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BAD ENGLISH『BAD ENGLISH』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1989年に発表された彼らの1st.アルバムである。日本では、元JOURNEYのニール・ショーンとジョナサン・ケインの2人に目が入ってしまうが、ソロ・シンガーとしてヒット曲を持っているボーカルのジョン・ウェイトの味のあるボーカルも忘れられないバンドである。活動期間は3年ほどという見時間間であったが、持ち味をしっかりと発揮しているのは流石という所である。本アルバムはアメリカではBillboardで最高位21位を記録していて、1990年のBillboard年間アルバム・チャートでは61位にランクインしている。また、イギリスでは最高位74位を記録している。(やはり、アメリカでのヒットの方が大きかったが、メンバーやサウンドを考えると当然でしょうね。)
収録曲は以下の全13曲である。『Best Of What I Got』『Heaven Is A 4 Letter Word』『Possession』『Forget Me Not』『When I See You Smile』『Tough Times Don't Last』『Ghost In Your Heart』『Price Of Love』『Ready When You Are』『Lay Down』『Restless Ones』『Rockin' Horse』『Don't Walk Away』。

この中からシングル・カットされたのは都合6曲である。1st.シングルの『Forget Me Not』はBillboardで最高位45位を記録しただけであったが、続く『When I See You Smile』が全米o.1の座を獲得(2週連続1位)して、1989年のBillboard年間シングル・チャートでも34位にランクインする大ヒットとなった。また、イギリスでは最高位61位を記録している。その後、『Best Of What I Got』を挟んで、『Price Of Love』がBillboardで最高位5位(1990年の年間シングル・チャートでは68位)、イギリスでは最高位80位を記録する大ヒットとなり、『Heaven Is A 4 Letter Word』がBillboardで最高位66位、『Possession』が同21位を記録している。

お薦め曲は、大ヒットを記録した『When I See You Smile』と『Price Of Love』、そしてシングル・カットされた中からは『Possession』を、それ以外では『Best Of What I Got』と『Ghost In Your Heart』をチョイスしておく。

'80'sのロックを語る上では「産業ロック」という言葉が出てくるが、JOURNEYはその代表的なグループとして知られている。そのJOURNEYのメンバーが複数いるということで、彼らにもついても「産業ロック」のことが頭をよぎってしまうのは仕方のない所である。確かに、バラード曲が多く、「産業ロック」という所を意識しているようであるのは確かであるが、そういうものを超越した所にあるのがJ・ウェイツのボーカルである。(彼自身は1984年にソロで全米No.1ヒットを放っている。)そのジョンのボーカルとN・ショーンのギターとが上手く融け合っていて、相乗効果を引き出していて、秀作に達している、こういうところは一流ミュージシャンの間ではよくあることでもある。

本アルバムは、'80'sもまもなく幕が下りようとしている時期に、'80'sのロックを語る上で欠かすことのできない顔ぶれが集まって、良くも悪くも'80'sロックを総括するような内容となったアルバムであり、'80'sロック・ファンであれば聴いておきたいアルバムである。(捨て曲も無いですし...)

 

Bad English

Bad English

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 2008/02/01
  • メディア: CD


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