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CHER『GYPSYS, TRAMPS & THIEVES』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1971年に発表された彼女の7枚目のアルバムである。SONNY & CHERとしてデビューして、ヒット曲を発表しつつ、ソロとしても活動を始めた彼女であるが、そんな彼女のソロ・アルバムとして初めてプラチナ・ディスクを獲得したのが本作である。また、彼女のソロとしての初の全米No.1ソングも生まれている。80年代になってからは女優としても活動を始めるが、女優業に進出する前では本アルバムが彼女のソロ・アルバムの中では最大のヒット・アルバムである。(後に、本作を上回る大ヒット・アルバムを複数発表することになる。)本アルバムはBillboardのアルバム・チャートでは最高位16位を記録していて、初期の彼女の代表的なアルバムでもある。

収録曲は以下の全10曲である。『The Way Of Love』『Gypsies, Tramps And Thieves』『He'll Never Know』『Fire And Rain』『When You Find Out Where You're Goin' Let Me Know』『He Ain't Heavy, He's My Brother』『I Hate To Sleep Alone』『I'm In The Middle』『Touch And Go』『One Honest Man』。

この中からシングル・カットされたのは2曲であるが、アルバム・タイトル・ナンバーの『Gypsies, Tramps And Thieves』はBillboardで2週連続1位を獲得し、1971年のBillboard年間シングル・チャートでも39位にランクインしている。また、カナダでも1位、アイルランドでは最高位3位、イギリスでは最高位4位、豪州では最高位5位を記録している。続く2nd.シングルの『The Way Of Love』もBillboardで最高位7位まで上昇し、1972年のBillboard年間シングル・チャートでは62位にランクインしている。また、カナダでも最高位5位を記録した。

お薦め曲は、大ヒットを記録した『Gypsies, Tramps And Thieves』と『The Way Of Love』は当然として、それ以外ではカヴァー曲である『Fire And Rain』と『He Ain't Heavy, He's My Brother』、そして『I Hate To Sleep Alone』をピックアップしておく。

サウンドの方はR&B調からロック調、更にはポップ・テイストなものまであって色々と楽しむことが出来るが、不満点は収録時間が短いことである。(約25分しかない。)リリース当時(当然、LPである。)、イギリスでは2曲のボーナス・トラックが追加収録されていて、A/B面のラストに1曲ずつを加えた全12曲となっていたが、それでも約30分ということで、アルバムということでは実に短い。(カントリー系のアルバムは収録時間が比較的短いものが多く、30分程度というものが多いが、25分というのはやはり短すぎる...)→こういう短時間のアルバムは「2 in 1」としてCD化しても1枚のDISCに収まるが、そういうものをリリースしてもらいたい所である。

時間的な不満点があるが、音楽的な点では特に不満点はなく、彼女のスケールの大きさを伺い知ることが出来る。また、SONNY & CHERとしてのアルバムにも耳を傾けてみたくなるのは言うまでも無い。彼女のキャリアでは初期ということになるが、しっかりとチェックしておきたいアルバムの一つである。

 

Gypsys, Tramps & Thieves

Gypsys, Tramps & Thieves

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Movie Play
  • 発売日: 1998/06/16
  • メディア: CD


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