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「NETWORK」 [映画(洋画)]

表題の作品は1976年の映画「ネットワーク」である。ここで言う「ネットワーク」しは放送業界のネットワークのことであり、視聴率を稼ぐことばかりのTV業界の内幕を描いたサスペンス作品である。(今日の日本のTV業界でも、こういうことがある様な気がするだけに...)

作品データを記しておくと、時間は121分、監督はシドニー・ルメット、脚本はパディ・チャイエフスキー、撮影はオーウェン・ロイズマン、音楽はエリオット・ローレンスである。そして出演は、ウィリアム・ホールデン、フェイ・ダナウェイ、ピーター・フィンチ、ロバート・デュヴァル、ネッド・ビーティ、ウェズリー・アディ、ビル・バロウズ、ビアトリス・ストレイト、コンチャータ・フェレル、ウィリアム・プリンス、ジョーダン・チャーニイ、ダリル・ヒックマン、ロイ・プール、マイケル・ロンバード、レイン・スミス、たちである。尚、本作はアカデミー賞を4部門で獲得(ノミネートは9部門(主演男優賞は2人がノミネートされているので、のべでは10部門ということも出来る。))していて、ピーター・フィンチは主演男優賞、フェイ・ダナウェイは主演女優賞、ビアトリス・ストレイトは助演女優賞、パディ・チャイエフスキーは脚本賞を受賞した。

かつて、視聴率28%を誇ったUBSのビールが担当しているイブニング・ニュースは、今では12%という状態に視聴率が落ちていた。しかも、ネットワークの看板番組であるニュース番組がこの有様では完全に敗北である。この視聴率低迷に目を付けて、ジェンセンが率いるCCAがUBSの買収し、新しいスタッフで運営されていくことになる。新任の報道部長・マックスは、ビールに番組解任を通告した。その翌日、ビールは番組内で自分が辞めさせられること、そして自殺の予告まで行った。これにスタッフは慌てるが、この暴言は視聴者に受けて、27%という視聴率を叩き出した。また、これに反応したダイアナはビールを現代の偽善と戦う予言者として売り出すことを企画し、ビールを看板にした「ビール・ショー」という番組は人気を得て、視聴率48%という数字を叩き出し、画期的な番組となった。ダイアナは更にエスカレートして、過激派と契約して、ビールをこれに絡ませることにした。これも大当たりして、ダイアナの功績はCCAでは讃えられる。しかし、ビールは番組でCCAをターゲットにして非難を始める。これに重役たちは反応し、ビールを説き伏せて、金が支配していることを説くが、ビールはこれを番組内で語る。視聴率は叉も低迷するが、人気のあるビールを解雇することは出来ないCCAは、遂にビールの暗殺を企み、スタジオの観客席に過激派を紛れ込ませ、番組内でビールを襲った。番組はビールの最期を放送していた...

視聴率を得るために殺人まで計画するというのはエスカレートしすぎであるものの、これに似たようなニュースが南米の某国から流れてきている。番組プロデューサが殺人を依頼したということが問題になって逮捕されたというものであるが、そういうニュースを耳にした現在では、本作の訴えているメッセージが現実になったということで、本作に改めて注目してよいところでしょう。そう言うところでは、先見性のあった作品ということになる。

それにしても、日本のTV局の番組は面白いものがないだけに、似たようなことがあったりして...???

 

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD


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