「OCEAN'S ELEVEN」(2001) [映画(洋画)]
表題の作品は2001年の「オーシャンズ11」である。1960年製作で、F・シナトラ一家による「オーシャンと十一人の仲間」(後にビデオ化された時に「オーシャンと11人の仲間」というように漢数字が算用数字に変更された。)のリメイク作品である。(リメイクと言っても、現代風にアレンジされているのは言うまでもない。)
作品データを記しておくと、時間は116分、原案はジョージ・クレイトン・ジョンソン、監督はスティーヴン・ソダーバーグ、オリジナル脚本はチャールズ・レデラーとハリー・ブラウンの2人、脚本はテッド・グリフィン、撮影はスティーヴン・ソダーバーグ、音楽はデヴィッド・ホームズである。そして出演は、ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ジュリア・ロバーツ、マット・デイモン、アンディ・ガルシア、ドン・チードル、エリオット・グールド、カール・ライナー、ケイシー・アフレック、スコット・カーン、エディ・ジェイミソン、バーニー・マック、シャオボー・クィン、レノックス・ルイス、ウラジミール・クリシュコ、たちである。
仮釈放中の窃盗犯ダニー・オーシャンは、プロの犯罪仲間たちを集めて、ラスヴェガスの三大カジノの金が収められる地下金庫から1億6000万ドルという大金を狙うという壮大な犯罪を計画していた。また、狙うカジノのオーナー・ベネディクトは、オーシャンの離婚寸前の妻・テスを恋人にしていた。11人の仲間が集まり、ドリームチームが結成された。しかし、オーシャンの狙いは現金だけではなく、テスの愛もベネディクトから奪おうと考えていた。ということで、計画が実行に移されたが...
豪華キャストを集めたお祭りの様な映画であり、ストーリーのテンポも良く、それなりに楽しめるのだが、今一つ、面白みがなく、十分に楽しむことが出来ない作品でもある。特にスターを集めた作品では、キャラが薄くなってしまう人物が必ず出てくるのだが、本作はそういうスター終結映画の悪いところもしっかりと出ている。で、結局、何人かは、「そう言えばいたなぁ」というだけになってしまい、存在感が感じられなくなってしまう。(本作では、テスがその筆頭である。→テスを登場させなくても、物語は上手く進んだでしょうね。)
もう少し、内輪ネタに走るとか、娯楽性を高めていれば、そう言うことは忘れられるのだが、全ての点が中途半端であったことが辛い所である。まあ、リメイク作となると、こういうことはよくあるだけに、やっぱりか、というだけですね。(で、驚いたのは、本作の続編を作ったことである。この内容ならば、続編なんか作れるようなデキではないのですがね...→案の定、続編は更に酷いものでした。)
ちなみに、筆者は本作を映画の日に劇場で見たが、ガッカリした作品の一つでした。1年に何本かは本作のように期待外れだった作品と出会い、そういう作品を「金返せ映画」と呼ぶが、映画の日でなければ間違いなく本作は「金返せ映画」になったでしょうね。
尚、1/20深夜のMBS「あり得ない!」(第2話)が酷かったので、酷かった作品ということで本作を思い出したので、簡単に記すことにしました。(続編と更なる続編は、酷すぎて記す価値はないとだけ記しておきます。)
↓一応、オリジナル作品を。
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