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ケータイ刑事銭形泪38話(2nd.25話・アナザーストーリー3話)[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]

5回目となる「銭形泪・2nd.25話(通算では38話)」の「未確認生物メッシー現る ~マルコポーロを迎撃せよ!」の「裏ネタ編」は、劇中に出てきた写真関係の事柄から、「インチキ写真」について、「二重露光」について、「暗室」について、「現像」について、そしてこれの写真があったので「足跡」ついて記します。

尚、約3年2ヶ月前のBS-i(当時)での再放送時に記した本編について記した記事(「改訂版」となります。)は「ここをクリック」してご覧下さい。

インチキ写真」:「インチキ」とは、誤魔化し、不正なことである。語源についてはいくつかの説があるが、餌を用いない釣り針のことを「餌無き鉤(えなきち)」が転じて「いんちき」と言うが、これから来たという説や、「イカサマ」の「イ」や「穴一」「一六勝負」の「イチ」に軽蔑の意味の「キチ」がくっついたという説が有力とされている。(詳しくは不明である。)また、類義語としては「ペテン」「いかさま」「詐欺」「騙し」「誤魔化し」「でっちあげ」等がある。

「インチキ写真」とは、そういう不正を行って撮影した写真のことである。ここで言う「不正」とは、1枚の写真に合成を行ったり、二重露光(後述します。)を行ったり、ネガフィルムに細工をしたり、現像(これも後述します。)時に細工を行う、などである。矢印要するに、1枚の写真の一部または全体に何らかの細工を行い、「写真領域内は同一時間の後継である」という写真の基本を誤魔化している写真のことである。

または、玩具の円盤を空に飛ばして、それを撮影して「UFOを撮影した」というようなトリック写真の類もこれに含まれる。但し、天体写真などのように一定時間の間、解放して撮影した様な写真はこれに含まれない。

よくある「インチキ写真」の例としては、UFOの写真や幽霊の写真などが知られている。これらは、フィルムに予め傷を付けておいたり、現像時に光に細工をする、現像液を部分的に付けないようにする、といった方法によっても来ることが出来るため、「インチキ写真」は撮影時の細工以外でも作ることは可能である。

しかし、「インチキ写真」は全てが悪いものではない。映画などでは合成や光学処理を行うことで、特殊な状況を表現したりすることに利用される。(例えば、背景と人物を別々に撮影して、それを合成することで、外国とか宇宙空間にいるように見せる、巨大怪獣に追われて逃げいてる、など。)→これらは娯楽を与えるものであって、これによって人を楽しませるものであるため、悪いものとはならない。(要するに、被害者がいないということである。)

しかし、同じような写真であっても、ニセのアリバイ作りを行ったというような騙す行為を行っていたら、問題となる。

UFOの写真や、この物語のメッシーの写真であれば、人を騙している所があるものの、娯楽に通じるものということで、まあ、許されるものだとは思いますが...

二重露光」:「多重露光」の一つであり、同じ被写体を二度(以上)露光すること、または1枚の写真画像の中に複数の画像を映し込むことである。「二重露光」とは「2回」に限られるため、「2回以上」であれば何回でも構わない「多重露光」若しくは「多重露出」と言われることが多い。

尚、「露光」とは、フィルムや印画紙などの写真感光材料に写真像を作成する目的で光を当てる、という意味である。通常は1枚の写真像を作成するには1回の露光を行うものである。

「二重露光」は1枚の写真に2回の露光を行うことであり、「多重露光」は1枚の写真に2回以上の複数回の露光を行うことである。これを行うと、1枚の写真に複数の写真像が(光学的に)合成されたものが得られる。基本的に、全く同じ写真像が得られることは無いため、それぞれの写真像には存在しなかった何らかの物が浮かび上がることになる。

また、印画紙に現像する際に、異なるネガフィルムを同一印画紙に露光すると、やはり複数の写真像が(光学的に)合成された写真が得られる。(自分で現像をするような写真マニアであれば、一度はやったことがあるのでは...???)

これらは、映画などでは「オプチカル合成」と呼ばれていて、よく行われるものである。これによって現実にはあり得ない映像を生み出している。映画のような娯楽の世界では、映像製作方法の一つとして一般的に行われていることである。

この物語では、「二重露光」を行って合成写真を撮影する方法が語られ、実際にちゃんが実践していたが、手動巻き上げ式のフィルムカメラであれば、これを行うことは比較的簡単である。

または、カメラを三脚などに固定して、暗い部屋でシャッターを開放状態にしておき、被写体にフラッシュを焚くと撮像できるが、被写体が動きながら何度かフラッシュを焚くと、1人の人物のストップモーション写真(「分身の術」とも言うことが出来る。)を得ることが出来る。

最近では、カメラもデジタル化されていて、二重露光(多重露光)を撮影時に行うことは出来なくなっているが、一部のデジカメには「二重露光」が可能になっているモデルがある。

一方、デジカメでは、撮影時の細工は無理であっても、印画の際の細工は可能である。撮影された写真データーを画像ツールを用いることで編集すれば、複数の画像を合成することは簡単に行うことが出来る。現在、「多重露光」を行う方法としては、こちらの方法が一般的になっている。(まあ、一般的には色調補正などはやっても、画像の合成や編集などはどれだけ行われているのか分かりませんが...)但し、画像ツールを使って細工をすることは、結果的には「多重露光」で得られる写真と同じことが出来るものの、「多重露光」という言い方はしないで「画像の編集」と言う言い方がされるのが一般的である。

まあ、遊びと言うことでは、色々とやってみるのが宜しいかと...

暗室」:外からの光が入らないようにして、完全に(光学的な)暗黒空間を得ることが出来るようにした部屋のことである。主に銀塩写真の現像作業を行う部屋として利用される。そのため「現像室」と呼ばれることもある。

また、電波が完全に入らないようなシールド処理を行った部屋のことを「電波暗室」と言うが、これは「現像室」では「光」であるが、これを「電波」と置き換えたものであり、電波が全く入らない暗黒空間を得られるようにしたものである。

英語では「Darkroom」と言う。

尚、映画館なども外部からの光が入らないような空間となっているため、構造的には「暗室」ということが出来るが、「劇場」または「映画館」と呼ばれるのが一般的であって「暗室」ということは無い。

尚、個人が暗室を作ろうとすると、戸建て住宅では建築基準法によって採光窓の設置が必要となるため、窓に遮光のための雨戸やカーテンを用いて、入口の扉の所には暗幕が用いられるのが一般的である。→簡単に暗室を得るということでは、押し入れを改造するという方法がある。または、完全な地下室を作るという方法がある。

一方、マンションのような集合住宅であれば、フロアの端でなければ、外光の入らない部屋(=窓のない部屋)がある場合があり、そういう部屋を暗室として利用すれば容易に暗室が得られる。(しかし、換気の点で、換気扇などを設置しないと危険である。)

とは言っても、現在であれば、「暗室」が必要という人は殆どいないでしょうけど...

現像」:難しく言うと、露光などによって感光材料上に生じた潜像を化学的、物理的な処理を行うことで可視像に返る処理処理のことである。簡単に言うと、銀塩写真に於いて、ネガから印画紙に写真像を出現させる処理のことである。

物理的な現象で述べると、露光を行うことで印画紙上のハロゲン化銀粒子が感光されるが、その感光されたハロゲン化銀粒子を現像液によって金属銀に還元させて色素を生成して画像を形成する現象である。(白黒写真であれば、色素の生成は無くて、銀の還元現象のみである。)

感光されたハロゲン化銀粒子は潜像核を持ち、現像液によって金属銀に還元されて黒色化するが、感光していないハロゲン化銀粒子は現像液では還元されないため、変色しない。よって、これによって可視像が生成されることになる。つまり、現像液は銀の還元剤ということになる。

カラー写真の場合は、銀が還元されるという所は同じであるが、現像液の方は酸化され、この時にカプラーと呼ばれる化合物と反応して各色の色素を形成することになり、色が発色されることになる。

尚、現像液にそのまま印画紙を浸していると、感光されなかった部分のハロゲン化銀粒子も次第に還元されていくことになる。そのため、銀の還元が停止するような処理が必要となる。通常は現像停止液を用いるが、これは現像液の還元力を落とす処理である。(通常は薄めた酢酸が使われるが、独特の臭いがあるため、クエン酸が用いられる場合もある。)または、現像停止液を使わずに、印画紙を流水水洗することでも可能である。

その後、印画紙を定着液に浸すことで、感光されなかった部分の感光剤を取り除くことを行う。(感光しなかった部分に感光剤が残っていると、光が当たるとその部分は感光されることになってしまうためである。)これは感光剤であるハロゲン化銀粒子を除去することで行われ、定着液がその作用を行う。(あまり長時間定着液に浸していると、感光していろが変わった部分の銀も溶け出してしまうので、適当な時間に留める必要がある。)

現像を行うには、各種化学薬品を使用するため、現像が完了した印画紙は水洗して薬品を落とす必要がある。で、水洗し、乾燥させると、「現像」は完了して、可視像となった写真が得られる。

尚、写真は「銀」を使っているため、現像液、現像停止液、定着液などの廃液には「銀」が含まれている。「銀」は貴金属であるため、廃液を下水に流すと、そのまま回収されないことになってしまうので、各現像液の廃液は下水には流さないようなしましょう。→と言っても、デジカメが主流になった現在では、果たしてどれだけの人が(自分で)銀塩写真の現像を行うでしょうかねぇ...?

尚、デジカメでは、プリンターで印刷することで可視像を得ることになる。その際、撮影した画像データを画像ソフトで処理する過程のことを「現像」と言うため、デジカメの時代になっても「現像」という行為は行われている。しかし、パソコンでのデータ処理であるため、薬品を使用することはない。で、後はプリンターで印刷すれば、可視像となった写真が得られる。この際、プリンターの種類にいくつかの違いがある(熱転写方式、インクジェット、カラーレーザー)ものの、いずれもが銀塩写真のように、水洗して乾燥させるという必要はないのは言うまでもない。

これを考えると、デジカメの時代になって、自分で「現像」を行うことは一般的になり、しかも時間的にも大きく短縮し、廃液なども出ないということで、写真が簡単に得られるようになったものですね。

ちなみに、英語では「現像」のことを「Devolopment」、ドイツ語では「Entwicklung」、フランス語では「Développement」、イタリア語では「Sviluppo」、スペイン語では「Revelado」と言う。

足跡」:人や動物が歩いたあとに残る足や履き物の形のことである。基本的には、土、砂、泥、雪のように、地面が完全に固まっていないものの上を歩いた場合に出来るものであって、コンクリート、アスファルト、フローリングの床、石などのように完全に固まっている物の上を歩いた場合は出来ない。但し、これらの物の上でも、足が水で濡れていた場合には、水がスタンプのようになって足跡が残ることになる。

尚、歩いた後に残る形を指す場合は「あしあと」と読み、「そくせき」と読むと別の意味になる。(「そくせき」と言うと、人の経歴や業績のことを指す。)

英語では「あしあと」は「Footprint」または「Footmark」と言い、車などの通った後(日本語では「轍(わだち)」と言うが、やはり「足跡(あしあと)」と言う場合もある。)は「Track」と言う。また、「そくせき」は「Achievment」と言って、使い分けられている。(日本語でも「あしあと/そくせき」と使い分けられているが、漢字表記すると区別できないため、完全に区別しているとは言えない。)

尚、動物の足跡は、その動物の行動が分かるため、肉食動物であればそれを追うことで獲物を得ようとすることもある。また、草食動物の中にはそれを分かっていて、足跡が残り憎いような歩き方をしたり、川に入って足跡を切るというようなことを行う動物もいる。また、恐竜の足跡の化石が発見されることもあり、これはその足跡の主の生体を知る上で重要な資料となる。

 

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