BONGOS『DRUMS ALONG THE HUDSON』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1982年に発表された彼らの1st.アルバムである。バンド名から、ラテン系の民族音楽を想像してしまうが、彼らはパワーポップと呼ばれる聴きやすいサウンドを奏でるバンドであり、やはり'80'sらしいサウンドを聴かせてくれるバンドである。
収録曲は、オリジナル版の全15曲に1曲のボーナス・トラックが追加されて、全16曲となっている。(ラストがボーナス・トラックである。)収録曲は以下の通りである。『In The Congo』『Bulrushes』『Clay Midgets』『Video Eyes』『Glow In The Dark』『Telephoto Lens』『Certain Harbours』『Speaking Sands』『Burning Bush』『Automatic Doors』『Hunting』『Zebra Club』『Three Wise Men』『Mambo Sun』『Question Ball』『Nuts & Bolts』。
お薦め曲は、『In The Congo』『Bulrushes』『Clay Midgets』『Certain Harbours』『Automatic Doors』『Hunting』『Question Ball』という所をピックアップしておく。尚、2007年には本アルバムの特別版がリリースされていて、それには11曲のライヴ・テイクがボーナス・トラックとして更に追加されていて、全27曲の収録となっている。そちらでは、スタジオ収録版とライヴ版とを聴き比べることが出来るというお楽しみがあって、より深く彼らのサウンドを堪能することが出来る。
彼らは特に大ブレイクすることは無かったのだが、'80'sという新しい時代が到来した当初、第二次ブリティッシュ・インベージョンの嵐が吹き荒れる中、アメリカのバンドもなかなか面白いことを行っていたことを知るバンドでもある。(後に、「パワーポップ」と呼ばれるジャンルが確立することになるが、その道を築いたバンドの一つでもある。)彼らは'80'sサウンドの中でも本流から離れてしまうことになるが、聴きやすいサウンドであるために、特に拒絶反応が生じることはない。
'80's前半(特に初頭)は何かと新しいものが登場していてそれが淘汰されていく時代でもあった。当時は満開とはならなかったものの、後にそのジャンルが確立したということで、彼らの登場は少し早すぎた感がある。ということで、より深い所まで'80'sサウンドを楽しもうという方はチェックしておきたいバンドということで、コアな'80'sファンにお薦めしたいアルバムである。
↓ライヴ・テイク収録のSPECIAL EDITIONはこちらです。
コメント 0