ケータイ刑事銭形命12話[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]
「銭形命」の第12話「サマーパーティーは危険な香り! ~赤坂BLITZ殺人事件」の「裏ネタ編」の2回目となる今回は、この物語のオークションの出品者の遠山金五郎がこの人の末裔だったと言うことから、「末裔」についてと「遠山金四郎」について、出品されたものはこれに記されていたことから「半紙」について記します。尚、「末裔」については「泪・27話(2nd.14話)[裏ネタ編]PART 2」で記したものをベースにして加筆しました。
尚、BS-TBSの本放送時に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「末裔」:「まつえい」と読むのが一般的であるが、「ばつえい」と読む場合もある。その血筋を受け継ぐ何世代も後の人のことを言う。別の言い方をすると「子孫」「後裔」「末孫」という言い方がある。尚、英語では「Descendant」と言う。
歴史の中では、直系関係がある場合、先人に対して後人のことを「末裔」と言う。(逆に、後人を基準にすると、(親よりも一つ前の世代、則ち祖父・祖母から前の)先人のことを「先祖」と言う。)しかし、一般に「○○の末裔」として「○○」の所に名前がはいる様な人は、その先祖が歴史に名を残すような有名な人物、偉大な人物である場合や、王族貴族などの有力者である場合が殆どである。(この場合、義賊や盗賊などであっても、歴史に名前を残していると、その人の名前も語られる。)よく言われるのは、「平家の末裔」とか、戦国武将の○○の末裔、などがある。また、「M2」で名前が出てきた「石川五右衛門の末裔」というのも普通に語られる物である。しかし、平凡な人物(例えば、戦国時代の、どこにでもいるような農民など)から、「農民の末裔」という様な言い方は、一般的には行われない。)
外国ではよく耳にするのは「バイキングの末裔」「貴族○○の末裔」というものがあって、イギリスでは「貴族の末裔」というのは現代でも何かと意味を持っている。
「遠山金四郎」:江戸時代の天保年間(1830年~1843年で、天皇は仁孝天皇の時代である。(江戸幕府の将軍は11代の徳川家斉と12代の徳川家慶の時代である。)に江戸の北町奉行として、その後南町奉行を務めた人物である。正式な名前は遠山金四郎景元(かげもと)であるが、テレビの時代劇「遠山の金さん」で名前が通っていて、遠山金四郎の名前で知られている。
生まれは1793年で、没したのは1855年である。明知遠山氏の分家の6代目であり、父は長崎奉行の遠山景晋である。幼名は通之進といい、1809年(文化6年)に父の通称であった金四郎を名乗るようになる。(結局、この名前が現在でも広くしられているということになる。)
1829年(文政12年)に父・景晋の隠居に伴って家督を相続した。そして後に勘定奉行を経て、1840年に北町奉行に就任する。そして天保の改革では南町奉行・矢部定謙と共に老中・水野忠邦や鳥居耀蔵と対立しながらも、改革に取り組んだ。しかし、後に鳥居の策謀によって矢部が罷免され、更に1843年には彼自身も北町奉行を罷免されて大目付となる。それから2年後に鳥居が失脚して、1845年に南町奉行に返り咲いた。(南町奉行としては1852年まで務めている。)
彼が有名になったのは、北町奉行の時に、芝居小屋を廃止しようとした水野たちに対して反対して、浅草猿若町への小屋移転を行うことに収めたことで、芝居関係者から崇められて、感謝の意味をこめて「遠山の金さん」を上演したことで、一般に広く知られるようになった。(当然、彼を賞賛する芝居であるため、遠山は正義の味方として描かれていて、水野や鳥居は悪役として描かれている。)そして、この芝居が後々にも受け継がれたことから、遠山の金さんは庶民の味方の良い町奉行、鳥居や水野は悪だくみをする腹黒い存在の悪というイメージが定着した。(南町奉行の鳥居は江戸の庶民の間では評判が悪かったのもまた事実である。)
金さんというと、「桜吹雪」の刺青がお馴染みであるが、歴史的には刺青を入れていたという確かな証拠は無い。しかし、若い頃に彫り物を入れたと言われていることから、刺青があったことは確かのようである。しかし、ドラマのように肩から背中全体に入れていたかどうかまでは分かっておらず、「右腕のみ」「左腕の一部」という説から、「桜の花びら1枚だけ」「背中に女の生首」という説がある。その一方で、「全身にくまなく入れていた」という説もある。(当然、全く入れていなかったという説もある。)→芝居として上演され続けることで、誇張されていったということもあり得ますし...
名奉行としては、彼と大岡忠相の2人が有名であるが、彼は将軍・徳川家慶から、その裁きぶりを賞賛されていて、実際、「奉行の模範」と讃えられている。ドラマの遠山の金さんはフィクションで誇張された部分もあるが、奉行としての能力は実際、高かったということである。しかし、記録としてはドラマのような名裁きを残したという記録はない。→事実とフィクションが複雑に絡み合って、ドラマでの遠山の金さんのイメージが膨らんだと言うことである。
「半紙」:和紙の一つであって、毛筆書きで使用される用紙である。現在では書道をする時に使用される紙として、誰もが使ったことがあるでしょうね。
江戸時代に一般的な紙として普及したが、歴史は平安時代にまで遡る。大判の杉原紙を半分に切っていたことから「半紙」と呼ばれるようになった。大きさは規格が定められていて、杉原紙が横二尺三寸(70cm)、縦一尺三寸(39cm)である。その半分の大きさで、約25cm×40cm程度のサイズである。
大きさが手頃と言うこともあって、長く使われていたが、江戸時代になると最も普及するようになる。紙面は比較的粗いが、江戸時代には石州半紙、徳地半紙、須崎半紙、柳川半紙などが有名になり、改良された質の良いものも登場している。(大洲半紙が有名である。)
一般的な半紙は、コウゾ(カゾ)の木を原料として作られていたが、改良された半紙はミツマタの木を原料に使用している。現在は化学パルプが広く利用されていて、手すきではなくて機械すきであるため、品質も安定している。(しかし、高級半紙はミツマタを使用した手すきというのが現在でも相場である。)→小学校で書道の授業があるため、大量生産、大量消費されている。(とは言っても、洋紙の方が本、ノートを初としてより大量に消費されていますが...)
英語では「Japanese Paper for Calligraphy」と言うように、「書道用の日本の紙」そのままである。→「寿司」は世界的にも広がったため「Sushi」が英単語になったが、書道の世界的な普及は、芸道の一つとしては知られているものの普及と言うことはおそらく無いため、「Hanshi」が英単語になることはないでしょうね...
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