QUEEN『QUEEN』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1973年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。邦題は「戦慄の王女」と付けられている。日本やアメリカでは評価されたものの、本国イギリスでは散々という結果だったというのが今では笑い話になっているが、そんなものですね。尚、1973年のリリース時にはチャートインをしていないが、翌1974年に2nd.アルバムがリリースされてから売れるようになり、その時にイギリスで最高位24位、アメリカで最高位83位、日本でも52位を記録している。
収録曲は、オリジナル版では全10曲であったが、1991年にリリースされたものからは後ろの3曲がボーナス・トラックとして追加されて、現在では以下の全13曲となっている。『Keep Yourself Alive』『Doing All Right』『Great King Rat』『My Fairy King』『Liar』『Night Comes Down』『Modern Times Rock 'n' Roll』『Son & Daughter』『Jesus』『Seven Seas Of Rhye』『Mad The Swine』『Keep Yourself Alive』『Liar [Remix]』。
この中からシングル・カットされたのは『Keep Yourself Alive』であるが、チャートの方に残るような成績は残していない。(後の彼らのことを考えたら信じられないことですが...)
今でこそ、評価は高いが、発表当時は酷評されたのだが、それは彼らの音楽が時代を先取りしていたからであって、音楽界の方が遅れていたためである。(音の加工が多いとして酷評されている。)ただ、彼らのサウンドにしたら、ハードな方向のものではありますが...
本アルバムには、この後に完成する壮大なロック・オペラの原点があって、少し世の中に登場するのが早かっただけということが言える。(後に再評価されていることがそれを示している。)日本やアメリカではともかく、イギリスに於いては、本アルバムの収録曲は今一つ知名度が低いものの、QUEENの原点ということで、じっくりと堪能したいところである。
尚、お薦め曲は後ろ3曲のボーナス・トラックを除いた全部ということにしておくが、これはアルバム全体を通して1つの作品として捕らえて聴きたいためである。ただ、後のクイーン・サウンドに聴き慣れた方にとっては、ちょっと異質なものに感じるかもしれませんが...(まあ、若かったということですかね...)
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