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SUSANNA HOFFS『WHEN YOU'RE A BOY』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1991年に発表された彼女のソロ・デビュー・アルバムである。(邦題は「ボーイの誘惑」という今一つというものであった。)'80's後半にBANGLESのリードボーカルとして活躍した彼女(BANGLESは、女性だけのグループとしては史上初の全米No.1シングルを生み出した。)であるが、'89年にBANGLESが解散した後、'90'sになってソロとしてデビューをするのだが、その節目となるアルバムである。BANGLESのサウンドと大きく変わることはなく、その名前を引きずっていたのに、本アルバムはBillboardで最高位83位というように、それなりのヒットはしているものの、今一つ乗り切れなかった結果になった。

収録曲は以下の全12曲である。『My Side Of The Bed』『No Kind Of Love』『Wishing On Telstar』『That's Why Girls Cry』『Unconditional Love』『Something New』『So Much For Love』『This Time』『Only Love』『It's Lonely Out Here』『Made Of Stone』『Boys Keep Swinging』。

この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングルの『My Side Of The Bed』はBillboardで最高位30位を記録(彼女のソロとしてはこれが最大のヒット曲ということになる。)、イギリスでは最高位44位を記録した。(しかし、30位というのはBANGLESのシングル成績と比べるとかなり低いものである。)続く『Unconditional Love』はイギリスで最高位65位を記録しただけに終わり、『Only Love』はチャートインしていない。

お薦め曲は彼女のシングルとして最もヒットしたことになる『My Side Of The Bed』と『That's Why Girls Cry』『This Time』『Only Love』『Boys Keep Swinging』という所をピックアップしておく。

サウンドの方はポップになっているものの、BANGLESの延長線上に位置づけられるものである。そのため、安心して聴くことの出来るポップなアルバムとなっている。

しかし、BANGLESの延長線上にあるということが不幸の始まりでもあって、一聴しただけではBANGLESと同じと受け止められてしまった。更に、BANGLESは必ずと言ってGO-GO'Sと比較され、またソロとしてもGO-GO'Sメンバーでありソロとしても大ヒットを生んだBELINDA CARLISLEと嫌でも比較されてしまうことになり、GO-GO'Sと比べられるとやはり一回り器が小さいとされてしまい、二番煎茶のように語られてしまったのも不幸なところでした。サウンド的には音楽評論家の間では高く評価されたのだが、結局は音楽評とセールス/ヒットは直結しないと知らしめることになってしまった。(再評価されても良いと思うのですが...)

とは言っても、'80's後半のBANGLESの路線を楽しみたいという方には容易に受け入れられるサウンドであり、リリースこそ'90'sになっているものの、至る所に'80'sポップスの香りがあるだけに、'80'sサウンドがお好きな方にはお勧めしたいアルバムである。

 

When You're a Boy

When You're a Boy

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Columbia
  • 発売日: 1991/02/02
  • メディア: CD


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