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「喜劇・旅行」(その8) [映画(邦画)]

今回は3本制作された1972年の作品の中から、シリーズ第9作となる1本について記します。この作品はシリーズ初の海外ロケ(フィリピン)を行った作品でもある。

シリーズ第9作喜劇・誘惑旅行
作品データを記しておくと、1972年の松竹作品で、時間は93分、監督は瀬川昌治、脚本は下飯坂菊馬と瀬川昌治の2人、撮影は丸山恵司、美術は熊谷正雄、音楽はいずみたくである。そして出演は、フランキー堺、倍賞千恵子、森田健作、尾崎奈々、川口まさみ、左とん平、森次浩司、安倍律子、佐藤允、たちである。

ひかり号の専務車掌の大沢泰三は、妻・弘子の活躍によって、クイズ番組に優勝して、フィリピン旅行を手に入れた。ということで、同僚達に祝福されて家に帰った。が、ドル・ショックのため、スポンサーの都合でフィリピンに招待されるのは弘子1人ということになってしまった。落ち込む泰三だったが、何処に幸運があるか分からないもので、弘子が羽田-マニラ路線の10万人目の客となったため、夫婦で一週間のフィリピン・ツアーに招待されることになった。で、初めての飛行機を楽しむ2人。が、フィリピンに到着すると、スポンサーの招待は弘子1人なので、弘子はスポンサーのマニラ駐在員・三宅に連れて行かれてしまった。で、泰三は機内で知り合ったデザイナーの卵である清美を弘子の身替わりと言うことにして、航空会社の案内を受けることにした。夫婦が別行動ということになるが、弘子は案内されたクラブで、泰三と瓜二つのフィリピン人・アポカバーナと出会い、彼の別荘に誘われ、泰三は清美と共に夜の町に繰り出した。で、夫婦はそけぞれ旅先での別行動を楽しむことになる。が、清美もアポカバーナの別荘で開かれるファッションショーに招待されていて、みんなはアポカバーナの別荘へ。そんな中、清美は適当に泰三をあしらいながら三宅と親しくなっていく。そんな中、一同はアポカバーナの部落に行き、変な歓迎をされる。弘子は酋長アポカバーナに気に入られ、泰三は酋長の第一夫人に熱く歓迎される。が、それぞれが何とかして熱烈歓迎から逃れ、部族の風習の怖さを思い知らされていた。何だかんだで一週間が過ぎ、色々と騒動があったが、泰三と弘子は帰国する日となる。たくさんの土産を買い込んだ泰三と弘子の前に、三宅と清美が見送りに来た。小宅は来月からは日本勤務になると言うことで、清美と結婚して帰国することになったと告げた。これにショックを受けた泰三だった。また、アポカバーナも弘子の見送りに来ていた。ということで、フィリピンの最後まで珍騒動を繰り広げていた泰三と弘子だったが、日本に向かう飛行機に乗り込み、フィリピンを離れた。

今までのシリーズ作品と大きく違っていて、鉄道員ということはどうでも良いことになっている作品であり、しかも海外(フィリピン)を舞台にしている。主演のフランキー堺の二役というのも、同様にシリーズの中では異彩を放つことになっている。

一方、舞台がフィリピンということで、フィリピンの観光をしている気にさせてくれるところや、その旅先で珍騒動が起こるという所は、本シリーズらしいところでもある。

シリーズの特徴をしっかりと受け継ぎながら、シリーズの中では異色とも言える所があって、ここのところ低迷気味だったシリーズが復活したような楽しい作品でした。

 

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