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アザミ嬢のララバイ#2 [ドラマ]

第2話は遠恋カップルの物語。しかも「七夕」をもターフにした設定で、そのカップルの12年を描いている。登場人物は殆どがそのカップルの2人ということで、「恋日」にありそうな物語になる(キャストが星野真里と和田聰宏という「恋日」出演経験のある2人ということもある。)のかという気がしていたが、「恋日」にはならないシニカルな展開という物語でした。が、どことなく「恋日・文學の唄」にあった一編「女難」を思い出させてくれる物語でもありました。

遠距離恋愛のカップル織江と雅彦(当然、織姫と彦星を意識した名前ですね。)は1年に1度だけホテルで関係を持つというカップルだった。最初は、そういう関係であっても上手くいくと信じていた2人は、1年に1度の逢う時に、お互いの会いを確認して「愛を更新」していた。が、時間の流れと共に2人は変わっていく。

やがて、結婚することを選んだ2人だったが、雅彦は単身で離れた土地に住んでいて、織江は日常生活の中に不満を抱えるようになり、浮気を、また、雅彦の単身でいることから自由と寂しさから浮気をするようになる。そんな2人はやがて離婚を選んだ。それは、お互いのことを知りすぎていたからではなく、殆ど知らなかったためだったと分かった2人。が、2人はそうやって「愛を更新」していくのだった。

物語は、1998年、1999年、2001年、2002年、2005年、2007年、2010年という7つの年の2人がホテルで逢った時を綴ったものである。最初とラストでは12年という歳月が流れていることになるが、当然、2人も年齢を重ねているところがしっかりと出ている。最初の所では回想として2人の高校生姿が出てくるというちょっと無理がある所があるのだが、12年の歳月を順番に描いたことで、その「無理」というのが逆に「あり」と思えるようになってしまったのは、12年という時間を逆手に取っていたということになり、上手いところでした。

また、遠恋でもやっていけると思っていた2人が、歳月の流れで次第に変わっていくというのはよく分かるところであるが、結婚してからの織江が日常生活で(雅彦の)親の世話をしていて、それが不満を募らせていくことになるというのは痛い所を上手く語っていました。

物語では派手な所がなく、舞台となっているのが殆どホテルの一室であるため、ドラマというよりも舞台作品という雰囲気が強かったが、製作費だけは随分と抑えられたているのもまた事実。が、設定の巧さと展開の良さがそういう所を見事にカバーしている。最近の中途半端なドラマはこういう所を見習ってほしいですね。→予算がなければ、それなりに工夫をすればいいだけのことである。

 

↓主題歌

アザミ嬢のララバイ

  • アーティスト: 中島みゆき,船山基紀
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 1988/10/21
  • メディア: CD

 

↓やっぱりこれを拾っておきます。

恋する日曜日 文學の唄 ラブストーリーコレクション [DVD]

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  • 出版社/メーカー: KINGRECORDS.CO.,LTD(K)(D)
  • メディア: DVD


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