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ケータイ刑事銭形泪1話[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]

銭形泪」の第1話「涙を武器にする女 ~かるたクイーン殺人事件」の裏ネタ編・増補の第3回(この物語についての通算では5回目の裏ネタ編)は、荻野姫子が10連覇を達成するとなれた「永世クイーン」の「永世」について、そして「インチキ」についてと「ブロックサイン」について、ウメが荻野姫子に勧めた「辞退」について記します。

この物語について過去に記した記事については「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての「裏ネタ編」は、2008/7/3と2008/7/10付けで記しています。)

永世」:果てしなく続く年月、限りなく続くこと、この世の続く限り、という意味である。類義語としては「永年」「永久」等がある。但し、「長く続くこと」という意味の言葉である「永遠」とは異なっていて、あくまでもある条件の下で続くことという意味があるため、「永久」と同じ意味と言うことになる。

「永世○○」というもので知られているものとして、「永世中立国」「永世皇族」「永世称号」などが広く知られている。

「永世中立国」としては、現在ではスイス、オーストリア、トルクメニスタンの3ヶ国がある。また、ベルギーとルクセンブルグはかつては永世中立国であったが、それを破棄して、現在では「永世中立国」ではなくなっている。→国内法(憲法など)で規定しているので、その法律が生きている限り、という条件下で続くということである。(よって「永遠」ではなくて「永久」という意味での「永世」である。)

「永世皇族」は日本の皇族に関する規定であり、明治時代の皇室典範で規定され、現行の皇室典範でも定められているものである。これもやはり法律であるため、場合によってはそれを破棄することも出来る。よって、これも「皇室典範」が存続する限りという条件下で続くことであり、やはり「永遠」ではなく「永久」という意味での「永世である。

一方、「永世称号」というものは、将棋の世界に於いて、同一タイトルを一定の期数獲得、若しくは同一棋戦で一定回数以上優勝した者に与えられる称号である。但し、基本的には引退後に名乗るのが原則である。(一部の例外はある。)ここでいう「永世」は、その人が没した後であってもその称号で呼ばれるため、「永久」というよりは「永遠」に近い所がある。(一応、将棋界が存続する限りという条件があるものの、歴史となるものであるため、例え将棋界が消滅してもこの称号は無くならないと思われる。→鎌倉、室町、江戸幕府はいずれも現在では消滅しているが、歴代将軍は現在でも「将軍」と呼ばれているのと同じ考えである。)

これらの称号は「永世竜王」「永世名人」「永世九段」「永世十段」「永世王位」「永世棋王」「永世棋聖」「永世王将」があり、女流棋士の世界では「永世○○」とは呼ばずに「クイーン○○」と呼ぶ永世称号がある。(「クイーン名人」「クイーン王位」「クイーン倉敷藤花」「クイーン王将」→「ケータイ刑事」が喜ぶ様な名称ですね。)尚、女流の4つはいずれもが通算5期で与えられるものであるが、男のものである「永世○○」のタイトルは、そのタイトルによって獲得条件が異なっている。「永世竜王」は連続5期または通算7期、「永世名人」と「永世棋聖」は通算で5期、「永世九段」は連続3期、「永世十段」と「永世王将」は通算10期、「永世王位」は連続5期または通算10期、「永世棋王」は連続5期である。→「連続」というのはかなり厳しいですね。特に連続5期という「永世棋王」は連続4期を3回数繰り返しても届かないが通算だけの「永世名人」「永世棋聖」「永世十段」「永世王将」であれば、連覇を全くしなくてもタイトル獲得を繰り返していけばいずれは到達することになります。(但し、時間の方もそれだけ長く掛かることになりますけど...)

また、全日本かるた協会が毎年行っている競技かるたの名人戦/クイーン戦では、名人を連続5期または通算7期、クイーンを通算5期となると「永世名人」/「永世クイーン」の称号が与えられることになっている。

この物語に登場した「新日本かるた協会」の「永世クイーン」というのは「連続10期」でその称号が獲得ということになっているが、この条件というのは、上記の将棋や競技かるたの「永世称号」の規定と比べてもとんでもなくハードルが高いものということになる。これを考えると、「連続10期」ではなくて「通算10期」で「永世クイーン」が得られると考えた方が妥当なものと思われる。(この規定だと、過去に9連覇を達成した音無ウメは、「永世クイーンを獲得できなかった」と言っているが、後1回クイーンになると獲得できることになる。)尚、ウメが「出来なかった」と過去形で言っていることを考慮すると、この物語に登場した「新日本かるた協会」の「永世クイーン」を獲得するには、出場回数の方にも上限がある(例えば出場回数は20回までなど)のか、出場者に年齢制限があるという別の条件があるのかも知れませんね...

インチキ」:一般的には「ごまかし」「不正なこと」のことを指して言う言葉である。また、そこから派生した意味としては「でたらめな」という意味もある。特に博打などの賭け事では、相手の目を盗んで不正を行うこと、まちはその行為のことを言い、この場合は「イカサマ」と呼ばれることもある。

英語ではいくつかの言い方があって、「Phony」と言う言葉が使われるかせ、不正行為ということに重きを置いた場合は「Quackery」、「ニセモノ」というニュアンスでは「Sham」や「Fake」または「Counterfeit」、「詐欺」というニュアンスを出す場合には「Fraud」等が使われる。尚、「それはインチキだ!」と指摘する場合は「Phony!」と叫べばよいが、この言葉は覚えておくと、海外旅行をした場合に役に立つ場合があるかもしれません。

ブロックサイン」:野球やイカサマ賭博で用いられる「合図」のことである。この物語では「イカサマ賭博」ではないが、インチキをしているという所ではそれに準じているものと言うことが出来る。

インチキをするための「サイン」は、「これから行うぞ」という合図であり、インチキを行う仲間内でその意思を伝えるために用いられるものである。この物語では、姫子とウメがグルになっていて、姫子が次にそれを行うという意思を伝えるために使用されたが、これは典型的なインチキの合図である。

また、やくざ映画に於いては、賭博場でイカサマを行うというのはよくあるものであり、特定の目が出るように仕掛けられたサイコロにすり替え、その目に賭けることで大儲けをしようと企むものである。(で、パターンとしては、主人公がそのイカサマに気づき、「イカサマだ!)」と声を上げ、賭場で暴れ、用心棒との間で争いになる、という展開になる。)

または、ルーレットでは、思い通りの目を出すことが出来る熟練ディーラと組み、ディーラーが賭けた目が出るように合図を送ったり、プレーヤーとの間で予め決めた目を出すという合図をディーラーが送るというようなイカサマがある。(映画ではこういうシーンはよくありますね。)これを実行する時にも「サイン」が出される。

それ以外の賭け事でも、花札やトランプ(ポーカーやブラックジャックなど)、麻雀などでは、上位の役が得られるような札や駒とすり替えを行うとイカサマがある。(但し、これらの場合は、誰かと組んでイカサマが行われるというよりは、その人が単独で行うことが多くこともあって、合図となる「ブロックサイン」の登場とは成らないことが多い。)

野球では、監督が選手に作戦を伝えるために用いられるものであって「サイン」と呼ばれることもある。英語では「Signal」と言う。(「Sign」は「Signal」の省略した形である。)現在の野球はこれが細かく決められている。

尚、野球の世界で最初に使ったのは、巨人、東映(現在の日本ハム)、中日で監督を務めた水原茂監督とされている。(監督として通算で21年務め、優勝9回、日本一5回という輝かしい結果を残している名監督である。)

サインには、一般には「ブロックサイン」と「フラッシュサイン」があるが、野球で監督が作戦を伝えるのに使用されるものは「ブロックサイン」である。

「ブロックサイン」は、身体などの各部分を次から次に触っていくというものである。キーポイントになる部分を予め決めていて、キーポイントになる部分の次に触った部分を実際の指示とすることが多い。このため、複雑な動きになり、相手には見破られにくい。(が、見落としや勘違いなどが増えて、正しく伝わらない場合もある。)一方、「フラッシュサイン」は体のある部分を触ったり、特定の一つの動作によって指示を与えるものである。単純であるため見落としということか少なくなるが、簡単なものであるため、相手に見破られやすくなる。

野球に於けるサインの一例を記しておくと、「ブロックサイン」では、「頭」「鼻」「顎」「肘」「胸」「手を叩く」などを連続して触っていくという一連の動作で伝える。一方、「フラッシュサイン」では、「ブロックサイン」の時に触る各場所のいずれか1つだけを触り、これで伝える。

また、以前に存在したものとして、ピッチャーとキャッチャーの間では投球の連絡のために「乱数表」をサインとしてかつて使用していたことがあった。これはとても複雑なものになり、相手に見破られる可能性は低くなるが、サインの交換に時間がかかり、試合時間が長くなるという弊害のため、1983年に禁止された。

辞退」:へりくだって引き下がること、自分の既得の地位や権利などを遠慮して放棄すること、勧められたことを遠慮して断ること、である。英語では「Refusal」という言葉と「Declination」という言葉がある。

これはあくまでも自分から申し出ることであって、「断り」の一つである。しかし、一般に言う「拒否」とは異なって、既に有しているものを放棄するとか、勧められた物事を断るということであって、何も有していない状態や全く勧められているものが無い状態での「拒否」とは違うものである。よくあるのは、何らかの大会に「出場辞退」するということや、選挙に「立候補を辞退する」というものがある。前者では、出場権を持っている状態で、その出場権を放棄するものであり、最初から「出場しない」というものではない。(大抵は、何らかの不祥事を起こしたため、謹慎の意味で辞退するというものが多いですね。)一方、選挙でも同様であって、他人から立候補を勧められたのを断る場合は「辞退」となるが、他人から勧められずに自分で立候補しないというのは単なる「不出馬」でしかない。

また、現在は就職難の時代となっているので、このようなことは少なくなっているが、バブルの時代などでは「就職の内定辞退」というものが多く見受けられた。(現在でも少なくなっているものの、あるにはある。)これも「内定」ということがあって、その会社に就職するという権利を放棄するということになるので、立派な「辞退」である。

 

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