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THE SPECIALS『SPECIALS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1979年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。彼らというと、何と言っても2トーン・スカであるが、これまでのダンス・ミュージック(彼らのデビュー当時の時代背景を考えると、当然ながら'70'sのディスコ・ブームの頃である)とは違うものであり、スカを取り入れて、パンクと融合させたそのサウンドは斬新なものであった。本アルバムは、イギリスでは最高位4位を記録する大ヒットになったが、アメリカではBillboardで最高位84位を記録しただけであった。

収録曲は以下の全14曲である。『A Message To You Rudy』『Do The Dog』『It's Up To You』『Nite Klub』『Doesn't Make It Alright』『Concrete Jungle』『Too Hot』『Monkey Man』『(Dawning Of A) New Era』『Blank Expression』『Stupid Marriage』『Too Much Too Young』『Little Bitch』『You're Wondering Now』。

この中からシングルとしては、イギリスで最高位10位を記録した『A Message To You Rudy』と、1位を獲得した『Too Much Too Young』がある。(尚、アメリカでは鳴かず飛ばずといったことで、チャートインせずに終わっている。)

お薦め曲は、『Too Much Too Young』と『A Message To You Rudy』のシングル・ヒットを記録した曲と、『Do The Dog』『Concrete Jungle』『Too Hot』『Monkey Man』『You're Wondering Now』という所をピックアップしておく。

ジャマイカが発祥のスカも、'80's後半からのワールド・ミュージックの世界的なブームによって広く知られていくことになり、'90'sのダンス・ミュージックではお馴染みのものとなるが、'70's終盤という時期に於いては、一部を除いては殆ど知られていないものであった。(イギリスでは'60's終盤にちょっとしたブームがあったので、復活したと言った方が良いでしょうね。)それを、'70's終盤のブームとなったパンクというニュー・ウェーブと融合させ、そのサウンドを確立させることになった本アルバムは、パンク系の音楽史と、ワールド・ミュージックの音楽史の両方に於いて歴史に残るものである。(ただ、'90'sのダンス・ミュージックとしてのスカとしては完全なクラシックと言っても良いですが...)また、'70's終盤という時期には次々と新しいサウンドが登場したが、その中でも特に彼らのサウンドは異才を放っていたが、後のワールド・ミュージックのブームを経て浸透していくことから、数年登場が早かったといっても良いですね。

それだけのものである彼らのサウンドであるだけに、パンクがお好きな方と、'90'sのダンス・ミュージックがお好きな方は、こういう音楽もあるということを知るためにも聞いておきたいアルバムである。それにしても、レゲエもそうであるが、カリブ海諸国の間の音楽って、独特の味があって良いですね。

 

Specials

Specials

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Two Tone
  • 発売日: 2002/02/08
  • メディア: CD


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