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名曲探偵アマデウス#61 チャイコフスキー「交響曲第4番」 [ドラマ]

3年目の2本目となった今回は、チャイコフスキーの「交響曲第4番」でした。チャイコフスキーも今回が4曲目ということで、トップ・タイとなりました。が、チャイコフスキーに関してはまたまた違った所が紹介されていたので、こういうのは良いですね。

また、今回のゲストは近藤公園ということで、「風のハルカ」を思い出しました。

冒頭、いい天気ということで、所長が伸び伸びしている。カノンさんは既に行楽モードに入っていて、本日は「店じまい」にしてピクニックに行こうと言い出す。しかも、客は来ないと決めつけているのはいつもの通りでした。更に、ピクニックに行く準備も整っているということで、所長もそれに乗り、2人はピクニックに行こうとする。そんな所に依頼人がやってきた。カノンさんは「今日は店じまい」と言うが、「午前10時」と依頼人は言う。そして、ハウ・トゥ本の出版で相談に乗って欲しいということを話す。用意していたレコード(今回はCDではなくてLPでした。→LPは久しぶりですね。)をかけた。曲はチャイコフスキーの「交響曲第4番」であり、この曲はチャイコフスキーがどん底の時に作曲した曲ということで、成功するためのハウ・トゥ本製作の協力依頼だった。

カノンさんはそれでもピクニックに行きたい、という表情をしていたが、所長は依頼人の相談に乗ることにして、ピクニックはお流れになりました。

いつものように、第1楽章から聴き始め、解説を始める所長。依頼人は、白紙の本の中身を作っていこうとするが、これが「絶対音楽」と「標題音楽」がある中で「標題音楽」と同じということから始まる所長。カノンさんも、スイッチが入った所長は止められないと分かっているため、本作りにノリノリになっていました。

曲の解説では、「ヘミオラ」と「ピッチカート」についての解説があったが、その中でも「ピッチカート」については、バイオリンを弓で弾くという普通の演奏方法による音と、ピッチカートによる演奏の音の聴き比べがあって、とても分かりやすい説明でした。

「ピッチカート」は弦を指で弾いて音を出す演奏法ということで、どことなくギターに近い音だと感じたのだが、今回はチャイコフスキーはロシア人ということもあって、ロシアの民族楽器であるバラライカが出てきて、その解説と、バラライカによる演奏もあって、弓、ピッチカート、バラライカの3つの音の違いを聴き比べることが出来たのは有り難い所でした。

そして、ロシア民謡の『野に立つ白樺』のメロディを引用しているということが語られたが、これについては、ロシア民謡を引用しているということは知っていたが、曲名の方は忘れていただけに、有り難い解説でした。(時々耳にするメロディでもあるのだが、この曲のタイトルは完全に頭から消えていましたので...)

最終的には、「交響曲第4番」の各楽章に倣った形で、ハウ・トゥ本の各章の表題が決まったということで、依頼人は帰っていくが、この時に印税の一部を所長に払うと約束していた。これにカノンさんも喜んでいたが、どれだけ売れることですかね?ただ、売れた場合、今回の所長は本の中身を書いた訳ではなく、曲の解説をしただけだから、これで印税が入ってくるようだと、余りにもぼろいも浮けば無しと言うことになりますね。が、本ということでは、ディープ内藤の件で売れないということで痛い目に会っているはずなんですがね...

今回は、ドラマ部分は約36分弱、曲が7分、ラストのオチの所が1分強という構成でした。また、曲の所は、4つの楽章のダイジェストといった内容でした。(解説のあった部分を中心にしていました。)時間的に全てをと言うのは無理なだけに、何処か一部になるかとも思いましたが、解説のあった所を一通り触れるというのは、説明のおさらいにもなって良いですね。

ラストのオチは、所長が何冊かの本を抱えて戻って来た。「どうしたんですか?」とカノンさんが尋ねると、「私も人生、再出発してみようと思ってね...」と口にする。で、カノンさんは所長が持ってきた本を見てみる。「寝ているだけで成功する方法」「売れる生き方」「猫でも億万長者になれる術」などなどということで、「何ですかこれ?」とカノンさん。所長は「こういうものを呼んだら何か役に立つんじゃないか」と言う。すとカノンさんは「こないだと言ってること違いませんか?」と突っ込む。すると所長は下を向いて「毎月の支払いが苦しくて...」とぼそぼそと言う。するとカノンさんが立ち上がって「所長にはこんな本は似合いません」と言い、「所長は成功とか失敗とか、支払いとか、そういうこと超越しちゃってるんですから。そのままで良いんです」と熱く語る。するとカノンさんの様子を伺いながら「支払い、しなくていいのか?」と問う。カノンさんは笑顔で「はい」と返した。そして、「こんなにお天気の良い日はピクニックに行って、人生楽しみましょう。人生、楽しんでなんぼです」とピクニックのお誘いをする。所長は「そうだった」と言い「サボっちゃえ!」ということで、ピクニックに行くことにした。カノンさんは「やった!」と言い、バスケットを手にして所長の後について行きました。

冒頭で「ピクニックに」ということが潰れてしまったカノンさんだったが、「ピクニック」ということを諦められなかったのですね。で、所長とピクニックに行く、という夢を実現させたということで、これもカノンさんにとっては「一つの成功」でした。→カノンさんもこの物語では1つの「成功」を掴んだということで、一応、ハウ・トゥ本が無くても成功を掴んだということで、これはこれで良いのだが、所長に「支払い、しなくていいのか」と言われて「はい」と答えた後で、所長が「じゃあ、給料は支払わないよ」と言われたらどうしたでしょうかね?そういう別のオチが頭に浮かんだだけに、物語でのオチも悪くなかったが、もう一捻り欲しいとも思ってしまいました。

今回のカノンさんは、冒頭で「ピクニック」と言うことを口にしていたこともあって、依頼人が来たことに不満があったようだが、いざ、謎解きが始まって、ハウ・トゥ本のことになると、ピクニックのことを忘れてノリノリになっていたが、これはラストに「人生、楽しんでなんぼです」という台詞にも繋がるが、楽しんでいるカノンさんらしいところでした。が、突っ込むところは突っ込み、貶すところは貶していたので、派手な動きは見せなかったが、カノンさんらしさがたっぷりと出ていましたね。

また、劇中で依頼人がカノンさんの頭を本でナデナデしていたが、浜口先生と教え子・水野ハルカの妹・アスカという関係なのか、浜口夫妻としての遊びなのか、どっちだったのでしょうか?(そういえば、アスカさんはベストセラー小説家でもあったたげに...)

次回は来週4/12で、ファイルNo.062のモーツァルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」です。その次からは暫く再放送と言うことになって、4/19はファイルNo.048のショスタコーヴィチ「交響曲第5番」の再放送、4/26はファイルNo.050のヤナーチェク「シンフォニエッタ」の再放送の予定となっていて、新作となるファイルNo.063のシューマン「幻想曲 ハ長調」は5/10までオアズケとなります。新年度も月に2.5本(半年で15本)というペースが続くようですね。少しはペースを上げてほしいとも思いますが、ペースを上げたことで質の低下となることはさけて貰いたいので、今までのペースでも良いですけど...(その分、再放送で、復習できますし...→と言っても、これまでの分は全て録画してあるので、いつでも復習は可能なんですけど...)

 

チャイコフスキー:交響曲第4番

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  • アーティスト: カラヤン(ヘルベルト・フォン),チャイコフスキー,ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
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  • 発売日: 2006/11/08
  • メディア: CD

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チャイコフスキー : 交響曲第4番ヘ短調

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  • 発売日: 1998/06/10
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チャイコフスキー:交響曲第4番

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  • アーティスト: ショルティ(サー・ゲオルグ),チャイコフスキー,シカゴ交響楽団
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  • メディア: CD
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  • アーティスト: チャイコフスキー,ゲルギエフ(ワレリー),ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
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チャイコフスキー : 交響曲第4番ヘ短調

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  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
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↓今回はこれを拾っておきます。
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