「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その158) [ケータイ刑事]
週一で記しているこの連載も、今回からは4年目に突入です。(まだ暫くネタはあります。)ということで、今回は「ケータイ刑事」からは映画の方を取り上げることにします。が、テーマの方は4年目突入を記念する祝ということからはかけ離れたものですが...
今回のテーマは「車のエンコ」です。取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは2本目の映画の「ケータイ刑事THE MOVIE 2 石川五右衛門一族の陰謀 ~決闘、ゴルゴダの森」(通称「M2」、以下、「M2」と記す。)、「007」からは「ゴールデンアイ」です。
「ケータイ刑事」:「M2」。2007年3月に公開された映画第2弾である。TVシリーズでは「雷」終了後ということで、「海」の登場前という時期でした。これに登場するのは分家の雷と本家の零ということで、従姉妹の顔合わせとなったが、2人だけしか登場しなかったのは寂しい所でした。
ゴルゴダの森で消息を絶った岡野さんを捜すために雷ちゃんがゴルゴダの森に向かうが、雷ちゃんも消息を絶った。ということで、従姉妹の零ちゃんの登板となる。また、警視庁に来る前に街中で出会っていた松山さん(本作が「ケータイ刑事」初登場でした。)とコンビを組むことになり、警視庁から松山さんの車でゴルゴダの森に向かった。
その松山さんの車というのは、車検から戻って来たばかりという車であるが、かなり年代物の車であって、日産ダットサンである。(形名までははっきりと分からないが、ダットサン・ブルーバードの2代目の410型系のいずれかと思われる。→デザインからの判断です。ちなみにダットサン・ブルーバードは1959年に初代が登場し、モデルチェンジを繰り返して2001年まで42年間製造された車である。(但し、1983年に登場した7代目からは「日産ブルーバード」となって「ダットサン」の名前は使用されなくなった。最終的に6代目である「ダットサン・ブルーバード」は1993年まで製造されていた。)大衆車として1960年代には広く普及した車である。)
ナンバープレートは「練馬500 ほ 48-38」ということなので、少なくとも1999年以降に登録をしていることになるが、年代物の車であることだけは変わらない。
ゴルゴダの森に向かった零ちゃんと松山さん。が、ゴルゴダの森の手前で松山さんの車はオーバーヒートを起こしてしまい、エンコしてしまった。松山さんは車から降りてボンネットを開けて、エンジンの様子を見ていた。零ちゃんは「本当に車検から戻って来たばかりなんですか?」と突っ込んでいたが、松山さんは「よくあることだ」と言って笑っていた。そうしていると(お約束として)ボンネットが閉じてしまって、松山さんは頭を含む上半身を挟まれてしまう。「大丈夫ですか?」と零ちゃんが言うが、笑っている松山さん。が、再びボンネットが閉まって手を挟まれた松山さんだった。
で、その場所はゴルゴダの森の近くでもあったので、松山さんはエンコした愛車をその場に乗り捨てて「歩いていくぞ」と言って、松山さんは歩き出した。すると零ちゃんも松山さんの後を徒歩でついていった。
「007」:「ゴールデンアイ」。1995年のシリーズ第17作で、5代目ボンドのデビュー作である。東西冷戦の終結を受けて、これまでの東西陣営での物語が大きく変わった作品でもあり、冷戦終結後でもボンドの存在感を知らしめた作品である。
ゴールデンアイのことを調べていたボンドはサンクトペテルブルグに入るが、CIAのジャック・ウェイドと落ち合う。で、ウェイドはボンドにロシア・マフィアのボスであるズコフスキーの情報を話した。で、ズコフスキーが潜伏しているナイトクラブに向かう。が、ウェイドの車はロシアのモスクヴィッチ社製の古い小型車(形名までは分からないが、丸みを帯びたボディと丸いライトということから、1950年代後半から60年代前半にかけて生産されていた車種(おそらく2代目モスクヴィッチで、400番台の車種と思われる。)であった。→どう見ても年代物のボロ車である。
ボンドは嫌な予感がするが、ウェイドは「ボロだがまだ動く」と言っていた。で、2人は乗り込んで出発した。が、ボンドの予感が的中して、早速エンコしてしまう。しかし、こういうことには慣れているウェイドは全く慌てることなく、いつものようにレンチとドライバーを取り出してエンジンをさわって。そしてとどめはハンマーを取り出してエンジンを叩いた。すると、エンジンがかかった。で、再び運転をするウェイド。で、なんとか目的地であるナイトクラブに辿り着いた。
共通点は、車に関しては、見た目が年代物の車であるということ、更に車種について言うと、量産車であって大量生産された車であり、(車種は違うが)国民車としてベストセラー車になった車であり、お馴染みの(懐かしい)車であるということである。更に、共に目的地に向かう途中でエンコしているが、車の持主はエンコすることに慣れているということ、そしてエンジンの様子を見て自分で修理をしようとした対応も共通している。更に、その車に乗った人物を見てみると、物語の主人公(銭形/ボンド)とその相棒の2人が乗っているが、共に主人公は運転せずに相棒が運転したということも共通している。(と言っても、現役女子中学生である銭形零ちゃんは車の運転をすることは出来ない(=まだ運転免許を取得できる年令に達していない。)ので、運転しなかったというのは当たり前ですけど...)
相違点は、「ケータイ刑事」では修理することが出来ずにその場に乗り捨てることになり、そこから先は徒歩で向かったが、「007」では見事に復活して、再び走ることが出来、目的地に無事に到着している。
次回は、「ケータイ刑事」かに取り上げる物語を通常のTVシリーズの物語に戻して記していきます。何が登場するのかはお楽しみに。
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