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ケータイ刑事銭形泪36話(2nd.23話)[裏ネタ編]PART 8 [ケータイ刑事]

8回目となる「銭形泪・2nd.23話」(通算では36話)の「まりもクイーンVS女王卑弥呼 ~邪馬台国を迎撃せよ!」の「裏ネタ編」も、今回で打ち止めにします。で、今回は閣下に関することから、「閣下」について、閣下のお付き武官(佐伯大尉、中野少尉)の階級である「大尉」についてと「少尉」について、シベリア超特急からこれが引かれたということで「赤絨毯」について、中野少尉がこれを吹いていたことから「進軍ラッパ」について、そして「鑑識メモ」が接収されたことから「接収」について、記すことにします。

尚、約3年2ヶ月前のBS-i(当時)での再放送時に記した本編について記した記事(「改訂版」となります。)は「ここをクリック」してご覧下さい。

閣下」:高位高官に対する敬称であり、勅任官、将官以上の地位にある人に対して用いられたものである。現在では国家元首や閣僚、認証官、大使などの外交官に対する敬称として使用されている。(「大統領閣下」「○○大臣閣下」など。)

日本では、平安時代から使われていた敬称であり、当時から高官に対して用いられていた。「閣下」とは「たかどのの下」という意味であり、「たかどの」とは高く造った建物、高殿のことであって、立派な建物という意味である。そのような所にいる高貴な人物に対する敬称として「下」という言葉がくっついたことで生まれた。

英語では、大臣や知事、政府高官の敬称として使用される場合は「Excellency」、伯爵の次男以下の子どもや子爵、男爵の子どもに対する敬称の場合は「Hinorable」、公爵以外の貴族や主教に対する敬称の場合は「Lordship」、公爵(夫人)や司教に対する敬称の場合は「Grace」、市長や裁判官に対する敬称の場合は「Honor」というように使い分けられているが、日本語では「閣下」と言うか、「大臣閣下」「伯爵閣下」等のようにその地位を表す言葉と続けて使う場合とがある。

この物語では、閣下は旧日本軍の将官(上級大将・大将・中将・少将・准将のどの地位にいるのかは不明であるが、「舞・5話」の山下陸軍大将と考えて、「大将」と考えてよろしいかと...)ということが分かるので、「閣下」と敬意を込めて言う言い方は正しいものである。

大尉」:「たいじょう」と読むと、古代の律令制に於ける職名の一つであり、左右の衛門府、および左右の兵衛府に置かれたものであり、四等官の判官「じょう」に当たる。官位相当は従六位下である。

この物語では「たいい」と読むが、これは軍隊の階級の一つであり、尉官の最上級の階級である。(少佐の下に位置する。)尚、陸軍では「たいい」、海軍では「だいい」と読むが、閣下は陸軍でしょうから、佐伯大尉は「たいい」と言うのが正しいところでしょう。

尚、「尉官」とは、旧日本軍では、陸軍は陸軍士官学校を、海軍は海軍兵学校を卒業した職業軍人が任官する最初の階級(「少尉」)であり、最下級士官でもある。(名前は、律令時代の職名を元にしている。)→現在では、防衛大学を卒業した者は幹部の最下位である尉官(「三尉」)となる。

尚、大尉になると、陸軍では主に中隊長を、海軍では主に分隊長を務めることになる階級である。また、現在の自衛隊では「一尉」がこれに相当する階級であり、外国の軍隊(英米)では「Lieutenant」または「Captain」と呼ばれる。

少尉」:「しょうじょう」と読むと、古代の律令制に於ける職名の一つであり、左右の衛門府、および左右の兵衛府に置かれたものである。官位相当は正七位上である。

この物語では「しょうい」と読むが、これは軍隊の階級の一つであり、尉官の最下級の階級であり、将校の中では最下位である。(とは言っても、士官であり、「少尉」になると、官報に名前が載ることになるため、名誉なこととされた。)

また、旧日本軍では、陸軍では主に中隊付幹部または小隊長を、海軍では主に軍艦の乗組士官として航海長や機関長の長を補佐する役を務めることになる。また、自衛隊では「三尉」がこれに相当する階級であり、外国の軍隊(英米)では「Second Lieutenant」「Sub-Lieutenant」「Ensign」などと呼ばれる。

赤絨毯」:公式の催事の際、要人を歓迎するために用いられているものであり、名前の通り使われる赤い色の絨毯のことである。英語では「Red Carpet」と言うが、それをカタカナ表記した「レッド・カーペット」と遭うこともある。

いつから使用されていたのかははっきりと分からないが、伝統と格式のあるものとして扱われてきた。中世では、王宮などに敷かれていたとされているが、その辺りが起源になっているものと考えられている。

当時は、ロイヤル・レッドという色は権威と高貴なことを象徴する色とされていて、その色を受け継いだものと考えられている。日本でも、明治時代の帝国議会でも敷かれていたが、ロイヤル・レッドという色が権威のある色ということから、それを真似た、という説と、帝国議会の開院式は天皇による宮中行事の一つであり、宮中で使用されていた赤い絨毯がそのまま持ち込まれた、という説があり、日本でも赤絨毯が使われている。

尚、民間では、1902年にニューヨーク・セントラル鉄道が豪華列車・20世紀特急(ニューヨーク-シカゴを結ぶ特急列車で、約1500kmを20時間で結んでいた。後にディーゼル化されると、15時間半となった。1967年に廃止された。)」に客を案内する際、真紅のカーペットを敷いていたが、これが近代のレッド・カーペットの先駆けとされている。

ちなみに、日本の国会議事堂はこの「赤絨毯」が象徴的なものとなっているが、国会議事堂にある赤絨毯は、幅が1.8mで、長さは全てを繋ぐと約4kmになるという。最上級の羊毛を使用していて、1㎡で約2万円というのがそのお値段ということである。

接収」:国などの権力機関が、必要に応じて強制的に個人の所有物を取り上げて収受することである。(有無を言わさずに取り上げてしまい、その代替となるものを代わりに提供するということは行われない。)

戦時中では、攻守のために陣地を作ったりする際に土地が接収されることは当たり前となっていたのをはじめ、物資でも必要であれば接収された。

また、太平洋戦争終結後、日本を占領した連合国の占領軍が、都市の中心部に残った戦災を免れた建物や公園、学校、役所、鉄道駅などの公共施設、港湾施設などを接収している。

英語では、接収することを「Requisition」または「Take Over」と言い、接収されたもの、及び「接収」のことをを「Condemnation」と言う。

ちなみに、類義語として「没収」「押収」「没取」などがあるが、「没収」は犯罪に関係のある物の所有権を国に移し、国庫に帰属させる刑罰のことであり、「押収」は刑事手続における物の占有を取得する処分の総称であり、刑事捜査の際に行われることである。「没取」は「没収」に近いものであるが、刑罰ではなく、行政法上取り上げることである。(尚、「押収」の場合は、処分が「没収」ということになれば戻ってこないが、所有者が所有権を放棄しなければ、後に返還される。→没収品や所有者に返還されないことになった押収物は公告の手続きが取られ、有価物の場合は売却され、その代金は国庫に帰属する。無価物は廃棄処分される。)

進軍ラッパ」:軍隊を進める際、その合図として命令を伝えるために吹かれたラッパのことである。現在では無線機器で命令が伝達されるようになっているため、現在の軍の進軍の際には使用されず、儀式の際に使用されるのが一般的となっている。

これに使われるラッパは、金管楽器のラッパであるビューグルと呼ばれるものであるが、これは音楽を演奏する各種金管楽器のラッパと異なり、命令を遠くに伝えるためのものであるため、音程を変えるようなバルブを有していないナチュラル・ホルンである。(行きの不来方で音程を変えることは可能である。)これを音の長短の組み合わせで様々な命令を伝達する。ある意味では音によるブロックサインのようなものであり、モールス信号の音版とでも言うことが出来る。

日本では、幕末にフランスから入ってきたものであって、フランス式のものが明治時代の軍で使用されていた。日清・日露戦争から太平洋戦争では、軍が実際に使っていた。正露丸(日露戦争の際、出兵する兵士に大量配布され、ロシアをやっつけろ、ということから「征露丸」という俗称になった。鯛虹大戦後、「征」の門司は国際上良くないということで「正」に感じが改められて「正露丸」となった。)のCMでは進軍ラッパが使われているが、これは「正露丸」の生い立ちを考えると、納得出来るところであろう。

漫画などで、進軍ラッパが鳴らす音を「トテチテタ」として門司が表記されていることがあるが、これはビューグルを吹く際の唇の形を表したものであり、これを発するようにビューグルに息を吹き込めばよい、とされていたものである。

 

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