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ASSOCIATES『THE AFFECTIONATE PUNCH』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1980年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。英国・スコットランド出身の彼らであるが、本アルバムは色々とあって、オリジナル版は完全に葬り去られる存在となっていた。特に、1982年に本作のリミックス・アルバム(収録曲は同じであるが、再録音をして、曲順も変更されている。)がリリースされてからは完全に無いもの扱いとなっていた。その幻のデビュー・アルバムがリマスターされて登場したということで、貴重なアルバムである。

収録曲は、オリジナル版では全10曲であったが、2005年にリマスターされたときに4曲のボーナス・トラックが追加されて、現在では全14曲になっている。収録曲は以下の通りである。『The Affectionate Punch』『Amused As Always』『Logan Time』『Paper House』『Transport To Central』『A Matter Of Gender』『Even Dogs In The Wild』『Would I.Bounce Back』『Deeply Concerned』『A』。(以下、ボーナス・トラック)『You Were Young』『Janice』『Boys Keep Swinging (Mono Version)』と『Mona Property Girl』。

この中からシングル・カットされたのはアルバム・タイトル・ナンバーの『The Affectionate Punch』と『A』の2曲であるが、特にチャートインする程のヒットにはなっていない。また、彼らのデビュー・シングルである『Boys Keep Swinging』(D. BOWIEのカヴァーである。)がボーナス・トラックとして収録されたというのも嬉しい所である。

お薦め曲はアルバム・タイトル・ナンバーでもある『The Affectionate Punch』と、『Amused As Always』『Logan Time』『Deeply Concerned』をピックアップしておく。尚、ボーナス・トラックとして収録されたデビュー・シングルの『Boys Keep Swinging』はモノラル・バージョンということで、これは大変貴重なものである。

'70's終盤のディスコ・サウンドの世界的なブームの中、ロックの世界では「パンク」とそれに変わるものとして「ニューウェーブ」と呼ばれるものが次々と登場してくるが、彼らもそういうポスト・パンクの系列のバンドである。彼らがヒットを飛ばすことになるのは1982年の3rd.アルバムからであるが、メンバーのビリーとアランの音楽的な相違からアランの脱退によって、ASSOCIATESはビリーのプロジェクトになっていく。デュオとしてはASSOCIATESを名乗る前にも発表した曲があるが、その時代も短く、2人によるアルバムはヒットし無かったこともあって、入手しにくい状況であった。そんな中で、幻のアルバムである本作がリイシューされたということは、これだけで貴重な資料である。特にビリー1人になってからはいくつかのヒット曲が生まれていて評価されているだけに、無名時代の作品は貴重である。資料性と言うことでも価値の高いアルバムである。(特にUKロックがお好きな方にはお勧めである。)但し、'80'sポップスがお好きな方には向かないサウンドですけど...

 

The Affectionate Punch

The Affectionate Punch

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Fiction
  • 発売日: 2005/08/16
  • メディア: CD


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