VIXEN『REV IT UP』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1990年に発表された彼女たちの2nd.アルバムである。女性版VON JOVIとも呼ばれる彼女たちであるが、その呼び名の通り、ハードなサウンドを聴かせてくれるアルバムである。また、セールスの点でも本アルバムは彼女たちのアルバムの中では最高の成績を残している。(Billboardでは最高位52位であるが、イギリスでは最高位20位を記録している。)
収録曲は以下の全11曲である。『Rev It Up』『How Much Love』『Love Is A Killer』『Not A Minute Too Soon』『Streets In Paradise』『Hard 16』『Bad Reputation』『Fallen Hero』『Only A Heartbeat Away』『It Wouldn't Be Love』『Wrecking Ball』。
この中からシングル・カットされたのは3曲であり、いずれもが本国アメリカよりもイギリスの方での成績の方が良かった。1st.シングルの『How Much Love』はBillboardでは最高位44位、イギリスでは最高位35位、続く『Love Is A Killer』はアメリカでは最高位71位、イギリスでは最高位41位、『Not A Minute Too Soon』はイギリスで最高位37位を記録している。
お薦め曲は、シングル・ヒットを記録している『How Much Love』と『Love Is A Killer』、そしてアルバム・タイトル・ナンバーでもある『Rev It Up』と『Streets In Paradise』『Only A Heartbeat Away』という所をピックアップしておく。
ガールズ・バンドであり、'80'sには多数の同じようなバンドが登場し、キャッチーなサウンドのライト・ロックというものが多かったが、彼女たちのサウンドはハードロック寄りのものである。(ちょっと珍しい存在でもある。)しかも、本アルバムはそんな彼女たちのキャリアの中でも最もハードな内容となっているのだから、聴かない訳にはいかないアルバムである。
ただ、本アルバムを発表した翌年に化の自余達は解散してしまうので、結果的には集大成という形のアルバムになっている。(1997年にはライヴ・ツアーのために再結成して翌年にアルバムをリリースして解散、2001年に再び再結成しているものの、一部はメンバーが替わっている。)
ということで、ロック・ファンであればチェックしておきたいアルバムである。
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