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ARMOURY SHOW『WAITING FOR THE FLOODS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1985年に発表された彼らの唯一のアルバムである。彼らはパンク旋風の後のポスト・パンク・バンドの洪水状態の中で、イギリスでは人気を得たTHE SKIDSのメンバーの最後に残った2人と、孤高のカルト・バンドとして知られるMAGAZINEのメンバーの一部とで結成されたバンドである。(この当時は次々と新しいバンドが登場しては解散を繰り返していた時期でもあって、メンバーもいくつかのバンドを転々とするということが多かった時期でもある。)結局、彼らも大成することなく解散してしまうことになる。しかし、なかなか骨のあるロックを聴かせているということで、同時期のUKロック・ファンの間では以外と名前の通っているバンドの一つである。

収録曲は以下の全10曲である。『Castles In Spain』『Kyrie』『A Feeling』『We Can Be Brave Again』『Higher Than The World』『The Glory Of Love』『Waiting For The Floods』『A Sense Of Freedom』『Sleep City Sleep』『Avalanche』。

この中からシングル・カットされたのは次の3曲である。『Castles In Spain』『We Can Be Brave Again』『The Glory Of Love』。但し、『Castles In Spain』はアルバム・リリースよりも前の1984年にリリースされていて、更に同曲の「Wubb Dubb Mix」が12"シングルとしてもリリースされている。

お薦め曲は、やはり彼らの代表曲として最も耳にする機会の多い『Castles In Spain』と『The Glory Of Love』『Waiting For The Floods』『Sleep City Sleep』をピックアップしておく。

ポスト・パンクのバンドとしては、メンバー同士での音楽的な違いからくる対立も激しく、離合集散が繰り返されるという状態となり、大成したバンドは少ない。彼らもそういうバンドの一つである。しかし、THE SKIDSには後にBIG COUNTRY(一発屋という印象があるのもまた事実ですが...)を結成するS・アダムソンがいて、彼はARMOURY SHOWを結成することになるTHE SKIDのメンバー達との間で音楽的な対立からBIG COUNTRYを結成している。そしてBIG COUNTRYは(一発屋とも言われているが)大ヒットを放ったということで、THE SKIDSの残ったメンバーが後に結成したバンドであるARMOURY SHOWは名前が出てくることになる。(ちょっと悲しい一面もありますけど...)よって、'80'sのブリティッシュ・ロックを語る上では、大きなヒット曲が無いのに、名前だけは(意外と)高い。

確かに彼らのサウンドは大衆受けするものとは言い難いところがある。しかし、ロックということではメインストリームにあるものではないが、骨のあるものである。'80'sのブリティッシュ・ロックを聴くのであれば、一度は聴いておきましょう。

 

Waiting for the Floods

Waiting for the Floods

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Track
  • 発売日: 2002/03/11
  • メディア: CD


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