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ケータイ刑事銭形泪39話(2nd.26話・アナザーストーリー3話)[裏ネタ編]PART 12 [ケータイ刑事]

1/10の「名曲探偵アマデウス」はお休みだったことから、ちゃんにピンチヒッターを務めて貰います。尚、来週1/17は、待望の新作となるファイルNo.054のブラームス「交響曲第1番」です。ゲストが奧田恵梨華ということで、「愛の迷宮」の夏木ゆりあ(=黒川芽以)と鮎川恵理香(=奧田恵梨華)の再会ということになりますね。


銭形泪」の最終話(2nd.26話、通算では39話)の「最終決戦!ケー刑事VSシベ超 ~水野晴郎を迎撃せよ!」の「裏ネタ編」も、今回で終了と言うことにします。(何だかんだでここまで来るのに1年半という時間がかかり、「銭形泪[裏ネタ編]」は262回と言うことになりました。→補追作業を行っているので、もう少し期間は長くなり、回数も300回突破となるのも時間の問題になっていますけど...)で、今回は物語に出てきた様々なネタの中から「清掃車」について、「チャンプ・ガッツ」について、「白状」について、そして「オリエント急行」についてと「ナイル」について記します。

また、約3年3ヶ月前のBS-i(当時)での再放送時に記した本編について記した記事(「改訂版」となります。)の前半は「ここをクリック」、後半は「ここをクリック」してご覧下さい。

清掃車」:家庭や事業所から出るゴミを集積し、(ゴミ処理工場まで)運搬する自動車のことであり、「清掃車」意外にも「ゴミ収集車」「パッカー車」「破砕車」「塵芥車」「集塵車」などという呼び方がある。(基本的にこれらは同じものである。)アメリカ英語では「Garbage Truck」または「Trash Truck」と言い、イギリス英語では「Dustcart」と言う。

ゴミを集めて運搬するのは、荷台を持ったトラックでも問題無く行えるが、「清掃車」(その他の呼び方を含む)と呼ばれる車の特徴は、集積したゴミを圧縮して体積を減らし、ゴミ処理工場まで運搬するという所である。よって、トラックの後ろには、ゴミをプレスする圧搾機が搭載されている。これは主に回転板によって押し込むというものであって、これによってゴミの体積を減らすことができ、限りある運搬容積を効率的に利用することになる。(回転板以外のものとしては、圧縮板式と荷箱回転式などがある。)

しかし、ゴミの中にスプレー缶などが混ざっていると、プレスした際に爆発して発火する可能性があり、収集員にとっては危険な事になる。(スプレー缶、使い捨てライターなどは十分なガス抜きを行うこと。が、これらは一般ゴミに混ぜることの方が問題ですが...)

ゴミをプレスすることで、確かに体積は減るが、家庭ゴミには生ゴミがあり、それをプレスすると、水分が出る。しかも、これは単なる水ではなくて、様々なものが混ざった汚水となり、時にはこれが腐って悪臭を放つことになる。そのため、その汚水を垂れ流さないようにするための工夫がされている。(汚水を受けて、汚水タンクに蓄えるようになっている。)

チャンプ・ガッツ」:元ボクシングの世界チャンピオン(WBCライト級)のガッツ石松のことである。日本人では11人目の(ボクシングの)世界チャンピオンとなった。また、防衛回数が5回というのは、現在では決して多いとは言えないが、当時は日本人では第2位タイという記録でもあった。

世界王座に就いたのは1974/4/11で、1976/5/8まで、2年ちょっとの間王座にいた。またボクサーとしての戦績は51戦で31勝14敗6引分、KO勝ちは17である。

1949/6/5、栃木県生まれである。1966年にプロボクサーとしてデビューしているが、一度はプロテストに不合格であった。勝ったり負けたりという状態が続いていたが、1969年に全日本ライト級新人王となり、1970年に世界王座朝鮮がほぼ決まっていた相手を一方的な判定勝ちで退けて世界王座への挑戦権を得たが、王座挑戦の試合では13ラウンドTKO負けだった。(現在は12回戦であるが、当時の世界タイトル戦は15回戦である。)

ライト級のチャンピオンとなると、5回の防衛戦に成功したが、6度目の防衛戦は15回判定負けで王座から陥落した。このあと、階級をスーパーライト級に上げて、1977/4/2に王座に挑んだが、この試合はKO希で2階級制覇とはならなかった。(この試合に勝って2階級制覇を達成していたら、日本人では3人目の2階級制覇となったところであった。)引退は1978年である。

ボクサーを引退すると、タレントに転向し、芸能活動を始める。映画やドラマにも出演して、俳優としても活動している。尚、俳優に転向したのは、高倉健と共演したかったからという理由が個性派の彼らしいところである。

また、現在では当たり前のようになっている「ガッツポーズ」は、彼が世界チャンピオンになった時(1974/4/11)、両手を挙げて勝利の喜びを表したポーズを新聞記者が「ガッツポーズ」として掲載したところに由来している。(4/11は「ガッツポーズの日」ということになっている。)

また、彼は「シベリア超特急」シリーズには「5」に出演している。また、彼が監督、企画、脚本、製作、主演を務めた1990年の映画「カンバック」は、「シベ超」トリーズと並ぶカルト作品として知られている。この作品は彼の実像と重ね合わせたボクシング映画である。

その「カンバック」の作品データを記しておくと、1990年のガッツエンタープライズの作品で、公開は松竹系であり、時間は118分、原作は安部譲二、製作、企画、監督、脚本はガッツ石松、シナリオ原案は倉本聰、撮影は矢田行男、美術は沢田清隆、音楽は久石譲である。そして出演は、ガッツ石松、栗原小巻、竜雷太、高樹澪、風見章子、宍戸錠、地井武男、高品格、たちである。(難波副総監が出演していました。)

白状」:自分の犯した罪を申し立てることを指す言葉である。また、そこから拡大されて、(犯罪行為とは関係なく)隠していた事柄を明らかにする、という意味もある。

類義語として「自供」「自白」という言葉がある。いずれの言葉も犯人が自分の犯罪行為を自ら申し立てることであるが、微妙にニュアンスが違う。「自供」は、犯人が自ら進んで自分の犯した犯罪行為を述べる場合に言い、「自白」は相手が言う通りに自分が犯した罪を認める場合に言う。(事実と違うことを認める場合も含まれていて、これが「冤罪事件」として後々に尾を引くことになる場合がある。)そして、「白状」は隠していた事実を打ち明けることであって、隠していた犯罪行為を言う場合と、犯罪行為ではなく隠していた事実を語る場合にも使われる。(「カミングアウト」は「白状」ということに対応することになる。)

英語では「Confession」と言うが、「Break」と「Own Up」にも「白状する」と言う意味がある。尚、「Confession」には「白状」だけでなく「告白」「自白」と言う意味もある。

オリエント急行」:「Orient Express」。かつてヨーロッパを走っていた国際長距離豪華列車のことである。(個室寝台列車+食堂車である。)最盛期にはフランスのパリからトルコのイスタンブールまでを、スイス、イタリア、オーストリア、チェコスロヴァキア、ユーゴスラビア、ブルガリアを経由して運行されていた。(また、ギリシャ、ルーマニア、ポーランド、ベルギーなどにも走っており、またパリから西へもドーバー海峡のカリーまで延びていた。)現在は、定期運行列車は全て廃止されている。

運行が開始されたのは1883年であり、パリ-コンスタンティノープル(現在のイスタンブル)の間で運転された。一部区間は船舶による連絡であったが、所要時間が81時間41分で結んでいた。(丸3日を超えている。)1889年には当初のオリエント急行とは異なるルートで、ユーゴスラビアを通って、列車だけでコンスタンティノープルへ行く列車が運転を開始して、所用時間は67時間46分となった。(これでも3日弱である。)しかし、当時の東欧諸国では色々と問題が起こり、列車の運行は度々停止したこともあった。

20世紀になり、第一次大戦が勃発すると、当たり前であるが、オリエント急行は運休を余儀なくされた。1915年のセルビアの敗北によってドイツ帝国との同盟国でイスタンブールまでの線路が確保されると、ベルリンやシュトラスブルグからイスタンブールまでの列車が運行されるようになる。(この列車は「バルカン列車」と呼び、「オリエント急行」とは区別される。尚、ヒッチコック監督作品の「バルカン超特急」(「シベ超」シリーズの元ネタ作品でもある。)は、バルカン列車を舞台にした物語である。しかし、バルカン列車は1918年のブルガリアの敗戦によって運行が停止された。

第一次大戦終結後は、パリからウィーンを経由してブカレストまで、またはワルシャワまでで運行が再開される。(ドイツ領内は避けている。)

その後、オリエント急行は最盛期を迎えることになり、1930年代はフランスのカリーからイスタンブール、またはアテネまでの直通運転が行われた。しかし、第二次大戦の勃発(1939年)に再び運行を停止することになる。

戦後、1945年11月にパリからソフィアまでの運行が再開され、1947年にイスタンブルまでの直通が復活、1950年にアテネへの直通運転が再開される。とかと、最盛期のような豪華な列車の完全復活ではなかった。航空機や車が交通手段として伸びてきたことから、オリエント急行は復活したものの、利用客は伸びず、更に東西冷戦のため、国境での検査が厳しく行われるようになり、所用時間も伸びたことも利用客減少に拍車を掛けることになる。

1962年に国際列車の再編が行われて、規模が縮小され、更に運転区間の短縮などが繰り返されていき、1977年にパリ-イスタンブールの直通列車は全て廃止された。(ブカレストまでとなる。)更に、その後も縮小が行われ、2001年にはパリ-ウィーン間の国際列車となり、更にストラスブール-ウィーン間に短縮、そして2009/12には全てが廃止された。

かつてのオリエント急行は、個室寝台車のみであったことから、豪華なものであり、王侯貴族や富裕層のための列車であった。特に1930年代がその黄金時代であり、その時の豪華なイメージが現在でも印象として残っている。第二次大戦後は縮小ばかりとなって、現在では全て廃止された。これは高速鉄道(フランス国内ではTGVがある)や航空機という高速移動できるものが登場したということによるものであるが、時代が変わったということである。

尚、オリエント急行を舞台とした小説としては、名探偵ポワロが活躍するアガサ・クリスティの「オリエント急行の殺人」(A・クリスティの小説タイトル)、「オリエント急行殺人事件」(その映画化作品)は余りにも有名である。また、「007」シリーズの第2作「ロシアより愛をこめて」でのオリエント急行車内でのボンドと殺し屋レッド・グラントの格闘シーンは余りにも有名である。それ以外でもモーリス・デコブラの「寝台車のマドンナ」グレアム・グリーンの「スタンブール特急」アーレコ・イワニコフ・コンスタンティノフの「バイ・ガーニュ」なども、オリエント急行が舞台になった小説である。

ナイル」:ナイル川(Nile River)のことである。アフリカ大陸の北東部を地中海に向けて北流する世界最長の河川である。

最上流はブルンジのルヴィロンザ川であり、ビクトリア湖を経由して、更にはキオガ湖、アルバート湖を経て「白ナイル」と呼ばれ、スーダンに入る。更に支流の青ナイルと合流し、エジプトを北上し、地中海の河口付近では大デルタを形成し、地中海に注いでいる。全長は6695kmであり、流域面積は約301万平方キロである。流れている国も、ブルンジ、タンザニア、ルワンダ、ウガンダ、コンゴ、ケニア、エチオピア、エリトリア、スーダン、エジプトの10ヶ国になる。

下流はエジプト文明の発祥の地であって、これは余りにも有名であるが、流域にはヌビア文明の発祥地もある。特にエジプトでは定期的な自然洪水による灌漑によって農耕文明を生み出し、人類の歴史に於いても大帝国を築き上げるのに役立った。(古代エジプト帝国はナイルの恵によって繁栄した、と言われているぐらいですからね。)

現在ではアスワン・ダム、アスワン・ハイ・ダムが造られたことで、ナイルの氾濫と呼ばれる定期的な洪水は無くなり、大デルタでの通年耕作も可能になった。しかし、ダムの建設によって古代エジプトの文化財がダムに沈むことから、遺跡の高台への移動などが行われることになったり、下流では塩害の被害が出るというような問題も起きている。

尚、この物語では「オリエント急行」と「ナイル」というものを繋げていたが、ナイル川流域にはオリエント急行は走っていない。が、「オリエント急行」と「ナイル川」を繋ぐキーワードとして、「アガサ・クリスティ」「名探偵ポワロ」という言葉を使うと、繋がることになる。(アガサ・クリスティ原作の小説に「オリエント急行の殺人」と「ナイルに死す」という作品がある。これらは共に映画化されていて、映画タイトルは「オリエント急行殺人事件」「ナイル殺人事件」となっている。また、この2つの物語は名探偵ポワロが活躍して事件の謎を解く物語である。)よって、直接的には「オリエント急行」と「ナイル川」は繋がらないが、ワン・クッション置くと繋がることになる。ということで、「銭形泪」の最後の最後に、高度な仕掛けを入れていました。

 

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