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「QUI?」 [映画(洋画)]

表題の作品は1970年のフランス映画「どしゃ降り」である。本格的なサスペンス・ミステリー作品であると同時に、オーストリア出身の伝説の女優・ロミー・シュナイダーの魅力を堪能出来る作品でもある。

作品データを記しておくと、時間は78分、監督はレオナール・ケーゲル、脚本はレオナール・ケーゲル、撮影はジャン・ブールゴワン、音楽はクロード・ボランである。そして出演は、モーリス・ロネ、ロミー・シュナイダー、シモーヌ・バッシュ、ガブリエル・ティンティ、たちである。

若い恋人同士のクロードとマリーナが乗った車が崖から海に転落した。マリーナは寸前でドアを開けて外に飛び出したため無事であった。一方、車と共に海に転落したクロードの死体は発見されなかった。事故の知らせを聞いたクロードの兄・セルジュは、マリーナの様子から、彼女が何かを仕組んだのではないかと疑った。一方、マリーナはマリーナで、クロードは何処かで生きている様な気がしていて、落ち着かなかった。祖なんんか、セルジュはマリーナを誘ってクロードの車を調べる。すると、シートの奥に、一発だけ弾が減っていた銃を発見した。これでセルジュはマリーナが何かをしたと確信するようになる。しかし同時にマリーナに対する強い愛も感じ始めていた。翌日、セルジュの元に警察から連絡が入る。クロードの死体が発見されたというのだった。確認のために死体を見たセルジュは、それをクロードと判断するが、死体は腐乱していて、衣服と年齢的なことからクロードと判断したのだった。一方、マリーナは買い物に出ていたが、彼女の前にクロードが現れた。マリーナは必死に逃げて、アパートに帰ってきた。が、そこにはクロードが待っていた。クロードは自分を侮辱したマリーナを殺そうとしてくるマリーナと海に飛び込んだのだった。ナイフを手にしてマリーナを殺そうとするクロード。もみ合っている内にマリーナはクロードを刺して殺してしまった。そんな所にセルジュが戻って来た。で、クロードの死体を土の中に埋めて、過去を全て捨てて旅に出た2人。が、長雨で土砂が流されて、クロードの死体が現れたのだった...

登場人物が少なくても良質のサスペンスは出来るものである。ロミー・シュナイダーの美しさとガブリエレ・ティンティの不気味さがサスペンスという所を盛り上げている。ただ、車で海に飛び込んだ原因となった描写に関しては、もう少しバックボーンを描くべきであったかと...

アメリカのサスペンスではなくフランス映画独特の味も出ているだけに、サスペンス・ファンとしては一度は見ておきたい作品である。(ただ、アメリカ映画とは違う独特の雰囲気は好みの分かれるところでしょうが...→肌が合わないという方は、シシーことR・シュナイダーの美しさを楽しむということでもよろしいかと...)

 

↓本作はDVD化されていません。

どしゃ降り [VHS]

  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • メディア: VHS

 

↓R・シュナイダー関係を...

ロミー 映画に愛された女──女優ロミー・シュナイダーの生涯

ロミー 映画に愛された女──女優ロミー・シュナイダーの生涯

  • 作者: 佐々木 秀一
  • 出版社/メーカー: 国書刊行会
  • 発売日: 2009/10/23
  • メディア: 単行本

ロミー・シュナイダー―恋ひとすじに (20世紀メモリアル)

ロミー・シュナイダー―恋ひとすじに (20世紀メモリアル)

  • 作者: ロミー・シュナイダー
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 1991/07
  • メディア: 単行本

ロミー・シュナイダー―ラヴェンダーの香り、慕情のひと (1977年) (シネアルバム〈55〉)

  • 作者: 日野 康一
  • 出版社/メーカー: 芳賀書店
  • 発売日: 1977/11
  • メディア: -


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