ケータイ刑事銭形雷1話[裏ネタ編]PART 6 [ケータイ刑事]
「銭形雷」の第1話「カミナリ刑事登場! ~お天気クイーン殺人事件」の「裏ネタ編・増補」の5回目(通算で6回目)となる今回は、雷ちゃんの好物であって、これの販売車が事件を解く鍵となったということから「焼き芋」について、お天気おじさんのトミーが雷ちゃんにあげた「使い捨てカイロ」について、そして事件現場も来ていた「中継車」について記します。尚、「焼き芋」については「泪・2話[裏ネタ編]PART 6」で、「使い捨てカイロ」については「泪・27話(2nd.14話)[裏ネタ編]PART 6」で記したものをベースにして加筆しました。
また、BS-iの本放送時に記した記事は2006/1/2付けで、MBSでの放送時に記した[改訂版]は「ここをクリック」(ここにはBS-i本放送時に記した記事へのリンクもあります。)してご覧下さい。
「焼き芋」:サツマイモを使った料理であり、日本の冬の風物詩としてお馴染みのものであった。(「あった。」としたのは、2002年の廃棄物処理法の改正によって、風物詩となっていた情景が禁止行為とされたためです。)落葉などを集めて、それで焚き火をして、その火の中にサツマイモを入れて焼いて作る、というのがお馴染みの姿であった。現在では石窯を使った「石焼き芋」と呼ばれるものがこれの代表的なものとなっている。
尚、2002年の廃棄物処理法の改正は、落葉に関して法の網が掛けられることになり、集めた落葉を「野焼き」をする事が禁じられることになった。→野焼きを禁止したことで、万一の火事を防ぐという効果はあるが、これは法律が日本の古来から伝わる冬の風物詩・文化を消滅させた例ということになった。(火災を減らすという効果は確かにあったが、それ以上に文化を滅ぼした功罪は大きい。)
野焼きで作ることが困難になった現在では作り方としては、最近では家庭では殆ど無くなってしまったが囲炉裏の中に芋を入れて焼いたり、石窯を使って焼いたり、フライパンで蒸し焼きにするなどの方法がある。但し、石窯を使って作った焼き芋は「石焼き芋」と呼ばれて「焼き芋」とは区別されるのが一般的である。また、家庭で作る場合は電子レンジを利用して作る場合もある。
尚、「焼き芋」と区別される「石焼き芋」は、ゆっくりと時間を掛けてサツマイモを焼いて作ることが特徴であり、ゆっくりと加熱することによって、アミラーゼ(デンプン分解酵素)がサツマイモに含まれるデンプンをブドウ糖に変えるため、とても甘く仕上がることになる。これが石焼き芋の特徴であって、この甘さが人気を集めている。(時間を掛けて加熱すれば、家庭でも作ることは出来る。)
尚、「石焼き芋」に特に適したサツマイモの種類は数多いサツマイモの中でも、紅あずま、鳴門金時、ベニオトメなどとされている。
材料となるサツマイモは、熱帯アメリカが原産のヒルガオ科の多年生作物であり、現在では世界各地に広がって栽培されている。日本には17世紀にフィリピンから長崎に、18世紀に中国から九州南部に伝わり、それが広がっていった。
春に種芋を植え、収穫は秋となるが、貯蔵できるものであるため、現在は季節を問わずに食することが出来るようになっている。が、焼き芋は現在でも冬の風物詩である。(作ろうとすれば夏でも全く問題はありませんが...)食用以外としては、アルコール飲料(焼酎や泡盛など)の原料としたり、家畜の飼料にも使われている。
尚、「焼き芋」「石焼き芋」は冬の季語である。但し、その材料になる「サツマイモ」は収穫時期が秋ということから、秋の季語である。
「使い捨てカイロ」:「カイロ」とは、懐中に入れて暖を取る道具である。(漢字で表記すると「懐炉」と記す。)歴史は意外と古く、江戸時代前半の元禄期(17世紀終盤)に遡る。それまでは温石(おんじゃく)と呼ばれる「暖めた石を真綿や布でくるみ、それを懐に入れる道具」が使われていたが、それに取って代わって使われるようになったものである。
「使い捨てカイロ」は、そういうカイロを1回だけ使用できるようにしたものである。(カイロは燃料を補給すれば何度でも使用することが可能である。)
「カイロ」の構造は、金属などで作った容器の中に懐炉灰(木炭と保温力の強いナスの茎などの灰を混ぜたもの)を入れ、それに火を付けて密閉したものが最初の懐炉であった。大正末期になると、イギリスに登場したプラチナ触媒式ライターを参考にして、プラチナの触媒作用を利用し、気化したベンジンをゆっくりと酸化発熱させる懐炉が発明され、これが「ハクキンカイロ(白金懐炉)」として1923年に登場する。戦時中はベンジンの供給問題もあって、軍では広く利用されることになったが、一般には普及せず、一般に普及するようになるのは戦後になってからである。
戦後は白金懐炉が主流となるが、「使い捨てカイロ」が登場したのは1970年代になってからである。紙、もしくは不織布で出来た袋の中に鉄粉が入っていて、その鉄粉が空気中で酸化発熱することで熱を得るものである。鉄が発熱体となり、水と食塩が触媒となって、空気中の酸素と鉄が化学反応を行い、熱を得る。また、水を吸収する目的で吸水剤もこれらの材料の中に混ぜられている。
鉄(鉄粉)が化学反応をすることで熱が得られるが、反応してしまうと鉄(鉄粉)は酸化物質になるため、再び同じことが起こらなくなるため、再使用することが出来ず、一度きりの使用、すなわち「使い捨て」ということになる。(ある意味では、「使い捨て時代」を象徴するものの一つと言うことにもなる。)
1978年に日本で最初に登場(ロッテ電子工業の「ホカロン」)し、それ以後、使いやすいことと価格が安いことから広く普及し、現在では「懐炉」というとこれというように主流になっている。
使い捨てカイロは、構造が簡単、各種原料が安価、火を用いない、最高温度は80゜C程度までしか上らないため安全性が高い、使用方法が簡単、持続時間が1日の使用時間に適している(半日から20時間程度である。)など、使いやすいものになっている。→酸素との化学反応によって熱を生じるが、特殊環境(酸素濃度が特別に高い環境)では、化学反応のスピードが速くなるため、場合によっては炎がでるような高温になる可能性があるので、そういう場所での使用は厳禁である。
近年では「使い捨て」ということで使用後はゴミになってしまうだけということが問題視されるようになっていて、繰り返し使用が可能という新しい懐炉(例えば充電式の電子回路)が登場している。資源のことを考えると、回収システムでも確立しないと、「使い捨てカイロ」も過去のものになってしまうかも...???
ちなみに、「懐炉」は冬の季語であるが「使い捨てカイロ」はこれだけで8文字になることもあって、季語ということにはなっていない。
「中継車」:テレビ放送やラジオ放送の映像や音声を収録し、伝送するための機材を搭載した自動車のことであり、移動式のコントロール・ルーム(調整室)ということが出来るものである。小型のバスや大型バス、またはトラックをベースにして、放送機材を搭載している車両であり、特殊用途自動車ということになる。(ナンバーは「8ナンバー」ということになる。)→音声だけのラジオ放送用の方が機材が小さいため、車両は小型車両(ワンボックスカーがベースとなっている場合もある。)となり、テレビ放送用となると大型車になる。
この物語では、天気予報のコーナーの中継をスタジオではなくて外部にやってきてロケを行っていたが、それなりの大きな機材を搭載したものであった(大型バスをベースとしたもの)が、テレビ中継用の中継車ということでは妥当なところである。
尚、英語では「Relay Mobile」と言う。
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