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YOUNG M.C.『STONE COLD RHYMIN'』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1989年に発表された彼のデビュー・アルバムである。デビュー曲がいきなりの大ヒットを記録したこともあって、瞬く間に'90'sの活躍が期待されるラッパーということになったのだが、後が続くことがなく、結果的にはデビュー曲のみの一発屋ということになってしまった。尚、シングル・ヒットがあったことで、本アルバムも大ヒットとなって、Billboardのアルバム・チャートでは最高位9位を記録して、1990年の年間アルバム・チャートでは25位にランクインしている。

収録曲は以下の全13曲である。『I Come Off』『Principal's Office』『Bust A Move』『Non Stop』『Fastest Rhyme』『My Name Is Young』『Know How』『Roll With The Punches』『I Let 'Em Know』『Pick Up The Pace』『Got More Rhymes』『Stone Cold Buggin'』『Just Say No』。

また、2009年にリイシューされたときには、以下の6曲がボーナス・トラックとして追加収録されている。『I Come Off [Remix]』『Principal's Office [Impact Remix]』『Bust A Move [Diplo RMX]』『Know How Theme [Remix]』『I Let 'Em Know [Matt Dike Remix]』『Pick Up The Pace 1990』。

この中からシングル・カットされたのは3曲で、デビュー・シングルとなる『Bust A Move』がBillboardで最高位7位を記録し、1989年のBillboard年間シングル・チャートでは42位にランクインしている。続く2nd.シングルの『Principal's Office』は最高位33位、3rd.シングルの『I Come Off』は最高位75位を記録している。また、『Know How』はイギリスでのみシングルとしてリリースされている。

お薦め曲は、彼の代表曲であり、最大のヒット曲となった『Bust A Move』、そしてシングル・ヒットを記録している『Principal's Office』と『I Come Off』、それ以外では『Non Stop』『Just Say No』とアルバム・タイトル・ナンバーでもある『Stone Cold Buggin'』をピックアップしておく。

ヒップホップ系のラッパーの曲の中には、言葉の機関銃のようになっていて、自己主張とメッセージを伝えているものがあるため、何処かで敬遠がちになってしまうことがある。しかし彼の場合は、PVにちょっとしたアイデアを使い、MTVの方で火が付いてヒットを記録したことにより、サウンドとしてではなくてビジュアル作品としてのアプローチが成功することになった。が、逆に、そのイメージが強すぎて、後が続かなかったのは皮肉な所でもある。

現在も現役として活動しているものの、「一発屋」というレッテルが貼られたことが音楽的な活動に苦労していることになったが、「一発屋」でも'80's終盤に名前を刻んだことに変わりはない。'90'sの期待の星となったが、'90'sに入ってから発表した曲は今一つということで、ある意味では「'90'sは混迷の時代」ということを象徴していることにもなる。'80'sサウンドが好きで、ラップが好みという方は、しっかりとチェックしておきたいアルバムである。

 

Stone Cold Rhymin'

Stone Cold Rhymin'

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Island Masters
  • 発売日: 2001/02/20
  • メディア: CD

↓ボーナス・トラックありはこちら

Stone Cold Rhymin'

Stone Cold Rhymin'

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Delicious Vinyl
  • 発売日: 2009/11/09
  • メディア: CD

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