ケータイ刑事銭形泪38話(2nd.25話・アナザーストーリー3話)[裏ネタ編]PART 9 [ケータイ刑事]
9回目となる「銭形泪・2nd.25話」(通算では38話)の「未確認生物メッシー現る ~マルコポーロを迎撃せよ!」の「裏ネタ編」ですが、この物語については今回で打ち止めです。で、今回は劇中で柴田さんが口にした「グラハム・ベル」についてと「助手」について、この物語はこれだった?のかもということから「超常現象」について、そしてこの物語ではメッシーを使ってこれにしようとしていたことから「観光スポット」について記します。尚、「助手」については「泪・25話(2nd.12話)[裏ネタ編]PART 1」で記したものをベースにして加筆しました。
尚、約3年3ヶ月前のBS-i(当時)での再放送時に記した本編について記した記事(「改訂版」となります。)は「ここをクリック」してご覧下さい。
「グラハム・ベル」:フルネームはアレクサンダー・グラハム・ベル(ALEXANDER GRAHAM BELL)。日本ではファーストネームの「アレクサンダー」は余り知られておらず、ミドルネーム以降の「グラハム・ベル」という名前が最も知られている。(ちなみに「ベル」だけでは、18~19世紀のスコットランドの教育者であるアンドリュー・ベル、19~20世紀のイギリスの画家であるヴァネッサ・ベル(作家・ヴァージニア・ウルフの姉である。)、20世紀のドイツの作家でありノーベル文学賞受賞者でもあるハインリヒ・ベル、たちがいるため、そういう人たちと区別するために「グラハム・ベル」という名前で日本では知られている。また、ファーストネームの「アレクサンダー」は父と同じであり、父とも区別するため、ミドルネームと一緒になった名前で知られることになる。)
1847/3/3にスコットランド・エディンバラで生まれ、1922/8/2に亡くなった。電話の発明者として知られているが、それ以外でも聾者教育に尽力したこと、科学雑誌「サイエンス」を創刊したことなどでも知られている。尚、現在では「電話の発明者」はベルでは無く、イタリアのアントニオ・メウッチが最初の電話の発明者としてアメリカ議会でも認定されている。
父は大学教授のアレクサンダー・メルヴィル・ベル(ALEXANDER MELVILLE BELL)で、視話法の考案者である。母はイライザ・グレイス(ELIZA GRACE)である。教育を受けた後、彼は1863年にウェストンハウス学院で教職を得る。電気と音声について興味を持ち、音波を電流に変換して伝搬させる研究を始める。また、1868年からはロンドン大学でも学ぶようになる。
1870年に一家はカナダ・オンタリオ州に移住し、後にアメリカへ移る。そして聾者教育のために東海岸の複数の学校で視話法を教えるようになり、ボストン大学では発声生理学を教える。また、1973年には後の彼の仕事上のパートナーとなる弁護士のG・G・ハバードと知り合い、その翌年の1874年には、後に彼の助手となる電気工のトーマス・A・ワトソンと出会う。(当時、ベルは27歳、ワトソンは20歳であった。)→劇中で柴田さんが語ったように、グラハム・ベルの助手は本当に「ワトソンくん」なんですね。
その後、電信の改良に着手して、1876/2/14、ワシントン特許局に「電信の改良」の特許(電話機の特許である。)を出願し、3/3に認可され、3/7に「特許番号174,465」として公告された。3/10に電話実験を行い、成功する。この時語った言葉は有名で「Mr. Watson! Come here; I want you!」(日本語では「ワトソンくん、用事がある、ちょっと来てくれたまえ」と訳されている。)
1877年にはハバードの娘であるメイベルと結婚、1878年には電話の改良特許である「電気的電信の改良」の特許(特許番号186,787)が公告されている。尚、彼が発明した電話のシステムは彼が作ったベル電話会社(現在のAT&T社)で実用化され、世界に普及することになる。また、1877年には日本にも輸出しており、日本にも電話が入ることになった。
1882年にはアメリカ科学振興協会を創設、また、アメリカ国籍に帰化している。また、聾者教育ということでは、ヘレン・ケラーの家庭教師としてアン・サリヴァンを紹介したのもベルである。
音圧の単位として現在使われている「デシベル(dB)」は、元々は彼の名前に因んで名付けられたものである。「デシ」は「1/10」の意味であり、「デシリットル(dl)」の「デシ」と同じ意味である。(「デシベル」は無次元の単位であり、相対値の対数比で表した単位である。)→音圧の場合は2倍が6dB、10倍が20dBとなる。また、電圧や電力に於いても「デシベル」は使われるが、電圧の場合は2倍が6dB、10倍が20dB、電力の場合は2倍が3dB、10倍が10dBである。
「助手」:仕事の補助も手助けをする人のことをいう。英語では「Assistant」と呼ばれる。様々な所で仕事を助ける人は存在していて、「○○アシスタント」という名前で呼ばれているが、これらは全て「助手」ということになる。また、広義では「秘書」も「助手」に含まれることになるが、一般的には「秘書」は「秘書」として「助手」には含まないように考えられている。
尚、大学などの教育機関に於いては「助手」という名称の学校職員がいるが、教授や助教授(2007年の学校教育法の改正によって「助教授」が廃止され「准教授」が設置されることになったので「准教授」と言っても良いが、厳密には「助教授」が「准教授」という名称変更となったものではない。「助教授」は「教授の職務を助ける」ことが職務であるが、「准教授」の職務は「教授」と同じである。)の職務を助けるのが職務である。(当然、自分の研究も職務である。)で、教授や准教授の授業を手助けをするだけでなく、中には授業を行う場合もある。ちなみに、大学の「助手」は英語では「Reader」という。
その他の助手ということでは、一部の家が雇う家政婦やメイドが該当することになる。(特に「お手伝いさん」と言われる人は典型的な(主婦の)「助手」と言うことが出来る。)尚、この「助手」は英語では「Helper」と呼ばれる。
それ以外でも、様々な職業において「助手」と呼ばれる人は存在する。乱暴な言い方をすると、アルバイトで雇われる人もある意味では「助手」ということが出来る。「助手ヶということで広く知られているのは、漫画家やデザイナーのアシスタントがいる。これらの人は、漫画家やデザイナーの仕事を助けるのが職務である。(また、同時にその世界の勉強もしていて、いずれは独立するということが一般的である。→この点では大学の助手がやがて「准教授」から「教授」に昇って行くのと同じような所がありますね。)
そう言えば、泪を演じた黒川芽以さんは、NHKの「名曲探偵アマデウス」では名曲探偵・天出臼夫(あまで・うすお)の助手・響カノン(ひびき・かのん)を演じていますが、「ケータイ刑事」でいうと相棒の立場を演じていることになる。こういうキャスティングというのもまた面白い所ですね。
「超常現象」:常識を越えた現象、科学では説明できないような現象のことである。英語では「Supernatural Phenomenon」または「Paranormal Phenomenon」と言う。また、「説明できない現象」ということでは「Unexplainable Phenomenon」と呼ばれることもある。中国圏では「超自然現象」ととも言われている。
これらは、特殊な能力(所謂「超能力」)を持つとされる人が起こす現象や偶然では説明が付かない事象が含まれている。但し、現実的に起こった現象であるため、予知、透視、念力、念写、心霊写真、妖怪などが含まれているが、オカルトなどは含まれない。→この辺りは柴田太郎さんだったら、詳しく語ってくれるでしょうね。
「観光スポット」:「観光」とは、自分の住んでいる土地とは別の土地を視察したり、その土地の名物に触れあったり見物したりする楽しみを目的とした旅行のことである。英語では「Sighrseeing」または「Visit」「Tour」と言う。また、ドイツ語では「Besichtigung」、フランス語では「Tourisme」、イタリア語とスペイン語では「Turismo」(但し、発音は異なる。)と言う。→仕事以外で海外旅行をするのは基本的に「観光旅行」と言うことになるが、これらの単語は覚えておくべきですね。
また「スポット」とは「場所」「地点」「土地」のことである。
よって、「観光スポット」とは、観光目的の旅行者が集まってくる場所の事であり、早い話、「観光地」のことである。つまり、観光スポットには、人を集めるだけの魅力的な何かがあるということになる。(人を集める魅力的なものとしては、名勝、史跡、名物、温泉などが該当する。)また、多くの人たちが訪れるのに必要な社会的インフラ(公共交通機関や宿泊施設)が整備されている場所である。また、観光客相手の商売として、名物となる土産物が用意されていたりしていて、その土地の経済的な基礎産業になっている。
尚、名勝などがあっても、人が訪れることが困難な場所にあるもの(交通機関が未発達、宿泊施設がない、など)や遊園地などの娯楽施設は「観光スポット」とは言わない。→例えば、高山にある温泉宿では、夏の期間であれば、バスが走っていて客はそれを利用しすることで容易に訪れることが出来、また宿の方も営業をしているので宿泊も可能となる。つまり、この時期は「観光地」となる・しかし、冬季で雪に閉ざされている時は、バスなども運休して走らず、宿も営業しなくなる。こうなると、その土地は「観光地」とは言うことが出来なくなる。→このように「観光地」の中には、季節によっては「観光地」では無くなるという場所もある。(逆に、京都などの観光都市は、年中交通機関があり、宿泊施設も年中営業しているので、年中「観光地」である。)
英語では「Tourist Site」、ドイツ語では「Touristenoet」、フランス語では「Site Touristique」、イタリア語では「Zona Turistica」、スペイン語では「Zona Turística」という。→仕事以外で海外旅行をすると、必ず訪れることになるので、やはりこれらの単語もは覚えておくべきですね。
尚、この物語では「メッシー」が人を集める呼び物ということにして、観光客を集める観光スポットにしようという計画が進められていたが、ミステリー・アニマルを観光の目玉とすると言うことでは、イギリスのネス湖のネッシー、日本では屈斜路湖のクッシーや池田湖のイッシーと完全に同じですね。(しかし、現在ではネッシーをはじめとして、クッシーやイッシーも殆ど忘れられた存在になっているだけに、メッシーで観光スポットにしても、どれだけ持続することやら...???
↓参考まで
超常現象をなぜ信じるのか―思い込みを生む「体験」のあやうさ (ブルーバックス)
- 作者: 菊池 聡
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/09
- メディア: 新書
トリックの教科書―イカサマ超常現象を暴く!! (DATAHOUSE BOOK)
- 作者: ゆうむ はじめ
- 出版社/メーカー: データハウス
- 発売日: 2007/02
- メディア: 単行本
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