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「NOSFERATU: PHANTOM DER NACHT」 [映画(洋画)]

表題の作品は1978年の西ドイツ(当時)とフランスの合作映画「ノスフェラトゥ」である。(但し、日本での劇場公開は1985年である。)1922年のドイツの古典映画として知られる「吸血鬼ノスフェラトゥ」(サイレント映画)のリメイク作品である。(当然、本作はカラー・トーキー作品である。)クラウス・キンスキーの吸血鬼は見事にハマっているのと、イザベル・アジャーニの病的なまでの色白さが印象に残る作品でもある。

作品データを記しておくと、時間は96分、原作はブラム・ストーカー、製作と監督はヴェルナー・ヘルツォーク、脚本はヴェルナー・ヘルツォークとF・W・ムルナウ、撮影はイェルク・シュミット・ライトヴァイン、音楽はポポル・ヴーである。そして出演は、クラウス・キンスキー、イザベル・アジャーニ、ブルーノ・ガンツ、ローランド・トパー、ワルター・ラーデンガスト、ジャック・デュフィロー、たちである。

ブレーメンに住む不動産業者のジョナサンは、トランシルヴァニアのドラキュラ伯爵から新しい邸を買いたいという声に応えて伯爵の元に向かった。旅は4週間もかかる長旅であり、しかも旅の途中に宿泊した宿の主人から「ドラキュラ邸には悪霊が潜んでおり、二度と生きて帰った人はいない」と言われ、更に馬車に乗ろうとしても、「ドラキュラ邸に行く」と言うと断られてしまい、彼は徒歩で旅を続けることになる。で、ようやく到着すると、伯爵は丁重に迎えてくれた。で、契約が成立するが、その時、ジョナサンが持っていたペンダントに入っていた妻・ルーシーに伯爵は魅了されてしまう。数日後、伯爵に不審を感じたジョナサンだったが、その夜ジョナサンは血を吸われてしまった。その頃、ブレーメンにいるルーシーは、熱病に冒されて夢遊病者のように町をさまよい歩ていてた。伯爵は棺に鼠を詰め込み、自分もそこに横たわり、帆船に積みこませると、黒海を出帆した。それを見たジョナサンは後を追う。船では鼠がはびこり、病気が発生し、船長以下全員が死んでしまう。ブレーメンに到着すると、鼠が町に溢れ、町にも病気(ペスト)が流行り、死者が出るようになる。ルーシーを守ろうとするジョナサンだったが、既に彼はおかしくなっていた。ルーシーは棺にあったジョナサンの日記から、吸血鬼の存在を知り、全てを悟る。で、吸血鬼を倒す方法を学び、立ち向かうことにした。で、自分が犠牲になって吸血鬼を長まで食い止めて、朝日を浴びせようとする。その夜、寝室では吸血鬼に抱かれながら、ひたすら朝が来ることを待つルーシー。そして朝を迎え、朝日を浴びた吸血鬼は死んだ。が、ジョナサンが新しいドラキュラとして蘇っていた...

本作は、何と言ってもクラウス・キンスキーの吸血鬼とイザベル・アジャーニである。古典映画のリメイクではあるが、オリジナルがサイレント映画ということで、全く別の次元にある作品である。リメイク作は色々と難があるのが一般的なところであるが、本作は上記二点が素晴らしいものである。ストーリーの方は確かに吸血鬼映画の古典であるが、それを感じさせない新しさのある作品である。ということで、見ておきたい作品である。(モンスター映画としての吸血鬼ではないのは、1922年のオリジナル版と同様である。よって、吸血鬼が暴れ回るというモンスター映画という期待は捨てましょう。→そういう期待がある方は見ない方が良いですよ。)

 

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