ケータイ刑事銭形泪16話(2nd.3話)[裏ネタ編]PART 7 [ケータイ刑事]
今週は「名曲探偵アマデウス」が新作ではなく再放送(ファイルNo.021のチャイコフスキー「くるみ割り人形」でした。)なので、泪ちゃんにピンチヒッターを務めて貰います。尚、来週も再放送(ファイルNo.022のモーツァルト「クラリネット五重奏曲」)です。ちなみに、今週と来週の放送となる2本は、2008年12月に初放送されたものなので、1年以上前のものである。また、共に地上波では未放送である。
BS-TBSの再放送に合わせて記している「銭形泪・裏ネタ編」の増補も、今回からは2nd.3話の「亜空間を越える死体 ~ノーベル賞的殺人事件」に突入です。この物語の「裏ネタ編」は過去にPART 6まで記している(2009/1/17、20、22、24、27、29日付けで記しています。)ので、PART 7からということになります。今回はサブタイトルにある言葉から「亜空間」についてと「ノーベル賞」について、そしてこの物語の舞台になった「研究所」について、その研究所で研究していたのがこれということで「波動砲」について、そして「実験室」について記します。
尚、「亜空間」と「ノーベル賞」については「泪・16話(2nd.3話)[裏ネタ編]PART 1」で記したものをベースにして加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事については「ここをクリック」してご覧下さい。
「亜空間」:簡単に言ってしまうと、通常の三次元の世界に於いて、一般に知られている通常の物理法則が通じない時空連続体のことである。(「時空」という言葉を入れてあるのは、三次元ではなく、四次元世界(それ以上の五次元、六次元、…の可能性もある。)である可能性が否定できないためである。)しかし、その存在は証明されていない。
一般的には、SF小説や映画の世界に登場するものであって、通常の三次元の物理法則を適用したら色々と矛盾が生じるような世界(例えば宇宙旅行など)のことを指している。(ワープの説明も「亜空間で…」と言われると、内容を理解できなくても、何となく説明されてしまったような気になってしまう...)
「亜」というのは、主たる物の下になってそれに次ぐ地位にある、第二位という意味(「亜流」「亜熱帯」「亜寒帯」など)もあるが、「表に出ていない」という意味もある。通常のユークリッド三次元空間の「空間」の次にある空間ということで「亜・空間」と呼ばれる。
現実に「亜空間」が存在するということは証明されていないが、「亜空間」と言う言葉を使うだけで、何となく超日常的な世界というイメージが生まれるため、SFの世界では当たり前のように説明無しで使われている。そのため、中にはとんでもない説明がされているものもあるが、はっきりとした定義がないだけに、自由な発想で「亜空間」世界が生まれている。特に、この物語にも出てきた「ワープ」は、亜空間であれば可能と言うことになっているが、ユークリッド三次元空間の理論では説明できないものということで存在していると面白いのですが...
尚、「亜空間」については数多くの書籍が出版されているので、更に詳しく知りたい場合は、いくつかの文献を読んでみたらいいでしょう。
「ノーベル賞」:ダイナマイトの発明者であるスウェーデンのアルフレッド・ノーベルの遺言によって、1896年に設けられた国際的な賞である。設立は19世紀であるが、第1回の授賞式が行われたのは20世紀の最初の年である1901年であり、20世紀になって表象されるようになった世界的に権威のある賞である。
1901年の第1回では、物理学賞、化学賞、生理学・医学賞、文学賞、平和賞の5分野で受賞者が決定されて賞が贈られ、長い間、この5部門で表彰が行われていたが、1968年に経済学賞(正しくは「アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン銀行賞」と言う)が追加されて、1969年からは6分野に於いて表彰されるようになった。(但し、経済学賞は、ノーベルの遺産を運用するノーベル財団が表彰しているものではなく、スウェーデン中央銀行賞とされているので、厳密な意味では「ノーベル賞」ではないと言うことが出来る。)
いずれもが世界的な権威を持っている賞であり、物理学賞、化学賞、生理学・医学賞は、科学分野における最大級の栄誉とされている。尚、自然科学の分野で表彰を行っているものであるが、数学賞がないのは、ノーベルが知人の数学者を嫌っていたためとされている。(しかし、他にも諸説があって、事実は定かではない。)
文学賞は一度に表彰されるのは1人の受賞とされているが、それ以外の賞は、共同研究である場合や、複数人の業績が受賞理由となることがあって、一度に3人までの受賞が認められている。また、平和賞だけは団体が受賞することが認められているが、それ以外の賞は全て個人に与えられるものである。
また、経済学賞では一度も無いが、他の5つの賞では「該当者なし」ということで受賞者がいなかった時もあるが、いずれもがかなり昔のことであって、現時点では平和賞の1972年が最後となっている。(物理学賞、化学賞、生理学・医学賞、文学賞の該当者無しはいずれもが第二次大戦前である。)
ノーベル賞の受賞資格には、受賞者が自然人の場合は「本人が生存中」という条件がある。が、現在では(1973年から)毎年発表される10月の時点で生存していることが条件となっている。尚、受賞決定後、授賞式までの間に亡くなっても、受賞は取り消されない。(しかし、発表前に亡くなってしまうと、受賞は取り消しとなる。→選考段階での死亡は、候補から除外されることになる。)
授賞式は、ノーベルの命日である12/10に、平和賞以外の5分野の授賞式が、スウェーデン・ストックホルムで行われ、平和賞はノルウェーのオスロで行われる。平和賞だけがノルウェーで授与されるのは、ノーベルがスウェーデンとノルウェーの2国の和解と平和を願って、スウェーデンではなくてノルウェーで行われることになった。
ちなみに、日本人の受賞者は、2009年現在で16人である。内7人が物理学賞、5人が化学賞で、文学賞が2人、平和賞と生理学・医学賞が1人ずつとなっていて、経済学賞の受賞者はいない。
各賞の選考は、物理学賞、化学賞、経済学賞はスウェーデン科学アカデミーが、生理学・医学賞はカロリンスカ研究所が、平和賞はノルウェー国会が、文学賞はスウェーデン・アカデミーが行うことになっている。受賞者には、賞状とメダルと賞金(1000万スウェーデン・クローナ)が与えられる。(複数人受賞の場合は、受賞者の間で折半することになっていて、それぞれが満額という訳ではない。)→スウェーデンは、欧州共通通貨であるユーロへの参加が国民投票で否決されたが、将来、ユーロを導入したら、賞金はやはりユーロに変わるのでしょうね...(ちなみに、1000万スウェーデン・クローナは、2010/2時点では約1.26億円である。)
「研究所」:自然科学、人文科学、社会科学の研究や開発を行う機関である。また、試験や鑑定を行うこともある。国、大学などの研究所は一般的に基礎研究を行っていることが多く、企業の研究所が(製品に直結する内容の)応用研究を行っていることが多いが、その逆の研究も当然ながら行われている。
英語では「Institute」と言う。(民間の小さな研究所が「ラボラトリー」を名乗っていることから、英語では「Laboratory」と誤解されていることが多いが、これは「研究室」という意味であり、「研究所」のことではなくてその中の一部(部屋)のことを指す。→団体を作る場合、「○○研究所」と言う名前にした方がハクが付くということで好まれるようであるが、それを横文字にした方が好印象があるということで「ラボラトリー(ラボ)」と名付けることから来る誤解からということである。)
「波動砲」:アニメ「宇宙戦艦ヤマト」に登場する兵器であり、ヤマトに搭載されている最強の兵器である。正確には「艦首波動砲」と言うが、一般に「波動砲」として知られている。
宇宙戦艦ヤマトは波動エンジンを搭載しているが、この波動エンジンの出力をエネルギーとして蓄え、1つの小宇宙に匹敵するエネルギーを一気に放出する。(ヤマトが丁度銃のような感じとなって発射される。)最初に使用された時(テスト使用)には、木星の浮遊大陸(地球のオーストラリア大陸と同程度の大きさ)を一撃で崩壊させて消滅させた。その後、航行中に強化されている。(が、敵艦隊に対しての使用時の方が威力が減少している様に感じるのですが...)
その後の作品では、ヤマトの波動砲をパワーアップさせたものとして「拡散波動砲」が生み出されて、「宇宙戦艦ヤマト2」では、新たな地球艦隊の旗艦であるアンドロメダに2門搭載されたのをはじめ、地球艦隊の戦艦に搭載された。→拡散波動砲を備えた大艦隊が、一斉に拡散波動砲を白色彗星に向けて発射したが、彗星を停止させただけで、旧型であるヤマトの波動砲が彗星帝国を壊滅させたことを考えると、本当に威力が増したのかは疑問がありますが...
更に「ヤマトよ永遠に」では改良型の波動砲として「新波動砲」が登場してパワーアップされている。同時に「波動カートリッジ」「波動爆雷」という艦首波動砲ではない所から発射される兵器も生まれた。(威力は波動砲よりも劣るが、波動砲の理論を応用したものであって、普通の主砲や爆雷よりも強力である。)
更に、「宇宙戦艦ヤマト 完結編」では地球艦隊の戦艦に「拡大波動砲」が標準搭載されている。(但し、どう見てもヤマトの波動砲の方が威力が強力に見えるのですが...→標準搭載ということは量産型が開発されたと考えるべきであり、量産型になると生産性を優先するために威力が落ちてしまう、ということなのですかね...???)→「宇宙戦艦ヤマト」は数多くの物語があって、波動砲の使用も多いが、「宇宙戦艦ヤマト」に於ける初登場の時の説明が最も強力に感じてしまうのですが...(複数回の使用となると、慣れが出てくるということで、威力が低下しているように感じてしまうということですかね...ただ、兵器の威力にインフレ感が出てしまうというのは、考えてみたら怖いことですけど...)
また、「ケータイ刑事」では「M2」で松山さんがネタに使っていましたね。
「実験室」:科学研究を行うための実験設備を備えた部屋のことをいう。英語では「Laboratoru」という。学校の理科室は「研究」を行う場所ではなく教育のためのものであるが、実験設備を備えた部屋であることに変わりはなく、一応「実験室」に含まれる。
尚、自然科学の研究所や企業の研究所などでは、各種実験を行うことから実験室は必ずあるものであるが、人文系の研究所では科学的な実験が行われないため、実験室はあるとは限らない。(研究室ならば必ずありますが...)
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