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ケータイ刑事銭形命2話[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]

銭形命」の第2話「壊された駄作! ~陶芸家クイーン殺人事件」の「裏ネタ編」の2回目となる今回は、ちゃんと松山さんとの間で繰り広げられた「ろくろ」論争の所で出てきた事柄から、「ろくろ」について、「ろくろ首」について、そして松山さんが食べ物ということで口にした「ざくろ」についてと「とろろ」について記します。

尚、BS-TBSの本放送時に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

ろくろ」:漢字で記すと「轆轤」と表記する。(当然。難読漢字とされている。)陶芸に用いられる道具であって、粘土を整形するために使用される。回転可能な円形の台であって、その上に粘土を乗せて、台を回しながら粘土に手指を当てて整形していく。尚、回転方向は世界的には両方向あるが、日本では右回転のものが多い。また、回転は、現在では電動のものがあるが、手、または足で蹴って回すというものから、はずみ車を利用したものなどがある。(現在でも人力で回すものは利用されている。)

ろくろがいつ生まれたのかははっきりしないが、少なくとも紀元前の数十世紀(少なくとも4000~8000年前)には登場していたとされている。場所も、メソポタミア、エジプト、中国などの説がある。また、日本では弥生時代に既に使われていたことが分かっている。(弥生式土器ではろくろの使用が認められている。)

尚、英語では「Lathe」と言うが、「Potter's Wheel」という言い方もある。

ろくろ首」:漢字で記すと「轆轤首」。また「ろくろっ首」という場合もある。日本の妖怪の一つであり、首が非常に長くて自由に伸縮することができるという特徴を持った妖怪である。(女の妖怪というのが一般的であるが、中には男の場合もある。)また、中には首が伸びるのではなく、首が抜け、その頭部が自由に飛行することが出来るものもいる。

首が抜けるものがオリジナルのろくろ首とされているが、現在では首が伸びる方が広く知られている。(首が抜けるものは「抜け首」という別名もあって、ろくろ首とは別物という捉え方もある。)怪談で有名な小泉八雲の「ろくろ首」は、首が抜け目タイプのろくろ首が登場する。

一方、首が伸びるろくろ首は、十返舎一九の「列国怪談聞書帖」に登場するのが有名である。また、遊女が客が寝静まった頃になると、首を伸ばして行燈の油をなめる、という話も広く知られている。そして見せ物小屋での演し物として取り上げられたことから、このタイプのろくろ首の認識度が高くなった。

尚、(首が伸びるタイプの)ろくろ首は、妖怪ではなくて「異常体質の人間」とする説がある。→自由に伸び縮みさせることは出来ないが、アフリカの一部には、子どもの頃から首輪を次々と填めていくことで、首が長い一族がいることが知られているが、首は伸びることが出来る、という認識があるためである。(ただ、縮めることについてはどう説明するのでしょうか???)

ざくろ」:漢字では「石榴」「柘榴」「若榴」などと表記する。(一般的には「石榴」と表記することが多い。→難読漢字の一つとして知られている。)ザクロ科ザクロ属の落葉高木である。または、その木に実る果実のことを指す。7~8月に花を咲かせ、秋には果実を作ることで知られている木である。

ざくろの木の原産地はペルシアからインド(現在のイラン東部から北インド)であり、古くから栽培されている木である。庭木としての利用と、果実を食用にするということで、古くから利用されててる。

成木は5~10m程に成長する。幹には瘤が多く、枝には棘がある。葉は艶があり、対生で細長い楕円形をしている。果実は大きな球形であって、秋に実を付ける。(熟すと果実が裂けて種子を散らす。→ざくろの木の下は裂けた実でべとべとになる。)食するための利用は、果実が熟す前に収穫し、生食したり、果実酒を作るのに利用される。また果皮を乾燥させたものは「石榴果皮」と呼ばれていて、漢方薬として知られている。(下痢止めや虫下しになる。)また、イランなどでは果汁を濃縮して、料理の味付けやドレッシングとしての利用があり、中東から北インド、及びメキシコでは果肉の粒を使った料理やデザートがある。

また、樹皮は煎じて殺虫剤に利用されることもあり、材は装飾用の柱として利用される場合がある。(ということで、盆栽、庭木として、生木が観賞用となるだけでなく、その後も観賞用として利用されている。)

「ざくろ」は秋に実をつけることから秋の季語であるが、「ざくろの花」は夏に咲くため夏の季語となっている。(ちょっとややこしいが、それだけ日本でも古くから馴染みの深い木であった証でもある。)

尚、英語では、学名では「Punica granatum」、一般的には「Pomegranate」と言う。

とろろ」:漢字で記すと「薯蕷」と表記する。(やはりこれも難読漢字として知られているため、一般的にはひらがな表記される。)「とろろ芋」または「とろろ汁」の省略した言い方であり、山芋、またはナガイモをすり下ろしたもののこと、またはそれを使ったすまし汁などの料理のことである。(ご飯にかけた「麦とろ飯」「山かけ」として様々な食材にかける料理がある。)

英語では「Grated Yam」と言う。(「とろろ芋」のことを「Yam」と言う。)また「とろろ汁」のことは「Grated Yam Soup」と呼ぶ。(日本語では、省略形の場合は全て同じになってしまう(省略しなければ区別されている)が、英語では省略形は無い。)

また、「とろろ」「とろろ汁」「麦とろ」などは全て秋の季語である。

また、「とろろ」というと「とろろ昆布」(英語では「Tangle Flakes」と言う。)の省略した言い方でもある。これは昆布を細い線状に削った加工食品であって、「削り昆布」と言う場合もある。やはり、ご飯の上に掛けたり、うどんに入れられたりするものであって、「とろろ芋」と同様に、広く食されている食品である。

とろろ昆布は、マコンブやリシリコンブなどを酢に漬けて柔らかくして、それを削ることで作られる。昆布の表面に近い部分(黒い部分)を糸状に削ったものを「黒とろろ」と言い、内部の白い部分を糸状にけずったものを「白とろろ」と言う。また、糸状ではなくて帯状に削ったものを「おぼろ」と呼び、黒い部分を削った「黒おぼろ」と白い部分を削った「白おぼろ」がある。

尚、「白昆布」と呼ばれているものは、表面の黒い部分を削った後に残る板状の昆布であり、白とろろ/白おぼろに加工される前の状態のものである。削らずに祝儀用やバッテラ、昆布締めなどに使われることもある。

この物語では、松山さんは単に「とろろ」と言っただけであるので、芋なのか昆布なのかの特定は出来ないが、どちらでしょうかねぇ?(一般的に考えると「とろろ飯」のことを言っていると考えて「とろろ芋」の方になると思うが、「とろろ昆布」は多くの料理に添えられる食材であるだけに、こちらの可能性も捨てきれません。)

 

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