ケータイ刑事銭形命4話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]
「銭形命」の第4話「チョー満員の客室! ~死刑台のエレベーター殺人事件」の「裏ネタ編」の3回目となる今回は、この物語で事件の様子を撮影していたのがこれということで、「タイムラプスVTR」について、松山さんの珍推理で名前が出た「ブーメラン」について、心臓の持病を持っていた被害者が持っていた薬である「ニトログリセリン」について、それを入れていた「ペンダント」について、こうなることを恐れた犯人がペンダントを奪っていたがその恐れたことである「蘇生」について記します。尚、「ニトログリセリン」については「泪・15話(2nd.2話)[裏ネタ編]PART 3で、「ペンダント」については「泪・35話(2nd.22話)[裏ネタ編]PART 2」で記したものをベースにして加筆しました。
尚、BS-TBSの本放送時に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「タイムラプスVTR」:ビデオ・レコーダーの一種であるが、時間的に連続してビデオ信号を記録するのではなく、一定時間毎の間隔で映像を記録するものである。(数秒から十数秒に1回というのが一般的であるが、分単位というものもある。)→「間欠録画」と言う。このため、2時間テープ1本に1日の映像を記録することも可能になる。
用途は、監視カメラの映像を記録するためであって、銀行をはじめとする監視カメラが設置されている場所で、その映像を記録するためである。何事も起こらなければ、録画した映像は消去されて、上書きされることになるが、何か事件があった場合には、記録された映像が捜査資料として利用されることになる。(この物語が正にそうでした。)
最近では、HDDレコーダーの登場で、タイムラプスVTRの役割をHDDレコーダーで行えるため、市場の方は縮小しており、やがては過去のものになってしまうことでしょうね。
「ブーメラン」:元々は、オーストラリアの先住民であるアボリジニーが用いる木製の飛び道具であって、狩猟(野生動物や鳥などが獲物となる。)に用いる道具である。「く」の字型をしたものであって、投げると旋回して投げたその位置に戻ってくるというものである。(当然、獲物に当たった場合は除く。)→全てのものが元の位置に戻ってくるものではなく、戻ってこないタイプのものもある。また「十」の字型(「X」字型)をしたものもある。
また、子供の遊具としても利用されていたことから、スポーツに発展していて、総括種目、ファーストキャッチ種目、MTA種目などがある。(飛距離、正確さ、キャッチングの3つで競い合うことになる。)
尚、英語では「Boomerang」と綴る。
日本でも、1960年代にちょっとしたブームがあったこともあって、お馴染みの道具となっている。これは1967年に放送された「怪獣王子」という特撮番組の影響である。
また、ブーメランは投げた元の位置に戻ってくることから、経済の世界で、先進国が発展途上国な新興工業国などに技術移転を行ったり、現地工場を作って安い労働力で現地生産を行ったものが逆輸入されて、元の先進国で自国生産のものと逆輸入品とが競合することを「ブーメラン効果」と言う。(昔は繊維製品がこれになり、現在では家電製品がこうなっています。)
「ニトログリセリン」:「三硝酸グリセリン」または「トリニトログリセリン」ともいう。薬としては「ニトロ」と呼ばれることもある。示性式「C3H5(ONO2)3」で表すことが出来る有機化合物である。グリセリンと、水を含まない硝酸、硫酸の混合物との反応によって生じる化合物であり、無色で油状の液体である。(常温での話である。一応、融点を記しておくと、13゜C、沸点は160゜Cである。)また英語では「Nitroglycerin」と記す。
ダイナマイトの原料になる爆薬の一種であり、僅かな振動でも爆発する恐れがある危険な物質である。また、狭心症治療薬としても用いられる物質でもある。(血管拡張作用があるためである。)→治療薬として使う場合は、添加剤を加えて爆発しないように加工されているため、治療薬のニトログリセリンは爆発しない。但し、治療薬のニトログリセリンを元にして爆薬を作ることは可能である。
1846年にイタリアの化学者・アスカニオ・ソブレロが初めて合成に成功したものであるが、一滴を過熱しただけでもビーカーを吹き飛ばすほどの威力があった。そのためソブレロは実用化は危険と判断した。しかし後にノーベルが、これを改良して安全に使えるようにして、ダイナマイトの発明を行うことに繋がった。現在では、ダイナマイトの原料としての利用や、無煙火薬の材料として、爆薬の原料として利用されている。また、ロケット推進薬の原料としても利用されている。
「ペンダント」:元の英語である「Pendant」は「吊り下げられたもの」と言う意味である。で、この言葉から、ネックレスなどの装身具で、鎖や紐を使って首から胸に下げる装身具のことと、天井からぶら下げられた照明器具(ペンダントライト)のことを指している。尚、英語では「Pendant」であるが、ドイツ語では「Anhanger」、フランス語では「Pendentif」、イタリア語では「Pendente」、スペイン語では「Colgante」と言う。
装身具のペンダントは、ネックレスやイヤリング、写真などを入れるロケットなどが該当する。つまり、文字通り、身を飾るための小物、すなわちアクセサリーである。下げて使用することから「下げ飾り」と呼ばれる事もある。
歴史はとても古く、遺跡などから先史時代からあったものと考えられている。(すなわち、1万年以上昔から存在していたものと考えられている。)しかし、人間が使い始めた当初の装身具は、現在の装身具のような着飾るためのものではなく、お守りのようなものであった。(外的から身を守ることが出来る魔力を持ったものとされていた。つまり、呪術と繋がったものである。)やがて、古代王国が誕生すると、王族は民を支配するということで大いなる力を持っているとされて、王族が身につけるものとなる。また、金や宝石などを使い、その権勢、権力、更には身分の高さを誇示するものとして発展していき、豪華な装飾品が登場することになる。(こうして装身具としてペンダントが誕生した。)
一方、宗教の世界では、神の力を持ったものとして、その宗教のシンボルとなるもの(例えば、キリスト教だと十字架)が登場する。そして宗教が世界に広がっていったことで、ペンダントも一般的なものとなっていく。
ということで、中世までは、王族などの支配者階級の象徴的なものとしてのペンダントと、宗教的なものとしてのペンダントがそれぞれ存在していた。近世になって社会が裕福になると、王族の豪華な装身具を一般の人たちも真似るようになり、装身具としてのペンダントが広く普及していくことになった。近代になると、見た目の美しいものや華やかなものがペンダントの主流となり、装身具としてのペンダントの全盛となる。そして現在では、金、銀、プラチナなどの貴金属製を使った装身具としてのペンダントが主流になっている。
日本では、ペンダントというと女性のアクセサリーという認識があった(現在では男も一般的になっている。)が、この考えは人類の歴史の中では非常に希なものである。呪術者が使うものという古代では、呪術者は男女関係なく身につけていたし、古代王国でも男女に関係無く王族が使用していた。また、宗教の世界でも、男女は関係無く宗教のシンボルとして使われている。日本でも、古代の呪術者は男女関係無く身につけていた。こういう歴史を考えると、日本は世界の中でも特異な歴史を持ってきたということになりますね。
ちなみに、ペンダントがお守りのようなものであったという名残と考えられるのは、首からかけて常に身につけておくお守りに垣間見られる。
更に面白いのは、特に交流があった訳ではないのに、世界各地の原人たちが貝殻、木の実、動物の歯や牙、角などを使った装身具を持っていたり、古代王国になると形の差異はあるものの、同じように権威を象徴するような装飾品を使用していたということである。ということで、人間の考えることというのは同じようなもの、ということを象徴している事例と言うことが出来る。
尚、照明器具のペンダントは、吊り下げ型の照明器具であるが、シャンデリアのように部屋全体を照明するものと、ダイニングテーブルの上に用いて部分的に照明するものとがある。(→一般的に「ペンダントライト」と呼んでいる。)特に部屋全体を照らすためのシャンデリアは、装身具と同様に見栄えが良く豪華なものに発展していったが、これは中世以後の王侯貴族が競い合ったためである。(当時は蝋燭の燭台としてのシャンデリアでしたが...)
「蘇生」:一度死亡した人、もしくはそれに近い状態になった人が命を取り戻すことを言う。よくあるのは、溺れて呼吸停止状態になった人を人工呼吸や心臓マッサージを行って蘇らせることが該当する。(そう言えば、柴田束志さんは「雷・2nd.6話」で溺れて、人工呼吸によって蘇っていましたね。)
この物語では、被害者が心臓発作を起こしたが、ニトロや心臓マッサージなどで対処することになると、「蘇生」と言うことが当てはまることになる。
古語でも現代と全く同じ意味で「蘇生」と言う言葉が使用されていたが、現在のように人工呼吸や心臓マッサージは無かったものの、溺れた人を助ける救命方法は存在していたので、現在とは方法が違うものの、蘇生術は存在していた。現代と大きく違うのは、「黄泉がえり」と呼ばれるものであって、死者が生き返ることを指していた。→ある意味ではゾンビがこれに該当することになる。
英語では「Revival」と言うが、「蘇生術」を含めて「Resuscitation」と言うこともある。
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