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アザミ嬢のララバイ#6 [ドラマ]

今回もファンタジックな物語でした。しかも、舞台劇のセットを上手使った物語で、舞台劇を見ているようでした。(このシリーズはいつもそうですけど...)正に舞台劇でのセットの使い方の教科書のようなものでした。

漏電によって火災が起こったとして、その調査にやってきた電気会社の二人。ベテランの羽田と若い成田。羽田はかつては自動ピアノゆからくり人形を作っていたという器用な男であり、成田は人形を常に持ち歩いている(ちょっと変わった)他人と接することを嫌っている男だった。調査をしながらお互いのことを話しあっている2人。

漏電の原因は規格以下の線材を使っていたことだったが、「漏電の原因は鼠だと報告しておけ」と羽田。で、ケーブルを治すために線材を取りに行った成田は美しいバレリーナの姿を目にしたが、消えてしまった。

戻って来た成田は再びそのバレリーナを目にした。が、それは羽田がかつて作った人形だった。羽田は100年経っても壊れないものを作ったと自負していて、かつて自動ピアノを作っていた。

で、羽田の過去の話となる。羽田は若手の有望株のバレリーナと付き合っていて、結婚しようとしていた。そんな彼女に贈るために等身大のバレリーナの人形を作っていた羽田。彼女は海外公演で名声を得たが、移動中の飛行機事故で突然死んでしまった。完成したバレリーナ人形はリアルな動きをして評判になる。また、羽田は人形を愛してしまうが、人形は人形ということに気づき、壊してしまった。

その人形が甦って目の前に現れた。成田は、そんなものだったら貰う、と言うが、人形は人形であって、本物ではない。が、成田は人形を心から愛してしまった。が、人形は成田を受け入れず、羽田の元へ。「壊したはずだ」と言うが「100年経っても壊れない」と人形。再び羽田に迫る人形に羽田は彼女と同様に本当に愛していて、愛していたから怖くなったという本当の気持ちを伝えた。人形はその言葉に納得すると、壊れていった...

人形という現実世界とは別の世界のものを愛してしまった男の心の物語であるが、舞台劇らしい展開と演出の物語でした。一歩間違うと、単なる狂気の世界を描いた物語になってしまうのだが、切ない感じにもって行ったのは上手いところでした。が、描きたいことは分かるが、2人のキャラクターはちょっとデフォルメしすぎているように感じたのですが... まあ、舞台劇らしいと言ってしまうとそれまでのこと何ですが...

それにしても、小野寺昭も随分と老けましたね...最初は彼だとは分からなず、どこぞのオッサンか?と思いました。

ちなみに、ベテランの方の名前が「羽田」、若い方が「成田」というのは、羽田空港と成田空港の名前とダブるように感じたが、そういう意図もあったのでしょうね。とすると、やはり「恋日」(「恋日・文學の唄」)らしい要素もあったということになりますね...

 

↓本作DVD-BOXは7/21発売です。

↓主題歌はこちら

アザミ嬢のララバイ

  • アーティスト: 中島みゆき,船山基紀
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 1988/10/21
  • メディア: CD

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