治を行っていたものの、弟が補佐して統治していて、卑弥呼は呪術師として統治していた。

3世紀半ばに卑弥呼が没すると、男王が後継となるも、人々はこれに服さずに内乱となった。で、卑弥呼の親族である13歳の「壹與」(壱与)が女王と立てることで混乱が治まった。その後、壹與が3世紀半ばに朝貢を行っているが、これを最後にして中国の歴史書からも「倭国」の記録がなくなり、どうなったのかは分からない。(一応、歴史の中に消えてしまったことになるが、邪馬台国が大和朝廷になったという学説もあるものの、確かなことは不明のままである。)

国としては水稲耕作を行っていたことと、「大人(たいじん)」「下戸」「生口」という3つの階級があった階級社会であったとされている。(「生口」は現在で言う所の「奴隷」である。)「魏志倭人伝」などの中国の歴史書に色々と記載がされている。また、「日本書紀」の編者は、邪馬台国と大和朝廷を、卑弥呼と神功皇后は同一であるとされているが、定かではない。

位置に関しては、「魏志倭人伝」に記載があって、「倭国に至るには、船で韓国を経て7000余里で倭国の北岸の狗邪韓国に到着する。そこから海を1000余里渡り、対海国に着く。瀚海と呼ばれる海を南に1000余里渡ると一大国に至る。また海を1000余里渡ると末廬国に至る。東南へ500里陸行すると伊都国に到着する。東南へ100里進むと奴国に至る。東へ100里行くと不弥国に至る。南へ水行20日で投馬国に至る。南、女王の都のある邪馬壹国に至る。水行10日陸行1月。帯方郡から女王国までは1万2000余里ある。」とある。これの解釈を巡って畿内説と九州説とがある。(これ以外にも、解釈の違いによって、吉備、出雲、四国、尾張、千葉、甲信越、岩手、琉球、ジャワなどにあったという説がある。但し、これらの説はいずれもが少数派である。)現在の学会では「畿内説」が有力とされていて学会では9割が「畿内説」を採っているとされている。(これだけの指示があれば確定されそうであるが、決め手となるものが無く、独立した検証も行われる所までいっておらず、確定という所には至っていない。)

また、最近、奈良県桜井市の纒向遺跡(まきむくいせき)の炭素年代測定法による年代測定で新たな動きがあって、この地が邪馬台国のあった地の有力な場所として注目を集めるようになっている。(この遺跡は元々、弥生時代末期から古墳時代に入った頃の遺跡であり、「前方後円墳」の発祥の地とされている遺跡である。時期的にも邪馬台国の存在した時代と一致していて、新たな年代測定による調査の結果が卑弥呼の没した時期にほぼ一致するという結論が出た。但し、反論もあって、確定した訳ではない。)

いずれにしても、歴史に消えた古代王国について、何らかが分かればいいのですが...

迎撃」:攻めてくる敵を迎え撃つことである。また、「邀撃(ようげき)」と言う場合もある。英語では「Intercept」と言う。(あくまでも、相手が攻めてきた場合に迎え撃つことであって、先制攻撃はこれには該当しない。→現在の日本の防衛体制も、相手国が攻めてきた場合に対して「迎撃」するという対処法を実践するために構築されている。)

世界中でも、国籍不明機の領空侵犯があった場合、スクランブルで迎撃機が発進するようになっているが、現在の国際社会では基本となる対処方法である。また、防衛システムとして、敵国が放った弾道ミサイルに対処する方法として、弾道ミサイルを撃ち落とすという「迎撃ミサイル」が存在しているが、これは正に「迎撃」という言葉の意味そのままでありますね。また、攻めてくる爆撃機を撃ち落とす目的の戦闘機として「邀撃機(要撃機)」も知られている。

言葉の意味を考えると、この物語のサブタイトルの「邪馬台国」、更にこの後続く3つの物語の「アドルフ・ヒトラー」「マルコ・ポーロ」「水野晴郎」というものを迎撃せよ、というサブタイトルは、相手が攻めてきて、それに対応せよ、という意味になる。いずれもが何らかの目的があって動きだしていて、その動きが治安を乱す行為であるので、それらを迎え撃て、と考えることが出来るので、特に言葉上は逸脱したものではないですね。

 

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