WHODINI『BACK IN BLACK』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1986年に発表された彼らの3rd.フルバムである。彼らは'80's初頭から活動をしているヒップホップ。グループである。(現在も活動を続けている。)キャリアを考えると、ヒップホップが注目されて大ヒット曲が次々と生まれる以前から活動しているということになるだけに、彼らがヒップホップの世界の道を切り開いた訳ではないものの、一度は聴いておきたい所である。尚、本アルバムはBillboardのアルバム・チャートで最高位35位を記録していて、1986年の年間アルバム・チャートでは88位にランクインしている。
収録曲は以下の10曲である。『Funky Beat』『One Love』『Growing Up』『I'm A Ho』『How Dare You』『Fugitive』『Echo Scratch』『Last Night (I Had A Long Talk With Myself)』『The Good Part』『Whodini Mega Mix』。
この中からシングル・カットされたのは次の3曲である。『Funky Beat』『Growing Up』『One Love』。いずれもがそれなりのヒットとなっているものの、特大ヒットと言うことにはなっていない。
お薦め曲はシングル曲の中からは『Funky Beat』と『Growing Up』、それ以外では6分を超える『How Dare You』と『Fugitive』、そしてある意味ではボーナス・トラックの様な位置づけ(ボーナス・トラックではなく、最初から収録されていました。)でもあるラストの『Whodini Mega Mix』をピックアップしておく。
全10曲で収録時間が約55分ということで、全体的に1曲の時間が長い(最短の曲でも4分を超えている。)のが特徴であるが、そのことがアルバムの中ではメリハリを失してしまい、一本調子になってしまっているのがちょっと残念な所である。収録曲の中にはクオリティの高い曲もあるため、バラバラで聴く分にはいいのだが、アルバムとして通して聴くと、ちょっと辛くなってしまう...とは言っても、彼らの熱いものは十分伝わってくる。
ヒップホップがお好きな方にはお勧めしておくが、'80'sサウンドということでは、こういうものもある、という程度で宜しいかと...
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