BRUCE SPRINGSTEEN『BORN TO RUN』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1975年に発表された彼の3rd.アルバムである。邦題は「明日なき暴走」と付けられていた。前2作もそれなりのヒットを記録していたが、本アルバムの大ヒットによって、彼はアメリカン・ロックのヒーローという認識がされるようになって、彼のことを「BOSS」と呼ぶようにもなったアルバムでもあって、彼がアメリカン・ロックの頂点に君臨するようになったアルバムである。
チャート成績の方は、Billboardのアルバム・チャートで最高位3位を記録したのをはじめとして、豪州とスウェーデンで最高位7位、イギリスで最高位17位、カナダで最高位31位を記録している。但し、Billboardの年間アルバム・チャートでは、リリース時期の関係もあって、1975年と1976年の集計に二分される形となったことから、このどちらの年も年間アルバム・チャートのTOP 100にはランクインしていない。→有名なアルバムであり、チャート成績も悪くないのに年間チャートにランクインしないということはよくあることではあるが、本アルバムもそんな一枚としても知られている。
収録曲は以下の全8曲である。『Thunder Road』『Tenth Avenue Freeze-Out』『Night』『Backstreets』『Born To Run』『She's The One』『Meeting Across The River』『Jungleland』。
この中からシングル・カットされたのは2曲であり、アルバム・タイトル・ナンバーの『Born To Run』がスレのシングルとしては初めてチャートインを記録していて、Billboardで最高位23位を記録している。(この順位では、年間シングル・チャートのTOP 100にはランクインするのは無理である。)そして『Tenth Avenue Freeze-Out』はBillboardで最高位83位を記録している。(ちなみに、ライヴ盤やベスト盤を含んで9枚のアルバムが全米No.1になっている彼であるが、シングル曲の全米No.1は1曲もない。)
お薦め曲は『Thunder Road』『Tenth Avenue Freeze-Out』『Born To Run』『Meeting Across The River』という所に絞ることにするが、全部と言いたくなってしまうほど充実したものである。尚、6分半の大作『Backstreets』と9分半の超大作『Jungleland』は時間が長いと言うことだけで外しただけのことであって、じっくりと堪能したい曲でもある。
特定の世代の方には、本アルバムとの出会いから多大な影響を受けたという方が多いが、それだけインパクトの強いアルバムである。しかも、本アルバムには若さ(本アルバム発表時、彼は24歳だった。)からくるエネルギーが炸裂していて、実にエネルギッシュでもある。本アルバムを聴かずして彼を語ることはではないアルバムであるのは言うまでも無いが、兎に角、聴くしかないアルバムである。
尚、本アルバムは2005年に発売30周年を記念して、リマスターとライヴ映像の収録を行った3枚組のセットがリリースされている。(ライヴの方は見所満載であるのは言うまでも無い。)が、それはあくまでもオリジナル版をしっかりと聴いた上で楽しむべきものである。ということで、まずは本アルバムを聴きましょう!!
↓30周年記念版はこちら
Born to Run: 30th Anniversary 3-Disc Set [CD & DVD]
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Sony/CBS
- 発売日: 2005/11/15
- メディア: CD
明日なき暴走 -30th Anniversary Edition
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Sony Music Direct
- 発売日: 2005/11/23
- メディア: CD
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