BOLLOCK BROTHERS『LAST SUPPER』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1983年に発表されたアルバムである。パンク・バンドである彼らは'70'sから独特の強烈なサウンドを奏でてきていて、パンク・ムーブメントが下火になった'80'sになっても独特のサウンドを引っさげて活動を続けている。そんな彼らがまたもとんでもないアルバムとして発表したのが本作である。(アルバム・ジャケットもそのものズバリというふてぶてしさも、また彼らの魅力である。→他のミュージシャンにも同名タイトルのアルバムを発表している人がいるが、有名なダ・ヴィンチの絵画に手を加えたものをジャケットにするという図太さは彼らならではである。)
収録曲は以下の全8曲である。『Horror Movies』『Enchantment』『Reincarnation Of』『Save Our Souls』『Face In The Mirror』『Last Supper』『Gift -2』『Act Became Real』。
特にビッグ・ヒットとなることは無かったのだが、'70'sのパンク・ムーブメントの魂をしっかりと受け継ぎながら、彼らならではの独特のサウンドを聴かせている。お薦め曲としては、シニカルでもあるアルバム・タイトル・ナンバーの『Last Supper』と『Horror Movies』『Save Our Souls』をピックアップしておく。
彼らのサウンドは、確かに'80'sという時代であっても決してメイン・ストリームを行くものではなく、しかも既に下火になっているパンク・ロックの血をしっかりと受け継いだものである。それだけに、本アルバムは間違いなく'80'sサウンドであるのだが、'80'sサウンド・ファンでも陳腐さを感じたり、次元が違うということからついて行けないという人も多いことでしょう。(それだけ個性が強いと言うことでもある。)しかし、パンクがお好きな方にとっては実に貴重なものである。
本アルバムは万人向けではなくて一部のコアなファン向けと言って良いが、時にはパンク・ロックに浸るというのも悪くは無いことである。(が、それならばパンクの全盛期の名盤を聴くことで事足りるか...)まあ、ありふけたお馴染みのものではなく、ちょっと変わったものを聴きたいという方には宜しいかと...
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