SSブログ

「POINT BLANK」 [映画(洋画)]

表題の作品は1967年のアメリカ映画「殺しの分け前/ポイント・ブランク」である。R・スタークの「悪党パーカー」トリーズの「人狩り」の映画化作品である。ハードボイルド・タッチで描いた作品であり、傑作として知られている1本である。また、本作は1999年にメル・ギブソン主演の「ペイバック」(原題も「PAYBACK」である。)としてリメイクされている。

作品データを記しておくと、時間は92分、原作はリチャード・スターク、監督はジョン・ブアマン、脚本はアレクサンダー・ジェイコブス、デヴィッド・ニューハウス、レイフ・ニューハウスの3人、撮影はフィリップ・H・ラスロップ、音楽はジョニー・マンデルである。そして出演は、リー・マーヴィン、キーナン・ウィン、アンジー・ディキンソン、キャロル・オコナー、ジョン・ヴァーノン、ロイド・ボックナー、マイケル・ストロング、シャロン・エイカー、ジェームズ・シッキング、サンドラ・ワーナー、ロバータ・ヘインズ、たちである。

旧友のマルと組んで密売の金を強奪したウォーカー。が、金額が思ったよりも少なかったことから、マルはウォーカーを射ち、ウォーカーの妻・リンを連れて逃亡した。幸いにも弾は急所をはずれていたことから、ウォーカーは一命を落とさずに済んだ。それから1年後、ウォーカーはヨストと名乗る男から声をかけられる。ヨストは、現在マルが羽振りを利かしていることを語り、強奪した金を取り戻す手助けをするので、自分が組織を握るのに手を貸せ、という条件を提示し、マルとリンの現在の住所を教えた。で、ウォーカーはその住所を訪ねた。しかしマルは去った後で、リンは数日後に夫・ウォーカーへの裏切りを後悔して自殺した。手掛かりを失ってしまったウォーカーは必死になってマルを探し、リンの妹・クリスがマルの新しい情婦となっていて、ナイトクラブを経営していることを突きとめた。で、クリスを訪ねたウォーカーは、クリスの協力によってマルを捕まえた。しかし、マルは金を全て組織に納めていた。また、ウォーカーから逃げようとしたが、ビルの屋上から転落して死んでしまった。で、ウォーカーは組織から金を取り戻すことにして組織に挑んでいく。やがて、組織は3人のボスによって仕切られていることがわかり、ボスの1人であるカーターに迫ったウォーカー。が、カーターは自分の雇って殺し屋に射たれてしまい、金を取り戻すことが出来なかった。続いて2人目のボス。ブルースターを追う。そしてアルカトラズ島で金の受取りを行うことになり、島に渡る。が、その現場に止すとが現れて、金が渡される前にブルースターを射殺してしまった。ヨストはボスの1人であり、これで組織を手中にした。で、ウォーカーに組んで仕事をすることを提案する。が、それに応じないウォーカー。で、金を置いて止すとは去っていった。

金を取り返そうとして執拗に追うウォーカーは、感情を表に出さずに狙った獲物を執拗に追っていくハンターとなっているが、「金返せ」と迫るのは悪徳金融会社の取立を行っている様にも見えてしまう。が、機械のようなウォーカーに迫られると、その怖さから払ってしまいそうで、恐怖をも感じる。このハードボイルドさが本作のポイントである。しかも、自分の銃を使わずに獲物を倒していくというのも渋くてしびれる所である。

また、製作されたのが1967年ということで、40年以上の歳月が流れているため、現代とは社会インフラなどにも大きな差があるが、ハードボイルドには現代ではなくちょっと昔という時代の方がしっくりとくるだけに、これも本作が高く支持されている所にもなっている。

1940年代、50年代が全盛期だった「ハードボイルド」は'60'sになると名作と呼ばれるものも減っていくが、本作は'60'sのハードボイルドの金字塔であり、しっかりと見ておきたい所である。(が、DVD化されていないし...)

 

↓原作小説はこちら

悪党パーカー/人狩り (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 23‐1))

  • 作者: リチャード・スターク
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1976/04
  • メディア: 文庫

悪党パーカー/地獄の分け前 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

悪党パーカー/地獄の分け前 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 作者: リチャード スターク
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2002/01
  • メディア: 文庫
↓現在、ソフトが無いので、ポスターを拾っておきます。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。