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BERLIN『PLEASURE VICTIM』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1982年に発表された彼らの2nd.アルバムである。彼らは何と言っても、1986年の映画「トップガン」の『Take My Breath Away』のビッグ・ヒットで知られているが、デビュー当初はニューウェーブ系のバンドであって、如何にも'80's(前半)のシンセサイザーを前面に出したサウンドで突っ走っていた。(『Take …』の発表当時は、彼らにしてはイレギュラーな曲だったという印象の方が強かったですからね)本アルバムもその路線であって、ちょっとしたヒット曲が生まれたことで名前を知られていくことになったアルバムである。(当時としては、ちょっと過激な印象の方が強かったですね。)本アルバムはBillboardのアルバム・チャートで最高位30位を記録していて、1983年の年間アルバム・チャートでは66位にランクインしている。

収録曲は以下の全8曲である。『Tell Me Why』『Pleasure Victim』『Sex (I'm A...)』『Masquerade』『The Metro』『World Of Smiles』『Torture』『Sex (I'm A...) [Extended Version]』。

この中からシングル・カットされたのは4曲である。1st.シングルの『Tell Me Why』は特にチャートインしていないが、『Sex (I'm A...)』がBillboardで最高位62位、『The Metro』が同・58位、『Masquerade』が同・82位を記録している。(これらの順位では、流石に年間シングル・チャートのTOP 100にはランクインしていない。)

お薦め曲は、アルバム・タイトル・ナンバーである『Pleasure Victim』と、シングル・カットされている『Tell Me Why』『Sex (I'm A...)』『The Metro』をピックアップしておく。

'80's前半のシンセサイザーを前面に出したサウンドは、現在のものと比べると技術的には見劣りするものであるが、彼らは当時の技術を実験的な試みという位置づけで、機械的でクールで冷たい感じがするものということでまとめ上げていて、これが斬新さを感じさせ、当時の音楽シーンに強烈なインパクトを与えることになった。

また、彼らのキャリアに於いても、初めてヒットを記録したアルバムであるだけに、重要なポジションとなるアルバムである。大ヒット曲『Take My Breath Away』というバラード・ナンバーがあることから、彼らについて余り知らないという方で、そういうものを期待すると、本アルバムにはそのようなものは無いので裏切られたと思うかも知れないが、『Take …』の方が彼らにとっては異質な曲なのである。(だからこそ、そのサウンドの変化の驚きと映画挿入曲ということで大ヒットとなった。)

'80'sのシンセサイザーを前面に出したサウンドがお好きな方であれば、抵抗感無しに受け入れられるものであって、聴いておきたいアルバムであるが、彼らについて余り知らないで、『Take My Breath Away』のようなものを期待するという方は、本アルバムには触れない方が良いかも知れないですね。

 

Pleasure Victim

Pleasure Victim

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Geffen
  • 発売日: 1996/03/19
  • メディア: CD


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