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「ONE-EYED JACKS」 [映画(洋画)]

表題の作品は1960年のアメリカ映画「片目のジャック」である。この作品はM・ブランドが監督も務めた作品であり、彼にとっては初めての監督作品でもある。(当然、主演も務めている。)評価は分かれるところであるが、支持者の間ではカルト的な人気を誇っている作品でもある。(タランティーノ監督は本作の熱烈なファンとしても有名である。)が、否定派はボロクソに言割れている作品でもある。一応、西部劇であるのだが、普通の西部劇にはない所が登場することから、異色の西部劇とされている。

作品データを記しておくと、時間は141分、原作はチャールズ・ネイダー、監督はマーロン・ブランド、脚本はガイ・トロスパーとカルダー・ウィリンガムの2人、撮影はチャールズ・ラング・Jr.、音楽はヒューゴ・フリードホーファーである。そして出演は、マーロン・ブランド、カール・マルデン、ピナ・ペリサー、ケティ・フラード、エリシャ・クック・Jr.、ベン・ジョンソン、スリム・ピケンズ、ラリー・デュラン、サム・ギルマン、ティモシー・ケリー、ミリアム・コロン、たちである。

メキシコで銀行を襲って金を奪ったリオとダッドは、必死に逃げていたが、追っ手によって砂塵の激しい山頂に追いつめられた。1頭の馬が撃たれたことで、ダッドが代わりの馬を連れてくるという約束で、リオはこの場に残り、ダッドが山を下りた。しかし、ダッドは金を持っていき、再び戻って来ることはなかった。で、リオは追っ手に捕らえられ、刑務所に入れられた。数年後、リオはそこで知り合ったモデストと共に脱獄に成功する。そして酒場で知り合ったボッブとハーベイという2人と共に、4人はカリフォルニアに向かった。で、やってきたのはモントレイという町だった。この町では、かつてリオを裏切ったダッドが保安官をやっている町だった。リオの姿を目にしたダッドは顔色が変わるが、リオは、過去のことは忘れたと言い、ダッドは安心した。で、ダッドは妻・マリアとその連れ子の娘・ルイザをリオに紹介する。ルイザはリオに一目惚れをした。翌日、モントレイでは祭が行われる日で、リオはルイザを浜辺に連れ出し、結ばれる。が、その後でリオは、ルイザを愛してはいない、と言って突き放すのだった。翌日、リオはテトリーというならず者に言い掛かりをを付けられ、手取ーを射殺してしまう。ダッドは保安官としてリオを捕らえると、鞭打の刑にして町から追っ払った。リオは仲間のモデストたちと共にある漁村に身を潜めて傷を癒し、傷が癒えると復讐を開始した。が、ルイザが尋ねてきて、彼女の純真さがリオの復讐心を捨てさせた。その頃、ボッブとハーベイはモデストを殺し、銀行を襲撃し、全ての罪をリオに擦り付けて逃亡した。このためリオは捕らえられることになる。が、何とか逃れると、再び復讐を開始して、ダッドと決着を付け、ルイザを残して砂漠の中に消えていった。

裏切られたかつての仲間に復讐を果たすというのが基本的な物語であり、この点では西部劇らしいものである。が、本作には西部劇には似合わない海が出てくるというのが何とも言えないところである。この西部劇らしくないシーンが本作を異色の存在にしているのだが、海が必要だったのであろうか?(西部劇は砂漠が似合うのであって、海はねぇ...)

まあ、M・ブランドの初監督作というので、一応はチェックしておいた方が良いという程度の作品でした。(筆者は、あまり面白いとは思わず、悪役を演じたカール・マルデンの方が目立っただけで、眠くなる作品でした。)

 

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