ROBERT JOHN『CLASSIC MASTERS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは2002年にリリースされた彼のベスト盤である。'60's終盤から'70's前半('72年の全米3位のあの曲があります。)と、'70's終盤から'80's初頭('70年に全米No.1ソングがあります。)にいくつかのヒット曲がある彼であるが、ベスト盤というものがあまりリリースされていないだけに、嬉しい所である。('92年にベスト盤が一度リリースされたことはありました。)
収録曲は以下の全12曲である。『If You Don't Want My Love』『When The Party Is Over』『Lion Sleeps Tonight』『Sad Eyes』『Only Time』『Lonely Eyes』『Dance The Night Away』『Stay A Little Longer』『Hey There Lonely Girl』『Sherry』『Back On The Street Again』『Bread And Butter』。
彼というと、1972年の『Lion Sleeps Tonight』と1979年の『Sad Eyes』という2曲の大ヒット曲で知られている。特に前者はスタンダード・ナンバーであり、彼以外のアーティストでもヒットを記録している名曲中の名曲である。(彼もカヴァーしたアーティストの1人である。)一方、後者はディスコ・サウンド全盛の当時にあって、ノン・ディスコ・ナンバーとして全米No.1に輝いた貴重な一曲でもある。この2曲以外には全米TOP 30入りを記録するシングルはないものの、BillboardのTOP 100にはランクインするそれなりのヒットを記録している。
お薦め曲は大ヒットを記録した『Lion Sleeps Tonight』と『Sad Eyes』の他に、『If You Don't Want My Love』『Lonely Eyes』『Sherry』『Bread And Butter』という所をピックアップしておくが、ベスト盤と言うことで発表したシングルが中心になっているため、他の曲も全体的にお薦めできるところである。
彼のボーカルはファルセットが特徴であり、味のある歌声を聞かせてくれる。男性ボーカルでボーカルをたっぷりと堪能出来るアーティストというのはそう多くいないが、彼はたっぷりと聴かせてくれるボーカリストの一人でもある。また、選曲の点でも特に文句のない内容となっているだけに、ボーカルがお好きな方はじっくりと聴き込むことの出来る内容のあるベスト盤である。それにしても、もっと評価されても良いと思うのですがね...
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