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「PRAGUE」 [映画(洋画)]

表題の作品は1991年のイギリスとフランスの合作映画「プラハ」である。(現在はチェコの首都であるが、本作が製作された当時はチェコスロヴァキアの首都であった)プラハを舞台にしたラブ・ストーリーである。

作品データを記しておくと、時間は89分、監督と脚本はイアン・セラー、撮影はダリウス・コンジ、音楽はジョナサン・ダヴである。そして出演は、アラン・カミング、サンドリーヌ・ボネール、ブルーノ・ガンツ、たちである。

イギリスの青年アレキサンダーは、第二次大戦中のナチス・ドイツの占領時代のニュース・フィルムに亡くなった母と祖父が映っていたため、それを捜すためにプラハにやってきた。そしてフィルム・センターを訪ねる。底には車での列車に乗っていた女性がいた。彼女はエレナと言い、フィルム・センターに勤めていたのだった。アレキサンダーは、母から聞いていたアパートをエレナと共に訪ね、フィルムのことを語る。彼はフィルム探しと共に自分のルーツを求めていた。数日後、再びフィルム・センターを訪ねたアレキサンダーは館長・ヨセフ(エレナの愛人だった)から別荘に招待される。別荘ではヨセフの挑発的な言葉もあって、アレキサンダーとエレナは結ばれたが、それからエレナの態度が急に冷たくなる。プラハに戻ったアレキサンダーだったが、エレナは姿を消していた。それから数日して、姿を現したエレナは、子供が出来たからもう会わない、と告げ、翌日にアレキサンダーが捜していたフィルムを届けて去っていった。今ではエレナを愛するようになっていたアレキサンダーは、自棄を起こし、酔っぱらってフィルムをタバコの火で焼いてしまう。そして失意の中で帰国準備を始めた。そんな所にヨセフが現れて、アレキサンダーの本当の望みを尋ねた。で、エレナを愛していると告げたアレキサンダーは...

主人公の旅は自分探しの旅でもあったのだが、旅の途中で出会った女に恋し、彼女に翻弄されながら進んで行く展開が、「幻想の町」と呼ばれているプラハの雰囲気と上手く融け合っている。また、物語にナチス・ドイツの犠牲者になった祖父の物語を絡めつつ、母の過去が次第に明らかになっていく謎解きも進んで行くことが、本作を立体的に構成し、奥行きのある物語にしている。その一方で、官能的な映像を含めた映像美もあって、作品としても幻想的な雰囲気があって、物語の舞台ともマッチしている。

物語としては重い所もあるのも事実であるが、ラブ・ストーリーとしてのクライマックスはまあ良い結び方でもありました。

ただ、日本ではプラハについての情報はそれほど多くないこともあるだけに、もう少し(プラハの)観光案内となるような所が欲しかったという気もしますが...(英仏だったら、特に観光案内的な部分は無くても良いのでしょうが...)

 

↓本作はDVD化されていません。(ビデオです。) 

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