ケータイ刑事銭形泪39話(2nd.26話・アナザーストーリー4話)[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]
「銭形泪」の最後の物語「最終決戦!ケー刑事VSシベ超 ~水野晴郎を迎撃せよ!」の2回目となる裏ネタ編は、冒頭部分の泪ちゃんと柴田さんのやりとりから出てきた言葉から、「玄関」について、「ドアスコープ」について、「軍服」について、「新耳」について記します。尚、「新耳」については「泪・30話(2nd.17話)[裏ネタ編]PART 1」で「怪談新耳袋」についてと「新耳袋」について記したものをベースにして加筆を行いました。
尚、約3年3ヶ月前のBS-i(当時)での再放送時に記した本編について記した記事(「改訂版」となります。)の前半は「ここをクリック」、後半は「ここをクリック」してご覧下さい。
「玄関」:建物の正面にある出入り口のことである。英語では「Front Door」または「Entrance」、ドイツ語では「Eingang」、フランス語では「Entrée」、イタリア語では「Ingresso」、スペイン語では「Entrada」という。(フランス語の「Entrée」を社名にした「アントレー」というLPレコードのカートリッジ・メーカーがありましたね。当然、カートリッジは「音の玄関」になるということから付けられた社名である。MCカートリッジで名器を生み出していたメーカーでした。)
「玄関」と言うのは元々は仏教後であり、禅寺の入口のことを指す言葉である。意味としては「玄妙な道に入る関門」である。室町時代以降、武家や公家が居宅を作った時、禅寺の造りを元にして入口を作ったことから、その仏教後がそのまま「建物の入口」という意味で使われるようになった。江戸時代には建築様式の一つとして日本建築のスタイルとして完成することになるが、「建物の入口」=「玄関」という認識が定着していたことから、明治以後の建築様式が変わって洋風になっても、そのまま使われている。
「ドアスコープ」:玄関ドアに付いている外の様子を見るための覗き穴、もしくはそのためのレンズなどの一式のことである。大抵の玄関ドアにはこれが付いていて、来訪者があった場合、そこから外の様子を見ることが出来るようにするものである。(最近では、玄関にカメラの付いたインターホンなどを使い、玄関ドアにはドアスコープがついていないという家も増えていますが...)
これは単にドアの一部に穴を開けたというものではなく、日本では規格によってドアスコープのサイズ(外径や長さ)がほぼ統一されている。(これを設置するためにドアに必要となる穴径は12~13mm、ドア厚は28~40mmに対応したものと、23~38mmに対応したものとがある。)そのため、より広角の視野が得られる者に取り替えることも容易に行うことが出来る。
また、外から(玄関の)中を覗こうとしても見えないようにする工夫が施されているのが一般的である。(簡易的なものとしては、覗き防止カバーであり、通常時はこれで蓋をすることになるため、外から覗こうとしても中は見えなくなる。)
また、これの視野角が狭いと、死角が広くなってしまい、外の様子が分からなくなってしまうため、広角レンズを採用したものが一般的であり、通常は160゜の視野角を持ったものが一般的である。(現在では、180゜の視野角を持ったものが増えている。)
簡単に取附を行うことが出来、外からは容易に取り外せない工夫がされているため、自宅玄関のドアスコープの視野角が狭い場合は、広視野角のものに取り替えるというのもよろしいかと...
「軍服」:広義では軍隊に所属する人が着る衣服のことである。しかし、基本的にそれぞれの軍によって着用する衣服は制服として定められているため、「軍人の制服」のことと言って良い。(狭義の「軍服」)英語では「Military Uniform」または単に「Uniform」と言うが、「Regimental」「Battle Dress」という言い方もある。
尚、「制服」ということでは、戦闘時に着用する迷彩服などの戦闘服や、海軍の兵士が着るセーラー服なども軍服である。しかし、「軍服」と言うと一般的には正装用の衣服という認識があり、将校が通常着ている衣服のイメージが一般的なものとなっている。(制服として定められているのは1つではなく、正装用、礼装用、通常勤務時に着用するもの、戦闘時用というように、複数の制服が定められている。)また、上下の衣服(ズボンと上着)だけでなく、下着、帽子、外套なども制服として定められているのが一般的である。
軍服の歴史は、軍隊という形のものが存在した古代からある。これは、兵士は戦闘時に敵と味方を瞬時に識別する必要があるため、見方は同じ衣服を着るということで敵と味方を区別するという必要性から自然に出来たものである。また、指揮官になると、兵士と区別される必要性から、兵士よりも見栄えのするものが自然発生的に生まれている。
中世では、兵士は甲冑を着るということが一般的になるが、指揮官と兵士の間では差があったものの、基本的に制服という形で軍服は受け継がれていく。が、大きく変わったのは銃の普及によってである。銃の普及は甲冑を単に重いだけのものにしてしまい、戦闘服に変化が生じることになる。そしてその頃から、戦闘服と礼装用の軍服が別れるようになり、指揮官の間では華やかな色の軍服が人気を集めるようになる。しかし、派手な色では、戦場では逆に目立ってしまうこと、そして銃の性能向上によって遠くから狙撃される可能性が増えたことから、華やかな色の軍服は自然消滅していき、色としては地味なものが軍服として採用されるようになる。また、戦闘服としては、認識されにくいデザインのものが普及していき、迷彩服が一般的なものとなる。そして、これらの流れから、現在ではTPOに合わせて何種類かの制服が軍服として定められているようになった。
細かいところでは各国の軍隊によってデザイン上の違いがあるのは当然であるが、基本的な考えは共通しているのは、戦闘を通して得た経験はほぼ同じと言うことで、そこから学んだこともほぼ同じと言うことであり、人間の考えることは同じということを表していることになる。
「新耳」:BS-i(当時、但し、「絶叫編」の第3弾はBS-TBSに社名変更後でした。)で放送された「怪談新耳袋」シリーズのことである。原作は木原浩勝と中山市朗の「新耳袋」である。
原作の「新耳袋」は、百物語形式に記した現代の怪談話集であり、作者の木原浩勝と中山市朗の2人が怪異体験者に取材を行って、その時ま聞いた話を元に記したものである。まさに、百物語で語られる怪談会で語られる話が集まっていると言って良い内容である。
尚、原作本での1つの物語は短く、出版されている本では、1つの物語は2~3ページ以内(1ページというものもある。)という短いものである。(「続編」「後日譚」という内容の物語も多数あります。)ということで、内容の方は実にバラエティに富んだものとなっている。
1つの物語が短いため、とても読みやすいものであり、ちよっとした時間に読むことも出来る。例えば、電車に乗っている時にちょっと読むというのにはもってこいである。(普通列車でも、次の駅までの間に1つの物語を十分読むことが出来ます。)
全10巻で990話もあるので、この数字に負けてしまうことになりそうだが、1つの物語が短いため、少しずつでも読むことが出来るので、例えば1日に5分ずつ(2、3話程度)で1年間掛けて読むということも出来る。(勿論、ある程度の話数を一度にまとめて読んでいくのも問題無い。但し、一晩で99話は読まないようにして、最低でも1冊を2日に分けて読みましょう。)
出版されたのは1990年からであるが、1998年にメディアファクトリーから『現代百物語「新耳袋」第一夜』として改めて出版され、「第十夜」までが出版されている。(更に、角川文庫からも全10巻が発売になっている。)1冊の本には99話が収録されていて、全10巻(第十夜)まであり、話の総数は990話と言うことになる。
当初は各巻に100話ずつが収録されていたが、一夜で100話を読破した読者から多くの怪異が報告されたため、内容は同じであるが、話数を99話に圧縮して、メディアファクトリー、角川文庫で改めて出版された。(→「一夜で読破すると怪異が起こる」というのもやはり実話である。)
また、「新耳袋」は「怪談新耳袋」だけでなく、「怖い日曜日」という怪談ドラマの原作としても使われているのをはじめ、伊藤潤二が漫画化していて、漫画本としても出版されている。
尚、タイトルが「新耳袋」というように「新」という文字があることから、誰でも「耳袋」というものが存在しているだろうと考えるであろうが、その通りである。「耳袋」(当時は「耳嚢」と表記されていた。)は江戸時代に根岸九郎左衛門鎭衛(ねぎし・くろうざえもん・やすもり(資料によっては「しずもり」となっているものもある。))という人物が記した随筆である。
根岸は南町奉行まで務めた人物であって、しかも17年間もその職にいた人物である。(1737年生まれで没したのが1815年なので、江戸時代中期から後期の人物ということになる。)その彼が佐渡奉行在任中の1785年頃から亡くなる直前の1815年までの30年以上にわたって書き溜めたものである。(佐渡奉行の後、1787年に勘定奉行となり、1798年に南町奉行となり、在任中の1815年に没した。)
内容は、彼が奉行職(佐渡、勘定、南町奉行)で接した人たちから聴き集めた怪談や奇譚を記したものであり、全10巻、各巻は100条からなっている。(各巻100話ずつ、合計で1000話ということになる。)
で、この「耳袋」のスタイルを踏襲し、「怪異」や「奇譚」を集めたことから「新耳袋」というタイトルになった。尚、「耳袋」に収録されている物語は、江戸時代当時の人々が語っていた話であり、江戸時代の物語であるが、「新耳袋」では現代の人々が語っていた話であって、昔から語り継がれてきた怪談話の類は収録されていない。(基本的に昭和の時代の物語である。)
「怪談新耳袋」は1話5分のショート・オムニバス・ホラー作品として、第1シリーズの20話(1話5分なので100分ということになる。)が2003年2月に放送され、以後、不定期に第5シリーズまでの95話と3本の劇場用作品、6本の50分の中編ドラマ(「絶叫編」または「怪談新耳袋スペシャル」)が製作されている。(第2シリーズは全20話が2003年8月に放送、第3シリーズは全15話が2004年5月に放送、第4シリーズは全20話が2005年3月に放送、第5シリーズは全20話が2006年7月に放送された。)
劇場版の第1作は8本の短編作品を集めたオムニバス作品であるが、第2作と第3作は長編作品であって1つの物語である。また、1話5分のTVシリーズは、第3シリーズが全15話で、その他4つのシリーズは20話ずつのため、5分の物語が95話製作されている。(前後編になっている作品もある。)そして、「怪談新耳袋」として1話5分の全99話としてDVD-BOXで発売されているのは、劇場版第1作・8本のオムニバス作品の中から20分の作品があり、これを5分×4話に分割したためである。(また、劇場版第1作の8本の中の1本は1話5分のTVシリーズの中にあった1本と全く同じである。)
劇場版の3作は、第1作が「怪談新耳袋劇場版」であり、2004年8月に劇場公開された。劇場版第2作は「怪談新耳袋 幽霊マンション」で、劇場公開は2005年8月。シリーズ初の長編作品であって、主演は泪ちゃんこと黒川芽以さんでした。劇場版第3作は「怪談新耳袋 ノブヒロさん」で、2006年7月に劇場公開された長編作品で、主演は内山理名でした。
「絶叫編」(「怪談新耳袋スペシャル」)はOV作品として製作されたものであるが、一応BS-iではDVDの発売とほぼ同時に放送している。(6月最終週と7月第1週が基本。第3弾は7月1&2週の放送でした。)最初は2007年6/7月の放送で、「黒い男たち」と「牛おんな」である。(一応、「左」と「右」ということになっている。主演は雷ちゃんこと小出早織さんでした。)第2弾は2008年6/7月の放送で「ぶぅん」と「ぎぃ」である。(「上」と「下」ということになっていて、主演は海ちゃんこと大政絢ちゃんでした。)第3弾は2009年7月の放送で「すごい顔」と「記憶」。(「まえ」と「うしろ」(漢字表記ではなくてひらがな表記である。)ということになっていて、主演は銭形ーズではなくて山下リオでした。)
また、BS-i作品ということで、銭形姉妹も出演しているのだが、出演しているのは、舞、泪、雷、海の4人である。(いずれもが「アフター・銭形」で出演している。)泪ちゃんが第4シリーズの10本と劇場版第2作に出演していて、4人の中で最も出演本数が多く、舞ちゃんは劇場版第1作の中の1本と第3シリーズの1本に出演、雷ちゃんと海ちゃんは「絶叫編」に2本ずつ出演している。(愛、零、命の3人は出演していないが、次に制作されるとしたら、命ちゃんが主演と考えて良いでしょうね。)
劇場版と「絶叫編」は「怪談」であるだけに怖い物語であるが、1話5分の物語の中には、「怪談」というよりも「ミステリー」と言うような作品もあって、全ての物語が「怖い」というものではないが、これは原作と同じである。(原作も、怖くなくて「奇譚」という不思議な話も結構あります。が、怖い物語は本当に怖い...)
↓いくつか
実例 すてきな玄関と外まわり―門・塀・アプローチ・車庫の最新デザインがよくわかる (私のグリーンライフ)
- 作者: 主婦と生活社
- 出版社/メーカー: 主婦と生活社
- 発売日: 2003/04
- メディア: 大型本
ノムラテック 超広角ドアスコープ N-2066(ノムラテツク)
- 出版社/メーカー:
- メディア: その他
ノムラテック 広角ドアスコープ N-2068(ノムラテツク)
- 出版社/メーカー:
- メディア: その他
SHARP 玄関ドアスコープ ワイヤレスカメラシステム 卓上型 工事不要 HN-D100
- 出版社/メーカー: シャープ
- メディア: ホーム&キッチン
ドアスコープ取付型監視モニター 「玄関見張る君」 IG-310
- 出版社/メーカー: INGS
- メディア:
(2~9巻は省略します。)
コメント 0