ケータイ刑事銭形泪25話(2nd.12話)[裏ネタ編]PART 8 [ケータイ刑事]
今週はショパンの生誕200年の特番で「名曲探偵アマデウス」はお休みだったので、ピンチヒッター泪ちゃんに登場して貰います。尚、来週は待望の新作となるファイルNo.063のシューマン「幻想曲 ハ長調」の放送となります。
「銭形泪・裏ネタ編」も今回からは通算では25話となる2nd.12話の「千里眼を持つ女 ~全てをお見通し殺人事件」に突入です。この物語の「裏ネタ編」は過去にはPART 7まで記している(2009/5/25、26、28、6/1、2、5、6日付けで記しています。)ので、PART 8からということになります。今回はサブタイトルにある言葉から、「千里眼」について、そしてこの物語のゲストであって、「雷・2nd.9話」ではこの物語で演じたキャラの妹を演じた「大西結花」について、そしてテレビでの放送では泪ちゃんがこのように紹介された「助手」について記します。尚、「千里眼」については「泪・25話(2nd.12話)[裏ネタ編]PART 1」で記したものをベースにして、「助手」については「泪・38話(2nd.25話・AS3話)[裏ネタ編]PART 9」で記したものをベースにして加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事については「ここをクリック」してご覧下さい。
「千里眼」:遠隔地の出来事を、あたかもその現場にいるように直覚的に感知する神秘的な能力のこと、またはその能力を持つ人のことを言う。ということで、超能力の一つとしてされている。尚、仏教に於いては、この能力のことを「天眼通」と言う。
また、人の心を見通すことの出来るぬきんでた能力、眼力のことを指す場合もある。→これは中国の故事(北史の一節から来ているものである。)
英語では「Clairvoyance」と言うが、透視能力や予知能力という超能力の一種として認識されることもあって、英語では「Second Sight」と言う場合もある。また、千里眼の人」のことは「Clairvoyant」と言う。
尚、日本では、明治末期に「千里眼事件」と言われる騒動が起こっている。これは、当時23歳の御船千鶴子という女性が「千里眼」の能力の持ち主として注目されるようになり、彼女の能力を見出した義兄の清原猛雄と元で、千鶴子は千里眼による体内透視による治療を行うようになった。これを東京朝日新聞が取り上げ、千鶴子の透視能力の実験を行うことになった。最初の実験では、千鶴子の透視は高い的中率を誇ったが、それから二ヶ月弱の後、より厳重に封印されたカードを使っての再実験が行われた。この時、千鶴子は透視に失敗した。しかし、方法によっては的中したことで、脚光を浴びることになった。更に、少人数を集めて公開実験が行われたが、この時、千鶴子の得意な方法を用いると、投資に成功して的中したが、カードのすり替えが前に行われていたことが分かり、彼女の能力に疑問視する声が出た。結局、実験で千鶴子は千里眼の能力を証明することが出来なかった。翌年、千鶴子は自殺して、真相が明らかにされることはなかった。
また、「念写」を行う長尾郁子についても新聞が取り上げて報道された。で、こちらも実験が行われた。しかし、妨害工作があったとして、実験は成功せず、別の騒動になった。そして、これも「念写」を証明できないまま郁子が病死てしまったため、「千里眼は科学にあらず」とされて、真偽が解明されることはなかった。
これらの事件があったことにより、「千里眼」はインチキというレッテルが貼られ、仕掛けのあるマジックの一種と見なされるようになった。現在でもそれが覆されることはなく、千里眼事件によって定着した認識がされている。→マジックでは「千里眼」と言う言い方ではなくて「透視」と呼ばれるようになったのも、「千里眼事件」による負のイメージを嫌ってのことである。
「大西結花」:1968年、大阪出身の女優である。デビューは1984年で、ドラマ「家族の晩餐」である。翌1985年には歌手デビューも果たしている。(銭形姉妹を演じた中で最年長の愛お姉ちゃまこと宮﨑あおいさんが生まれる前にデビューしていることになる。)
彼女がブレイクしたのは1986年から1987年に放送された「スケバン刑事Ⅲ」で、主人公の姉(長女)・風間結花である。→何かと「スケバン刑事」と「ケータイ刑事」は比較されることがあるが、全くジャンルは異なった作品である。(乱暴に言うと、「スケバン刑事」はヨーヨーを振り回す女子高生刑事のアクションが見せ場となっている作品であって、派手な作の作品であるが、「ケータイ刑事」は暴力的な所は排除して、知的に謎を解くミステリー作品である。)
映画出演は1985年の「台風クラブ」が最初であり、その後も何本かの作品に出演している。1996年の「くノ一忍法帖 忍者月影抄」では主役を務めているが、主演よりも脇役での出演が多い。「スケバン刑事」の後も女優として活躍しているが、歌手としてもシングル15枚、アルバム14枚(ベスト・アルバムを含む)をこれまでにリリースしている。(但し、その殆どが90年代前半までにリリースされたものであり、'90's中盤には女優としての活動に絞って芸能活動を続けている。)
彼女というと、やはり「スケバン刑事」ということになるが、そんな彼女が「ケータイ刑事」にゲスト出演したというのは、心憎いキャスティングでもある。
尚、この物語では綾小路波子として出演したが、「雷・2nd.10話」では、その波子の妹・波江として再び登場というのも心憎い所である。(期待出来ない状況にあるが)8代目が登場したら、その波江の妹として再々登場して貰いたいところである。
「助手」:仕事の補助、手助けをする人のことである。英語では「Assistant」と呼ばれる。様々な所で仕事を助ける人は存在していて、「○○アシスタント」という名前で呼ばれているが、これらは全て「助手」ということになる。また、仕事内容から考えると、広義では「秘書」も「助手」に含まれることになるが、一般的には「秘書」は「秘書」として「助手」には含まない別の存在として扱われている。
また、大学などの教育機関に於いては「助手」という名称の学校職員がいる。(これは英語で「Reader」という。)大学に於ける「助手」の役職は、教授や助教授の職務を助けるのが職務である。(2007年の学校教育法の改正によって「助教授」が廃止され「准教授」が設置されることになったが、厳密には「助教授」が「准教授」という名称変更ではない。「助教授」は「教授の職務を助ける」ことが職務であるが、「准教授」の職務は「教授」と同じである。)当然、自分の研究を行うという職務もあるのは言うまでも無い。また、大学の授業を行う助手もいる。
それ以外でも、様々な職業で「助手」は重要な役割を担っている。(乱暴な言い方をすると、アルバイトで雇われる人も助手ということが出来る。)良く知られているのは、漫画家やデザイナーのアシスタントと呼ばれる人がいる。(彼らの仕事は、漫画家やデザイナーの仕事を助けるのが職務であるのは言うまでも無いが、同時に修行中の身であって、将来の独立を目指しているのが一般的である。)
その他の助手ということでは、一部の家が雇う家政婦やメイドなども該当することになる。(特に「お手伝いさん」と言われる人は典型的な(主婦の)「助手」と言うことが出来る。)尚、この家政婦やメイドといった「助手」の場合はも英語では「Helper」と呼ばれる。
そう言えば、泪を演じた黒川芽以さんは、NHKの「名曲探偵アマデウス」(最近では直ぐに終了してしまう番組が多い中、2008年4月のスタートで、現在3年目に突入しました。)では名曲探偵・天出臼夫(あまで・うすお)の助手・響カノン(ひびき・かのん)を演じている。劇中での役割は「ケータイ刑事」でいうと相棒刑事の立場を演じていることになるが、こういうキャスティングというのもまた面白い所ですね。尚、「名曲探偵アマデウス」はクラシックの名曲に秘められた謎を事件風にして解き明かしていくという内容であって、クラシック音楽に関する様々な知識を得ることが出来る番組である。
↓いくつか
コメント 0