YAZZ『WANTED』 [音楽(洋楽)]
1988年に発表された彼女のデビューアルバムである。(彼女のアルバム/シングルは、「YAZZ AND THE PLASTIC POPULATION」という名義に鳴っているものもあるが、基本的には彼女のソロ作品である。)ファンキーな要素があるポップなダンス・チューンが中心であり、イギリスを中心として欧州では大ヒットを記録して、瞬く間にスターになった彼女であるが、その勢いはアメリカには全くであり、また、再書間ヒットだけで尻すぼみになってしまっただけに「一発屋」という印象もある。(一応、現在も活動を続けていますが...)本アルバムは、全英No.1ソングがあることもあって、イギリスでは最高位3位を記録している。
収録曲は以下の全8曲である。『The Only Way Is Up』『Where Has All The Love Gone』『Got To Share』『Fine Time』『Stand Up For Your Love Rights』『Wanted On The Floor』『Something Special』『Systematic People』。
この中からシングル・カットされた曲は3曲で、『The Only Way Is Up』がイギリスで1位を獲得したのをはじめ、オランダ、スウェーデン、ニュージーランドでも1位を獲得、オーストラリアは2位、ドイツは3位、フランスは4位を記録する大ヒットとなった。続く『Stand Up For Your Love Rights』はイギリスでは最高位2位を記録したが、他国ではそれなりのヒットの範疇に留まった。そして『Fine Time』はイギリスでは最高位9位を記録している。
お薦め曲は、彼女の代表曲である『The Only Way Is Up』とヒットを記録している『Stand Up For Your Love Rights』、そして『Got To Share』『Something Special』をチョイスしておく。
デビューしていきなり全英No.1ヒットを生み出すというインパクトがあったが、結果的には一発屋になっている。(イギリスに於いては「一発屋」ではなくて「二発屋」と言った方が良いですが...)'80's終盤には彼女のように「一発屋」と呼ばれる存在が多くなったのも特徴であるが、これは何でもありという状態になってメインストリームがなくなり「混迷の'90's」を迎える状態の下地が出来上がっていたということにもなる。そういう店では、'80's終盤を象徴する一人であるということも出来る。
'80's終盤の音楽シーンを語る上では、その中の1人と言うことに過ぎないが、語る上では欠かせない一人であり、聴いておいてもよろしいかと...
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