AMY GRANT『NEVER ALONE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1980年に発表された彼女の3rd.アルバムである。前作がそれなりに評価され、シンガーとしてだけではなくソングライターとしても評価を受けたことで、本作でもその道を進んでいくのだが、セールスの点でも前作に及ばず、Billboardのアルバム・チャートにもランクインしていない。(彼女に陽が当たるのにはまだまだ時間がかかることになる。)が、佳曲が揃っているアルバムでもあって、無名時代でもなかなかの曲を作っていたことが分かるアルバムである。
収録曲は以下の全12曲である。『Look What Has Happened To Me』『So Glad』『Walking Away With You』『Family』『Don't Give Up On Me』『That's The Day』『If I Have To Die』『All I Ever Have To Be』『It's A Miracle』『Too Late』『First Love』『Say Once More』。
尚、本アルバムからはシングル・カットされた曲が無いのだが、これも本アルバムのセールスが伸びなかった理由の一つとされているのは言うまでもない。(シングル・ライクな曲もあるのですがね...)
お薦め曲は『Walking Away With You』『All I Ever Have To Be』『It's A Miracle』『Say Once More』という所をピックアップしておく。(少なくとも数曲はシングル・カットしても良かったと思うのですが、当時の彼女はシンガーとしては完全に無名であり、レコード・セールスの点でも実績がなかったので、仕方のない所ですかね...)
前作からはクリスチャン・チャートで1位を獲得した曲が生まれているが、本作もその路線の延長線上にあって、カントリー・テイストに満ちたハートフルな優しいサウンドの曲が中心になっていて、とても聴きやすいものである。また、シンガーとして'90'sになってからブレイクすることになる彼女であるが、歌の上手さには定評があるが、その片鱗は本作でもしっかりと出ている。
本アルバムは殆ど陽の目を見ることがなかったが、2007年にリマスターされて再発されたことによって気軽に接することが出来るようになったのは嬉しい所である。まだまだ下積み時代であった若い彼女の歌声をじっくりと聴くのもよろしいかと...
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