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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その155) [ケータイ刑事]

今回はシチュエーションの予定であったが、ちょっと大きな物ということで「ある物」と言うことにします、で、今回のテーマは「電話ボックス」です。但し、普通の電話ボックスとしての利用ではなく、ちょっと変わった使い方をしている、という条件を付けます。で、取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「・2nd.3話」と「・1st.13話」の2本を、「007」からは「ゴールデンアイ」です。

ケータイ刑事」:「・2nd.3話」。「亜空間を越える死体 ~ノーベル賞的殺人事件」という物語。波動砲研究所がワープ装置を開発し、その公開実験が行われるということで、ちゃんと高村さんは現場にやってくる。また、鑑識・柴田太郎(しばた・たろう)さんの従兄弟で文科省の柴多太郎(しば・たたろう)さんも来ていた。(人類初のワープ実験と言うのに、集まったのはその3人だけでした。)開発したのは日本橋雷人であった。が、その形はどこから見ても普通の電話ボックスだった。

雷人は双子の弟・仙太を実験台にして、公開実験を開始する。で、仙太は電話ボックス(ワープ装置)の中に入る。何だかんだで、閃光と共に仙太の姿は電話ボックス(ワープ装置)から消えた。実験成功を誇らしげにする雷人だったが、ちゃんが電話ボックスに近づこうとするのを止めていた。

で、雷人は仙太のワープ先に向かうことを告げ、ちゃんたちは雷人が運転するマイクロバスでワープ先に向かった。が、ノロノロとバスは走り、やがて急停車した。雷人は仙太が倒れているのに気づいたのだった。で、ワープに成功したが、高低差があって、着地に失敗した、という雷人。が、ワープはあり得ないとするちゃんは殺人事件と考えて捜査を開始した。

当然、ちゃんの言うように、ワープは存在せずに、マジックの要領で見せたものだった。(やはり「ワープ装置」ではなく、見た目通りに「電話ボックス」と呼ぶのが正しいということになる。)仙太は電話ボックスに入ると、コードを繋ぐということで弾性体を体に繋ぎ、閃光と共に電話ボックスの上部(外からは見えない位置、天井部分)にへばりつくように隠れていたのだった。で、雷人たちが現場に向かうとしてその場を離れてから電話ボックスから出て、先回りをして屋上経由でバスに向かったが、屋上から降りる縄ばしご(油が塗ってあった)から転落してバスの上に落ちた。で、そのままバスはゆっくりと走り、急停車によってバスの天井からグランドに仙太(の遺体)は落ちたのだった。

ちゃんは電話ボックスを使ったワープ実験のトリックと、仙太殺害のトリックの両方を解き明かし、雷人を逮捕した。

ケータイ刑事」:「・1st.13話」。「バーボン刑事、死す?! ~無差別連続爆破事件」という物語。パリ市警に転勤することになった高村さん。そんな所に爆弾事件が発生し、容疑者を確保したちゃん。が、爆弾は他にもあった。犯人のカルーセル智美はちゃんと高村さんを玩具にして弄んで(墨で顔に落書きまでさせていた。)、その爆弾の場所を言わなかった。

ちゃんの推理で爆弾の仕掛けられた場所に向かった高村さん。(遠州理津がテレビレポーターとして登場しているのも笑わせてくれるところでした。)その場所はある廃工場であって、電話ボックスの中だった。高村さんは爆弾を解除しようとして中に入るが、そこには仕掛けがしてあって、扉が閉まると開かなくなって閉じ込められてしまった。それでも爆弾を解除しようとする高村さん。しかし、赤白青の3本のリード線の内、どれを切ればいいか分からない。また、智美はどれを切ったらいいのか口を割らなかった。

カウントダウンは進み、遂に爆弾が爆発してしまった。それを見たちゃんは「高村さんが死んじゃった~」と泣きじゃくり、智美に「何色の線を切れば高村さんは助かったのですか?」と尋ねた。これに智美は「幸福の色は」と告げた。するとちゃんは直ちに高村さんに連絡して「赤」を切るように指示した。高村さんは「赤」を切って爆弾は止まった。

爆弾爆発というのはCGで作った映像であって、実際の爆弾の爆発までの時間よりも進めた映像をTVで放送していて、それを見てちゃんは芝居をしていたのだった。智美はそれにまんまと騙された、爆弾が爆発したと思い、口を割ったのだった。で、ちゃんは智美を逮捕した。

007」:「ゴールデンアイ」。1995年のシリーズ第17作で、5代目ボンドのデビュー作である。前作から6年ぶりとなった作品である。その間に東西冷戦が終わり、ソ連の崩壊という激変があったが、ボンドは健在という所を見せた作品でもある。(ちなみに、本来のシリーズ第17作は、4代目ボンド(T・ダルトン)の3本目になるはずであったが、6年という時間の間に契約期間が満了してしまったために5代目となった。)

この物語での電話ボックスは、Qの実験室で登場する。そのため、まだ実験段階のものであって、実用化(配備)される前のものである。

ボンドがいつものようにQの開発した装備を受けるために実験室にやってくるが、その背後で開発中の電話ボックスを用いた実験が行われている。研究員が中に入り、電話を手にするが、するとエアバックのような大きな風船が膨らみ始め、電話ボックス内部で大きく膨らんだ。そのため、研究員は電話ボックスの中で身動きが取れなくなってしまう。で、そのままべつの研究員によって電話ボックスは担がれて、その場から運ばれて行った。尚、ボンドとQはその電話ボックスには目も向けなかった。

ということで、これは人を捕獲するための秘密兵器だということが分かるが、人を捕獲することは良くても、その後の対処方法に問題があると言うことですね。(実際、「ゴールデンアイ」を含めて逸れ斐子の作品でも実用化されていない。)

共通点は、いずれもが電話ボックスの中に人が閉じ込められているということである。(「」では隠れていることになっているが、見方を変えると電話ボックスの中に閉じこもっているのであって、「閉じ込められている」と解釈することが出来る。)また、「」と「ゴールデンアイ」では共に実験室で電話ボックスではない使い方をしているという共通点があり、「」と「ゴールデンアイ」では中に入った人の意思では外に出られなくなったという共通点がある。こういうことを考えると、電話ボックスは人を閉じ込めるのに使えるということがよく分かる所であり、最近では電話ボックスを街中では殆ど見かけなくなりつつあるが、電話ボックスを使うと閉じ込められてしまうのではないか?という不安が頭をよぎることになってしまいますね...(最近では携帯電話があるので、公衆電話を使うことが殆ど無くなっていますが...)また、いずれもが主人公ではない人物が電話ボックスの中に入っていると言うことも共通している。(ただ、「007」では主人公のボンド自身も関心を示さなかったほどでした。)

相違点は、「ケータイ刑事」では物語に於いて重要なポジションにあった物としての登場(特に「」ではトリックまで仕掛けられていたという重要なアイテムである。)であったが、「007」では無くても良かったような登場の仕方であって、小ネタの一つとして使われていたということである。(しかし、こういう小ネタを物語に登場させるのは「ケータイ刑事」でもお馴染みであって、こういう部分を楽しむのも作品を楽しむお楽しみの一つですけど...)

次回はシチュエーションということで記す予定です。(でも「予定」は「予定」ですから...)何が登場するのかはお楽しみに。

 

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