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ケータイ刑事銭形泪39話(2nd.26話・アナザーストーリー3話)[裏ネタ編]PART 10 [ケータイ刑事]

遂に10回目となった「銭形泪」の最終話(2nd.26話、通算では39話)の「最終決戦!ケー刑事VSシベ超 ~水野晴郎を迎撃せよ!」の「裏ネタ編」は、この物語に登場したキャラクターの職業関係から、「映画評論家」について、「映画プロデューサ」について、「マネージャー」について、そして「俳優」について、「バイプレーヤー」について記します。尚、「俳優」については「・4話[裏ネタ編]PART 6」で記したものを、「マネージャー」については「・21話[裏ネタ編]PART 5」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、約3年3ヶ月前のBS-i(当時)での再放送時に記した本編について記した記事(「改訂版」となります。)の前半は「ここをクリック」、後半は「ここをクリック」してご覧下さい。

映画評論家」:映画を批評して、その評論を行うことを業としている人のことである。「評論」するということから、単なる内容紹介であったり、感想的なものはこれには含まれず、様々な視点から分析し、その価値を見出して理、善悪の判断を行ったり、優劣などを批評するということが必要である。→一般雑誌に載っている映画記事は、「評論」と呼べるものは殆どなく、映画紹介の範疇に留まっているのが現状である。(一部雑誌などは、褒めているだけというものも見受けられるが、そういうものは評論とは言えない。)

映画評論家は、映画創生期から存在しているが、映画を芸術作品として扱ったことから始まっている。映画の内容に対して、様々な角度から分析を行っているのだが、内容の事を評論したものでけではなく、演出方法やカット割り、撮影技術などに対しても評論は行うことが出来る。そして、これが「映画学」という研究対象となり、今日に続いている。

当然、芸術的な表現については、他の芸術作品の世界とも繋がることになる。そしてこれは、フランスのヌーヴェルバーグ、アメリカのニューシネマなどの新しい表現方法に対して一定の評価を与え、映画界に一つのムーブメントを生むことにもなった。

尚、評論家の事を「Critic」と言い、映画評論家のことは「Film Critic」と言うが、最近ではこれという映画評論家がいないですね...(かつて、名前を挙げた評論家たちも、亡くなったり、引退してしまいましたから...)

日本人の映画評論家として有名なのは、テレビにも登場していた評論家の方がどうしても名前が通りやすくなることもあり、テレビの映画番組で解説を務めた淀川長治、荻昌弘、水野晴郎は余りにも有名である。(特に淀川長治や水野晴郎は、決め台詞もあって、タレント以上の人気も得ていた。)→奇しくもこの3人は、現在では全員が鬼籍に入っていますね。

映画プロデューサ」:映画を企画し、立案する人であり、その映画作品の総合責任者である。その仕事は、企画立案から始まり、資金集め、出資者の確保、スタッフの編成、出演者選び、撮影準備、撮影から仕上げの工程管理などである。早い話、その作品に於いては頂点に位置する人であり、その作品では絶対的な権限を持っていることになる。→が、プロデューサーが監督の演出や、各工程の作業内容にまで口を出すようになると、そういう作品は駄作になってしまうことが多い。

日本映画界では「プロデューサ」以外の呼び方として(エンドロールの表記などでは)「製作」「企画」などと記されることもある。また、1人でなくて複数の人が務めることもある。(この場合、「エグゼクティブ・プロデューサ」「プロデューサ補」「サブ・プロデューサ」「製作総指揮」など、肩書きが細かく分けられる場合がある。)

また、一部の作品、特にアメリカ映画では時々あるが、プロデューサが映画製作に於いて必要となる他の仕事を兼務していることもある。(よくあるのは、監督も務めたり、主演したりすることがある。)→洋画の場合では、大御所監督であれば最近では当たり前になっているところがある。(メリットとしては、表現したいことをストレートに映像化できるということになる。が、行きすぎると偏った内容になってしまうこともあって、悪い点が出ている作品も少なくない。)

尚、テレビ番組の場合にも「プロデューサ」はいるが、その務めは映画と基本的に同じである。(映画と同様に、プロデューサが目立ち過ぎるのもまた問題である。)

プロデューサは、その作品の最高責任者であるため、何かと口を出したくなるのも理解できるが、映画やドラマの場合は、あくまでも主演が引き立つように、また、監督の演出が冴えるように務めるのが本筋である。最近の丹羽Pは、ちょっと目立ち過ぎていて、以前と比べると完成した作品の質が...

マネージャー」:英語では「Manager」。英語での意味は、支配人、経営者、管理人、監督などであって、管理職サイドの役職の一つである。(管理職ではあるが、その地位は、最高管理者である場合から、部長クラス、課長クラス、係長クラスの場合まで様々であるのが現状である。よってA社のマネージャーとB社のマネージャーという肩書きであっても、権限や責任範囲が異なっているというのは当たり前である。)

サッカーに於いてはチームの「監督」のことを指すが、それ以外のスポーツでは、スポーツ・チームの世話役のことを指していて、日本では高校や大学の運動部で部員(選手)の世話をする人のことを言う。(試合には選手として参加しない裏方さんである。特に高校野球の「女子マネージャー」はその代表的なものである。)

これが芸能人の世界となると、マネジメント業務を行う実務担当者を指すことになる。タレントのスケジュール管理、身の回りの世話、渉外関係を担当することになり、付け人を兼ねている場合もある。尚、売れっ子芸能人となると、1人の芸能人に対して複数のマネージャーが付いている場合もある。(一般的には、複数の芸能人に1人のマネージャーが付いて担当しているという形である。)尚、マネージャーはその芸能人の所属している事務所の社員であり、芸能人が個人的に雇う付け人とは別であるが、師弟制度のある所では、弟子が付け人からマネージャーまで兼務していることもある。

俳優」:演劇に於いて、その中の人物に扮して演技する者、またはそれを職業とする人のことを指して言う。別の言い方としては「役者」という言い方もある。

基本的に「俳優」と言うと、男女は関係無く、両者ともこのように言うのだが、男女の俳優を分けて言う場合には、「男優」/「女優」と呼ばれる。しかし、「男優」という言い方はあまりされることが無く、「男優」のことも「俳優」と言うことが多い。(一般的に「俳優」と言うと男というイメージがある。)これは「男優」と言うと、AV男優のことが連想されてしまうためであり、普通の男優はAV男優とは別ということもあって、「男優」という言い方が避けられているためである。

尚、歌舞伎の世界では、男優が女を演じるが、女を演じる俳優のことを「女形(おやま)」と言う。(が、あくまでも女形は男優である。)また、宝塚歌劇団では、俳優は全て女性であるため、女優が男を演じている。男を演じる女優のことを「男役」という。(しかし「男役」は全て女優である。)

また、子供の俳優の場合は男女関係なく「子役」と言う。一般的には小学生以下の俳優のことを指して言うことが多いが、義務教育未終了者(つまり中学生以下)を「子役」と言う場合もある。→中学生は、「子供」と扱われること(例えば、電車の運賃など)も、「大人」と扱われることもあるが、これもその一つということになりますね。(中学生は「大人」でもなく「小人」でもなく、「中人」と呼ばれることもありますし...(映画館、博物館、遊園地などの入場料がこれに該当していることになる。))

英語では「Actor」と言うが、やはりこの言い方は男女関係無い言い方である。しかし「女優」のことは「Actress」と言い、「男優」のことは「Actor」と言うことから、日本語と同様で、男女を含む場合と男だけの場合の両者がある。(近年では、女優の方が自ら「Actor」と呼んでいることもあって、「Actor」は男女関係無い、という考えが定着している。)

日本では、「俳優」と言うと、古典芸能である能、歌舞伎、新派などの役者は「俳優」には含めず、これらは「役者」と言う傾向がある。そして、それ以外の舞台、映画、テレビなどで演技をする役者のことを「俳優」と呼んでいる。一方、アメリカでは、名称は同じ「Actor」であるが、舞台俳優(「Stage Actor」)、映画俳優(「Film Actor」)、テレビ俳優(「TV Actor」)を区別していて、それらの総称として「俳優(Actor)」という言い方がされている。(ちなみに、出演料が高額となるのは映画俳優の頂点にいるほんの一握りの人たちである。)とは言っても、外国人俳優の場合、映画作品は日本にも入ってくるが、舞台作品やテレビ作品は皆無ではないが、日本国内に入ってくることが少ないため、(外国人)俳優というと、映画俳優のことを指すのが一般的となっている。

尚、日本でも1960年代ごろまでは、映画俳優とテレビ俳優とは別物扱いされていた。が、これは映画俳優は「五社協定」というものがあって、映画会社との間で専属契約を結んでいたため、契約した映画会社意外の作品(映画他社だけではなくテレビ作品も含む)には出演できなかった。また、日本映画も新メディアのテレビよりも人気もあったことから、映画俳優がスターであって、テレビ俳優は映画俳優よりも一枚下のものとされていた。しかし、映画産業の斜陽化と五社協定の崩壊、テレビ番組でもヒット番組が生まれてきたことから、映画俳優とテレビ俳優との垣根が無くなった。(現在でも、映画俳優とテレビ俳優では差があるという見方も残っているものの、これは日本映画黄金時代を現在でも引きずっているものである。)ただ、出演料ということになると、テレビ・ドラマよりも映画の方が高額になる傾向がある。

バイプレーヤー」:、映画、演劇、テレビドラマの脇役のことである。尚、英単語「Byplayer」というものは無く、これは和製英語である。英語では「Supporting Actor」と言う。

脇役とは、劇(映画、テレビドラマを含む)において、主役以外の全てということになる。(一応、主役を助けて副次的な役割をする役者、ということになる。)そのため、厳密に言うと、主役と絡む重要な役の場合から、主役とは絡まないもののそれなりに重要な役、更には台詞もない通行人、店の客、殺されただけの死体役、なども全てが含まれることになる。しかし、一般的には、台詞もない役の場合は「エキストラ」と呼んで、「脇役」には含まない考えをすることになっている。

また、主役では無くて副次的な役割を務める、という意味から転じて、表面に出ることのない補佐役、縁の下の力持ち、ということを指して言う言葉でもある。

能や狂言では、主役のことを「シテ(漢字では「仕手」と記すが、カタカナ表記をするのが一般的)」と呼んでいて、その相手を務める役者のことを「ワキ(漢字では「脇」と記すが、カタカナ表記をするのが一般的)」と言うが、この「ワキ」が「脇役」の語源である。

ただ、日本語で「脇役」と言うと、イメージが悪いこともあって、連続ドラマなどでは、その登場の頻度によって、毎回登場する場合は「レギュラー」、毎回では無いが時々登場する場合を「準レギュラー」、1回きりの登場の場合を「ゲスト」などと呼んでいる。

脇役は、主役を引き立たせる重要な存在である。舞台では1人舞台と呼ばれて、主役しか登場しないという作品もあるものの、映画やテレビドラマであれば、登場人物は1人ではない。(確かに、主役が登場するのが時間的には最も多いですが...)主役と脇役が噛み合ってこそ、作品として成立するものである。そのため、主役を引き立てるのが上手い脇役のことを「名脇役」と言い、主役を務める俳優と同等、時にはそれ以上に評価される。また、主に脇役を務めている俳優のことを「バイプレーヤー」と呼び、評価の高い人のことを「名バイプレーヤー」と呼んでいる。

 

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