TOM JONES『LIVE AT CAESAR'S PALACE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1971年にリリースされたライヴ・アルバムである。タイトルにある通りで、ラスヴェガスのシーザーズ・パレス(ビッグ・スターのライヴだけでなく、ボクシングのビッグ・マッチが行われる会場としても有名な場所ですね。)でのライヴを収録したものである。彼はパワフルでダイナミックな歌い方で知られているが、ライヴであればその歌唱力をたっぷりと堪能できることになる。また、本ライヴ・アルバムは当時は2枚組(勿論LPである。)でリリースされていただけに、CD化されて1枚ものになったことで、ノンストップでそれを堪能できるというのは嬉しいところである。
収録曲は以下の全14曲である。(メドレーも1曲として扱っています。)『Dance Of Love』『Cabaret』『Soul Man』『I (Who Have Nothing)』『Delilah』『Bridge Over Troubled Water』『My Way』『God Bless The Children』『Resurrection Shuffle』『She's A Lady』『Till』『Hit Medley: I'll Never Fall In Love Again/Daughter Of Darkness/Love Me』『Hi-Heel Sneakers』『Rock & Roll Medley: Johnny B. Goode/Bony Moronie/Long Tall Sally』。
お薦め曲は、一気に場を盛り上げることになるOPの『Dance Of Love』とそれに続く『Cabaret』、カヴァーであるが彼が歌うことでオリジナルのS & Gとは違った雰囲気が味わえる『Bridge Over Troubled Water』、更に『Till』、そしてメドレーの2曲『Hit Medley』と『Rock & Roll Medley』をピックアップしておく。特に『Rock & Roll Medley』の方は注目です。
彼は1963年のデビューであって、現在でも現役である。(今年の6月で70歳になる。)半世紀近いキャリアがある彼のことを考えると、本ライヴは彼の初期のライヴと言うことになる。(当然、ここで歌われている曲は、彼の初期の曲である。)圧倒的なパワーで聴かせるというのは彼らしいところであるが、聴衆をそのエネルギーで一気に引き込んでしまうというのも凄い所である。
現在では随分と丸くなっている彼であるが、若くてエネルギッシュな彼のボーカルを堪能できるということでは、実に嬉しいところであり、彼のボーカルを聴くのであれば、聴いておきたいライヴ・アルバムである。
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