ケータイ刑事銭形泪38話(2nd.25話・アナザーストーリー3話)[裏ネタ編]PART 7 [ケータイ刑事]
7回目となる「銭形泪・2nd.25話」(通算では38話)の「未確認生物メッシー現る ~マルコポーロを迎撃せよ!」の「裏ネタ編」は、この物語でダイイングメッセージになった「地図記号」について、「竹林」について、犯人がこれのトリックに使ったものということから「悲鳴」についてと「マイクロカセットレコーダー」について記します。尚、「悲鳴」については「泪・30話(2nd.17話)[裏ネタ編]PART 6」で記したものをベースにして加筆しました。
尚、約3年2ヶ月前のBS-i(当時)での再放送時に記した本編について記した記事(「改訂版」となります。)は「ここをクリック」してご覧下さい。
「地図記号」:地図において、施設や土地の使用状況などを表すために使用される記号のことである。また、広義では土地の高さを表す「等高線」や市町村/都道府県の境を表す「境界線」も含まれるが、一般的には施設や土地の用途を表す記号だけが地図記号と認識されている。
施設を表す記号としては、(各種)学校、市役所、町/村役場、警察署、消防署、裁判所、郵便局、税務署、保健所、病院、神社、寺院、発電所、工場、図書館、老人ホーム、港、灯台、銀行、温泉、城、史跡、風車、博物館などがある。この中で、博物館と図書館は2002年に新たに追加され、老人ホームと風力発電用)風車は2006年に追加されたものである。(特に、2006年に追加された2つは、小中学生を対象とした公募で記号が決定されたということで、話題になっていました。)
一方、土地を表す記号としては、田、畑、竹林、茶畑、桑畑、果樹園、針葉樹林、広葉樹林、ヤシ樹林、ハイマツ地、荒地、採石場、山頂、などがある。
それ以外には、大縮尺地図にのみ記載される記号ということで、マンホール、照明塔、距離標など、更には水準点や三角点を表す記号もある。
尚、道路、橋、トンネル、鉄道、鉄道駅、航路などを表すものも「地図記号」ということになるが、これらは等高線と同様に、地図記号とは呼ばずに別の括りとして扱われることが多い。
地図記号は時代と共に多少変化していくものである。昔は「田」も「乾田」「湿田」「水田」が区別されていたが、現在ではこれらを区別しないようになったとか、ヤシ樹林、空き地などは新たに区別されるようになった。
地図記号を頭に入れておいたら、地図を見ただけでその場に何があるのかが分かるため、色々と楽しむことが出来ますよ。
「竹林」:読みは「たけばやし」と「ちくりん」の両者がある。特に読みによって区別される事はない。竹が生い茂った林のことであり、「たけやぶ」と言うこともある。
竹は古くから日本の生活や文化に溶け込んでいたものである。また、竹は樹木ではなくて地下茎によって繋がっていて、多数の茎が地面に出て林になるものである。更に、全ての竹林と言う訳ではないが、一部の竹林では筍の収穫が行われるため、田や畑の仲間という農業生産地の仲間でもある。ということから、林(針葉樹林/広葉樹林)や「田」「畑」とは区別されて、独立した地図記号が設定されている。
特に、古くから竹が親しまれていたということでは、京都の各地の竹林は色々と有名であり、日本の風景の一つとして定着している。
竹林は、竹が繁殖して出来たものであるが、竹の繁殖力は強く、あっという間に成長する。(朝、筍が地面から顔を出すと、その日の夕方には、かなり地面から伸びていて、数日もすると数mにも達する。)そのため、竹林が出来るのにはそれほど長い時間が必要ない。しかも、地下茎で繋がっているため、どこから伸びてくるのかが分からない。が、そのため、地震に対しては斜面をがっちりと守ることになり、竹林がある斜面では、地震の際の崩落と言うことは少ないのが特徴である。しかし、大雨による地滑りでは、地下茎は地下深くまで伸びていないこともあって、逆に竹林全体が鉄砲水によって流される場合があり、被害を拡大する可能性もある。→一長一短ということであります。
「悲鳴」:苦痛や驚きなどのために思わずあげる叫び声のことを指して言う。(「キャー!」という声ですね。)または、「弱音」「泣き言」という意味がある。一般的には前者の叫び声の意味で使われることが多く、後者の意味で使用されることは少なく、「嬉しい悲鳴」や「忙しくて悲鳴を上げる」という慣用句としてというのが殆どである。
イメージとしては女性がこれを上げることが多いのだが、男性であっても悲鳴をあげることはある。というより、悲鳴を上げない男の方が不自然である。(そもそも、悲鳴は男女の性別は関係ないものである。)
英語では「Scream」、ドイツ語では「Schrei」、フランス語では「Cri」、イタリア語では「Grido」、スペイン語では「Alarido」という。
また、叫び声であることから、悲鳴はよく通る声として知られている。ある意味では、助けを求める声でもあり、そういう声が通るというのは、なかなか上手くできていると感じるところである。
また、「悲鳴」というと連想されるのは「ホラー映画」である。この場合は苦痛というよりも驚き(しかも恐怖からくるものである。)のために出す声となる。ホラー映画を映画館で楽しむには、悲鳴を楽しむというちょっと拗ねた楽しみ方も出来ないことはない。
また、日本語に訳すと「悲鳴」というタイトルの映画もある。(但し、邦題は日本語に訳さずに、原題をそのままカタカナ表記にしたものですけど...)1996年から2000年に製作された映画「スクリーム」(原題:SCREAM)、「スクリーム2」(原題:SCREAM 2)、「スクリーム3」(原題:SCREAM 3)は諸にこの言葉をタイトルにした作品であり、3部作として知られている。(映画では「3部作」というものが非常に多いですね...)このシリーズの中では、やはり第1作の評価が高い。(続編はいまひとつ、という映画界のパターンに漏れていない。)また、思わぬ大物俳優が少しだけ出演しているということでも知られている作品である。(第1作の)作品データを記しておくと、監督はウェス・クレイヴン、脚本はケヴィン・ウィリアムソン、撮影はマーク・アーウィン、特殊効果はKNB EFX、音楽はマルコ・ベルトラミ、出演は、ネーヴ・キャンベル、スキート・ウールリッチ、ローズ・マッゴーワン、コートニー・コックス、デヴィッド・アークエット、ジェイミー・ケネディ、マシュー・リラード、ケヴィン・パトリック・ウォールズ、たちであり、ドリュー・バリモアが冒頭に少しだけ出演しているのと、リンダ・ブレア、ウェス・クレイヴンがカメオ出演しているというのもポイントである。
尚、「スクリーム」3部作は全てネーヴ・キャンベルの主演であるが、3作全てを見ると、どうしてこうも同じ人に対して事が起こるのですかね?と突っ込みたくなってしまいます...
尚、イタリア語の「悲鳴」である「グリード」という言葉をタイトルにした作品も、B級ホラー作品が得意であるイタリア映画にはいくつかある。しかし、イタリア映画はあまり日本では公開されないのが残念なところである。
ちなみに、1998年のアメリカ映画「ザ・グリード」は「悲鳴」とは関係ない。(原題は「DEEP RISING」であり、モンスター・パニック映画である。)
「マイクロカセットレコーダー」:「マイクロカセット」を記録媒体にした録音装置のことである。「カセットテープ」と呼ばれる「コンパクトカセット」の約1/4の体積という小形のカセットテープ(マイクロカセット)を使用したものである。
「マイクロカセット」を開発したのは日本のオリンパスである。使用しているテープはコンパクトカセットと同じ3.81mm幅のテープを使い、テープ速度をコンパクトカセットの約半分の2.4cm/Sにしたものである。(「約」と記したのは、コンパクトカセットの規格では、テープ速度は4.75cm/Sとなっているためである。(4.8cm/Sも規格誤差の範囲内ですけど...)4.75という数字はオープンリールの9.5cm/sの半分という所から来ている。)また、長時間モードということでは1.2cm/Sという規格もある。
用途は、音声メモとして録音するためと、留守番電話の録音媒体とすることであり、実際、これを用いた製品が製造販売された。特に録音レコーダーとしては、カセットが小さいため、本体をより小型化でき、そのため会議の音声録音や、記者がインタビューの際に用いられていた。また、留守番電話ということでも同様で、小型の電話で長時間の録音が可能であった。
しかし、テープ速度が遅いため、音響的な特製はコンパクトカセットに及ばず、音楽用ととしても開発されたものの、性能が悪いことから定着しなかった。(一般的に録音音声の周波数特性の上限値は8kHz~10kHzぐらいだった。→音楽を黒くするには15kHZはないと辛いところであるが、会話などの音声を記録するには十分な特製である。)
また、1980年代に一部で広く使われたポケットコンピューター(当時はパソコンは高価であり、ノートPCなどは存在せず、関数電卓よりも複雑なプログラミングが可能であり、持ち運びが可能ということで、理数系の一部では大いに利用されていた。)のプログラムの記憶媒体としても利用されていた。(パソコンではコンパクトカセットが利用されていたが、小形ということからマイクロカセットが選ばれた。)
現在でも、マイクロカセットの方は販売されているが、レコーダーとしてはICレコーダーが主流になり、留守番電話の方でもICレコーダーが採用されているため、これを使った製品は殆ど無い状態になっている。ある意味では、最後のアナログ全盛期であった1980年代らしい製品でした。
尚、マイクロカセットをデジタル化したような製品である「デジタルマイクロカセット」が1992年に製品化されたが、こちらはSONYが開発したものであり、「マイクロカセット」とは特に関係ないものである。が、DCCやDATでさえ十分普及しなかったこともあって、「デジタルマイクロカセット」は殆ど売れずに姿を消した。これは、ICレコーダーが登場した時期と重なったこともあり、テープ媒体とICメモリーとでは、録音できる音声の特製は大差がなかったものの、利便性(操作性、ランダムアクセスなど)では雲泥の差があったためとされている。また、DATと同じく、回転ヘッドを使用していたため、ICレコーダーのように可動部がないものと比べるとメカの精度が必要なこと、消費電力が大きいこと、ということで、ICレコーダーに勝る要素が一つもなかったためでもあった。
↓参考まで
地図の謎と不思議を楽しむ本―例えば、地図記号のオモシロすぎる誕生秘話とは? (KAWADE夢文庫 829)
- 作者: 博学こだわり倶楽部
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2009/06/15
- メディア: 文庫
↓京都と竹林はよく似合いますが...
↓いくつか
地球の悲鳴―環境問題の本100選 (ASAHI ECO BOOKS 16)
- 作者: 陽 捷行
- 出版社/メーカー: アサヒビール
- 発売日: 2007/04
- メディア: 単行本
↓一応、まだあるようです。
OLYMPUS マイクロカセットテープレコーダー パールコーダーJ500
- 出版社/メーカー: オリンパス
- メディア: エレクトロニクス
TDK マイクロカセットテープ 60分 [D-MC60UN]
- 出版社/メーカー: TDK
- メディア: エレクトロニクス
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