久保田早紀『久保田早紀 ゴールデンJ-POP THE BEST』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のベスト盤は2001年にリリースされたものである。彼女の代表曲であってデビュー曲である『異邦人』から発表した9枚のシングル曲とそのB面曲を集めたものであり、ベスト盤ということではオーソドックスな内容である。ただ、それならば「シングル・コレクション」というタイトルでも良かった様な気もするのですが...ただ、シングルのB面の曲が収録されたことによって、初めてCD化された曲があるということで、これはこれで価値のある内容となった。
収録曲は以下の全18曲である。『異邦人』『夢飛行』『25時』『みせかけだけの優しさ』『九月の色』『真夜中の散歩』『オレンジ・エアメール・スペシャル』『長い夜』『レンズ・アイ』『日本の子供達』『ねがい』『地球はコンサート・ホール』『愛の時代』『ルシアン』『お友達』『エルドラド』『ピアニッシモで…』『夜の底は柔らかな幻』。
お薦め曲は、当たり前すぎるが『異邦人』と、『ピアニッシモで…』『愛の時代』というシングルA面曲、B面曲からは『夢飛行』『長い夜』『エルドラド』という所をピックアップしておく。
収録曲は1st.シングルから9th.シングルの順番で、A面曲、B面曲という順番に収録されているので、結果的に発表順ということになっている。そのため、年代順に並べられたシングル・コレクションというものになり、これはこれで貴重な資料ということになり、彼女のベスト盤と言うことでは特別な価値のあるものである。また、それが1枚のDISCに収められているというのもペイントが高いところである。(彼女の発表した全てのシングルが収められている。但し、1988年には「久米小百合」名義でシングルを発表している。)
久保田早紀というと、大ヒットした『異邦人』の一発屋という印象があるが、それ以外のシングル曲の中にも大ヒットを記録してもよいと思われる良い曲がある。結果的に2nd.シングル以降はビッグ・ヒットと言うことにはならなかったが、隠れた名曲がある。それだけに彼女の音楽に触れるには、シングル集である本アルバムは彼女のエッセンスを知るには十二分な内容であり、更に聴きたい場合にアルバムや他のベスト盤を選択するということでよろしいかと。
ただ、彼女の曲に「J-POP」という名称は如何なものかと...(「J-POP」という名称は'80's終盤の1988年になってからであり、定着したのは'90's前半である。)何せ、本アルバムに収録されている曲は全て1984年までに発表になった曲ですから... ということで、アルバム・タイトルだけは変えるべきだと思います。(音楽内容には関係ない話ですが...)
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