石川優子『シンデレラ・サマー』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1981年に発表された彼女の4枚目のアルバムである。本アルバムの前に既にスマッシュ・ヒットとなる曲を発表していたが、本アルバムのタイトル・ナンバーはCMソングにも使われた曲があることで大ヒットを記録して、ポプコンからまたもビッグ・スターが生まれることになった。
収録曲は2008年の再発時に後ろの2曲がボーナス・トラックが追加されて、以下の全12曲となっている。(尚、ボーナス・トラックの1つである『終末の夜に』はシングル『シンデレラサマー』のB面の曲でした。)『Take Off Today』『優しい関係』『心算(つもり)』『熱い予感』『夏のスケッチ』『シンデレラサマー』『ひみつ』『City Girlの振りをして』『夢色気流』『Lonely Night Blues』『終末の夜に』『シンデレラサマー (AL COLLECTIONSより)』。
この中では、やはり彼女の代表曲である『シンデレラサマー』ですね。ポップであり、明るく楽しいサウンドで、元気にしてくれる一曲でした。それ以外では『Take Off Today』『優しい関係』『夏のスケッチ』と言うところをお薦め曲としてピックアップしておく。
彼女はシンガー・ソングライターであるが、アイドル的な要素も持ち合わせており、しかも歌唱力の方もしっかりしたものを持っていた。また、ボーカルの方も、透き通った声で印象的で、爽やかな印象を与えてくれるシンガーでもあった。そして、ニューミュージックというカテゴリーをより一般的に知らしめて、後に「J-POP」と呼ばれるようになる礎を築いた一人でもある。
'80's前半には、ニューミュージックと歌謡曲と呼ばれるアイドルの歌との垣根がまだ残っていたが、彼女はその垣根を低くした一人でもあり、後に「J-POP」と呼ばれるようになる日本の音楽シーンに於いては新しい風を運んだ一人である。ベスト盤もいくつかリリースされているが、本アルバムはアルバムの方も聴いておきたい一枚である。
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