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「喜劇・列車」(その2) [映画(邦画)]

今回は記念すべきシリーズ第1作について記します。

シリーズ第1作喜劇・急行列車
作品データを記しておくと、1967年の東映東京の作品で、時間は90分、監督は瀬川昌治、脚本は舟橋和郎、撮影は飯村雅彦、美術は北川弘、音楽は木下忠司である。そして出演は、渥美清、佐久間良子、西村晃、小沢昭一、江原真二郎、大原麗子、左卜全、楠トシエ、加藤順一、丸山紀美恵、大森不二香、坂本香織、鈴木ヤスシ、関敬六、宮城けんじ、東けんじ、田沼瑠美子、根岸明美、桜京美、佐々木伊都子、天野女津子、真木亜紗子、田島薫、三遊亭歌奴、三原葉子、桑原幸子、北川恵一、石崎吉嗣、村上不二夫、川尻則子、鳴門洋二、岡崎二朗、日吉順子、打越正八、酒巻輝男、水野崇、黒川弘子、大和田恵美子、谷本小夜子、木村修、小塚十紀雄、たちである。

特急列車の車掌である青木吾一は鉄道一筋に生きてきたベテラン車掌であり、妻・きぬ子との間にできた4人の子供には「特急」「さくら」「つばめ」「ふじ」というような名前ほ付けるほどの鉄道男だった。ある日、彼が乗務した特急列車の「さくら号」長崎行きで、彼の初恋の人・塚田毬子が乗っているのに気づいた。彼女は夫とうまくいっておらず、一人旅に出たというのだった。で、久しぶりに会った2人は色々と話をする。そんな中、列車が徳山を過ぎた頃、車内で事件が起こった。5人組のホステスの貴重品が無くなったというのだった。早速、車掌である青木は調査を始める、また、毬子の手助けもあって、無事に犯人を捕まえた。で、更に親密になった2人は、長崎に到着して青木の仕事が終わった後、一緒に過ごし、後日、鹿児島で会うことを約束した。で、青木は上り列車の車掌として乗務して、東京に戻る。が、家に帰ってきた青木はそわそわしていて、いつもと違っていた。きぬ子は何かあると考え、次の青木の乗務する鹿児島行きの特急「富士」に客として乗り込んだ。で、鉢合わせをすると喧嘩となる。が、何だかんだで終点の鹿児島まで乗ったきぬ子は、車掌という仕事の厳しさを知り、夫を見直すことにした。で、列車は西鹿児島に到着。そこには毬子が夫と一緒にいた。が、毬子は夫ともう一度やり直すことを決めていた。その言葉に喜び、自分は妻と久しぶりの水入らずの時を持てたことを幸せに感じていた。

コメディ作品であるものの、ドタバタ喜劇でもなく、強烈なギャグが飛び出すという作品ではなく、人情味が豊かな物語である。また、主人公の鉄道員も、バリバリの何でも出来るスーパーマンというような設定ではなく、何処にでもいるような普通の男だというのも、親近感が持てる所である。が、仕事のことになると厳しく、また、後輩の面倒みのよいところなどは、派手なスーパー・ヒーローではないが、身近な所にいるヒーローというようにも感じられる。ヒーローって、派手な格好で派手に活躍するというだけではなく、案外身近な所にいる、ということを教えてくれる作品でもある。

ただ、現在では本作に登場する寝台特急列車は全て廃止になっていて、のんびりとした鉄道旅行をすることが出来ないというのが残念にも感じてしまいますね。(航空機やより高速な鉄道が利用できるということで、旅行の方はより短時間で移動が出来るようになったものの、風情を感じると言うことがなくなっちゃって...鉄道ファンの方は、昔を懐かしむということで見てもよろしいかと...)

 

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